その方法とは、質変換で変したものを

儚月の背中に移させ、に浸食させるという

方法だ。早速、瞬間移させる。どうやら気づいて

いないようだ。

この方法なら、質変換され自分の扱いでは

なくなり、治癒できない。しかも痛覚も無くしている

ので気付かれにくいだろう。

あいにく俺の神力を儚月は知らない。前に

戦った時はそもそも神力を持っていなかったしな。

とりあえず今は時間稼ぎをするしかない。浸食するには

時間がかかるからな。

「サグメちゃん、今は時間を稼いで」

俺は近づき、小聲でそう言った。

「え？どうして？」

「いいから」

あえて俺は理由を言わなかった。敵に気付かれても

ダメだからな。それを悟ったのかサグメちゃんも

それ以上聞いてこなかった。

しかし俺の近くを離れたサグメちゃんは突然、

儚月の周りをゆっくりと回り始めた。。

まさか時間稼ぎってそれか？そう來るとは思って

いなかった。やることが単純だ。俺も一応それに

合わせ回り始めた。

「ん？何を考えているか分からないが、そんなのじゃ

私を殺すことなんてできないぞ」

儚月もし困気味だ。俺たちに向かって質変換を

してくるが、俺はバレないように儚月に移させる。

自分の攻撃がいつのまにか跳ね返されていたら、

どんな気分になるだろう。