《現代知識で異世界無雙したかったよ……》裏話。誕生日パーティー
「じゃあ、ジャンヌも泣き止んだことだし。プレゼントを渡そうか」
「泣いてませんってば!」
泣いたけど、泣いてないってことにしておいてくれよ
「じゃあ、まずは僕から行こうか。どうぞ」
お兄様が私に一冊の本をくれる。
「これは?」
「それはこの家に伝わる魔道書だよ。僕もクレイも扱えなかったからね。でも君には扱えるだろう。君が持つべきだよジャンヌ」
「ありがとうお兄様!」
いつ見てもお兄様が眩しい
「わしからはこれを」
エリックさんが一本の杖をくれる。
「これは魔法の杖ですか?」
「そうじゃよ。私の特製品じゃ、素材から選りすぐりのものを使っておるからお主の魔力と合わされば寶にも負けない能を引き出すだろう」
「ありがとうございますエリックさん!」
マジで嬉しいよ。エリックさんに認めてもらえた気がする。
「私からはこれを」
ライラさんがマフラーをくれる。
「ありがとうございます!ライラさん!」
「魔法関係のがいいと思ったが、そればかりでは味気ないからな。君はあまりファッションは気にしないようだが、冬は冷える。是非使ってくれ」
あったけぇ、あったけぇよライラさん
それから、兵士さん達から小れとかいろいろ貰って最後にクレイだ。
「最後に僕からこれを…ジャンヌにけ取ってほしい」
ゆ、指……重いよ……そのプレゼントは重いよ
「ちょっ、ちょっと待ってジャンヌ!勘違いしないで、いや勘違いしてくれてもいいけど……じゃなくてこれは魔道だよ!魔石が埋め込まれていて魔力を普段から貯めておくことが出來るんだ」
な、なんだよ…また結婚してくれとかだと思っただろうが
「ありがとうございます!クレイさん」
若干引いちまったが、クレイもいい人だよな。兄貴に似て
「その笑顔が見れて僕はとても幸せだよ」
調子いいこと言いやがって
……
………
…………
こうして俺がこの世界に転生して1年が経った。
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