「私が極力相手にしますが、相手は狂人です。どう行するかは読めませんので警戒は怠らないように」

まさかもう既に狂人化バーサークしてるとは思ってなかった……それになんか強制的に目立つ魔力を放出する魔法みたいなやつも付與されてるし、至れり盡くせりだ

「……ソウルディストーション」

正直、自分を蹴り飛ばすのは嫌な気分だが手加減してる余裕はない

ジャンヌの常軌を逸したきの足が死神の顔を橫から薙ぐようにヒットする。その勢いのまま床に叩きつけ、一度距離を取る  

「よし、上手くいった。この調子で行きましょう」

……

………

…………

クレイは心で驚いていた

なんだ……今のきは？いや、き自は理解出來たけど……まるで足だけ不自然に加速したようなきだった

「……い、今のどういう魔法なんスか？」

「今のは私が対剣士用に編み出した魔法。能力を偏らせる事での一部だけを劇的に強くする魔法……まぁ結構使い勝手は悪いんだけどね」

話を聞く限りだと使い勝手が悪そうな要素はないけど……

「おっと、お喋りしてる場合じゃないみたい。あの理から解き放たれた獣はまだまだ本気じゃない。段々ギアを上げてくと思うから、最終的にはここにいる8人でも止められるか分からないところまで戦闘力があがる……これはそういう魔法だから」

先ほど床に叩きつけられた死神がゆっくりとを起こす

「ガァァアァァア！」

その咆哮は……どこか悲しそうに聞こえた

……

………

…………

「ちっ！このままだとちょっとマズイ」

狂った死神なら數で押して拘束できると思ってたけど、案外長が早い……それどころか理を取り戻しつつある？さっきから知があるような緻な回避や攻撃を見せてる

シェスト君のおかげで今のところはみんな大きなダメージは無いけど、1人でも欠けたら崩壊する

「………はぁ…はぁ……魔法の効果が」

獣化の魔法が切れたのか！？やばい

「シェスト君！クレア様を…」

言葉を言い切る前に死神はく、クレアの腹部に蹴りを放ち壁まで吹き飛ばす

「かはっ！」

「クレア様！」

激突前になんとかシェスト君が防してくれたか……命に別狀はないと思うけどしばらくクレア様はけない……

これはピンチだな……戦況が崩れた

「おいおい……拘束解けたぞ」

部屋のり口からの聲が聞こえた。ついさっき聞いたばかりの……

「ファングさん…やっぱり化けですね。まだられてます？」

「殘念ながらな。なんとか抗ってはいるが、あとしすりゃ戦闘態勢にる。出來れば逃げてしいが難しそうだな」

……死神の能力なら一度殺してから蘇生してれるはず……もし殺したなら抗うこと出來ないしも表には出ない。つまりファングさんは殺されてない。なぜ？……いや、それよりもファングさんをれるほどの能力者がいるって事か？

……！…死神が重犯罪者を殺していた理由は自の存在を知らしめるため、そして自がれる兵士を獲得するためだと思っていた……だけど、犯罪者が全員強いとは限らない。規定の訓練をけた騎士の方が強い事が多い

だったら王族は最初に狙うべきだ。王をる事が出來れば王を通じて兵をれる……それをしないってことは死神の能力は蘇生だけ、る能力を持つ奴がいた。5年後の未來から俺は死神に騙されていた！

だからファングさんと、そこに転がってる霊と死神自の3人だけでここを攻めてきたんた。死神が殺した人間を蘇生しる能力だと誤認させ続けるために…

「ファングさん！自分がどうやってられているか分かりますか！？魔法的な作用は？」

答えによっては今はとても危険な狀況だ

「ある。中の管に気味の悪い魔力が流れているじがする。これは他人に魔力を流し込んで強制的にかす……魔法だ。多分だが條件は傷だ。傷から魔力が侵する…そこの嬢ちゃんそっくりの奴の鎌に掠った時にの自由が消えた」

これは……撤退しよう……もし過去の俺が死神を打倒して神を取り戻しても、その後に全滅する。この場は逃げないと

「まさか気がつかれてしまうとは思いませんでしたよ。低俗な人間といえど分かる者はいるのですね」

そこら中にの聲が響き渡る。どこから音がするのか分からない

「俺の音響魔法だ。この聲の持ち主がどこにいるかは分からないが、こいつが俺をってる張本人ってわけか？」

「貴方、誰？」

俺が知る限りではこの時代の、この大陸にファングさんを一方的にれる奴なんて知らない。そもそも魔法使いを魔法でろうとしたら相當格上じゃないとれない。大陸唯一のSSランクをれる奴なんているわけがない

「その問いに答えるとするならば……法神テミスと言うのが正しいでしょうね」