《俺が斬ったの、隣國の王様らしい……》完勝
☆☆☆
魔法使いは數が増えれば増えるだけ厄介だ。
連攜を組むことで、一人が『防魔法』を展開してもう一人が『攻撃魔法』で攻撃するということができる。それも上級魔法使いなどが複數人ともなると、厄介どころでは無い。
ボレリア王國からの刺客は全員上級魔法使いだ。恐らく正規の軍隊に所屬する、年季のった魔法使いだ。俺は剣やらナイフやら、その他各々が得意する武を創造して『防魔法』等で武裝した集団に囲まれている。
「大人しく言うこと聞いて貰おう『ボーイ』。生きて捕らえろとの命令だ」
と、代表の男が口にする。俺は良いことを聞いたとなと肩を竦める。
「それは良い。しかし、手を抜いていると危険なのは貴様らだということは把握しておいたほうがいい」
『『っ!』』
子供に舐められてたまるかという風に、三人の刺客が俺へ同時に襲い掛かる。武はハルバード、投げナイフ、槍……投げられたナイフが俺の大を狙い、槍は肩を、ハルバード俺のを橫薙ぎに払うように振るわれた。
例え致命傷でも『防魔法』〈回復〉【ヒール】で蘇生可能だ。だから、奴らの攻勢も中々容赦がない……俺は飛んできたナイフを、膝で蹴り上げるように宙に打ち上げ、肩口を狙う槍の勢いをけ流しつつ脇に挾み込む。
そして橫薙ぎに迫るハルバードを、俺はナイフを蹴り上げた足で踏み付けて地面に叩き落とす。
『『っ!』』
三人ともまさか全て防がれるとは思わなかったのだろう。驚愕し、次の作を遅らせていた。その遅延は致命的だ。
俺は脇に挾み込んだ槍を背中まで回して両腕の肘と背中で挾み……俺は槍をへし折る。それから落ちてきたナイフを左手で摑み取り、振り下ろすと同時にハルバードを持つ男の首に投げる。
『無効魔法』が付與されたナイフは男の『防魔法』を食い破り、プシュッとナイフが首に突き刺さる。
瞬間……男はハルバードを手放す。俺はハルバードを押さえつけていた足をさらに踏み込み……テコの原理で持ち手を引き上げ己の手が屆くところまで寄せて今度は右手で摑む。
仲間がやられて激昂した奴らが、今度は四人ほどで俺に襲いかかってくる。役割分擔され、統率のとれた連攜だ。
俺は一瞬で『創造魔法』を展開して俺を中心として円形狀に地面をくり抜く。俺の立っているところ以外がシュンッと消え去ると、俺を取り囲んでいた四人とさっきの二人が即席の落としへ……俺は容赦なく地面を戻して奴らを生き埋めにする。
一瞬の出來事に奴らは『創造魔法』を展開する間もなく退場する。それを見て、生き埋めになった仲間を助けようとした魔法使いに向けて、俺は手にれたハルバードをぶん投げる。
…………そして、この場に殘ったのは俺と代表の男だけだ。男は目を瞑り、降參だと言わんばかりに両手を挙げた。
「…………我々の負けだ『ボーイ』」
「最初からそうしてろ。じゃあな」
俺はパンパンっと制服に付いた汚れを払い、ようやく踵を返してアリーナへ戻った。余計な時間を食ったが……大した相手ではなかったし、刀を抜く必要もなかった。
とはいえ、さすがに國の上級魔法使いだけあって學院の生徒よりは骨がある。ドラッグを使った輩がよりは、幾分かマシなレベルだ。
訓練された魔法使いと、ドラッグに頼ったカスどもの違い……だな。殺すには惜しい魔法使いだった。俺は悠々と、そんなことを考えながら盛り上がりを見せるアリーナへと戻った。
☆☆☆
で…………。
「どこに行っていたのかしらねこのド平民!」
「もう!探したよ!」
やっべぇ……忘れてたなぁ……。
俺は背中に冷や汗を掻き、未だシンセスティアの件は片付いていないことを思い出した。つい先程ボレリア帝國の刺客と戦う前に、ミラと話していたはずなのに……一度戦闘モードにってしまった所為で頭からすっぽ抜けていたようだ。
ついうっかり。
「さぁて……どう料理してやろうかしらね!おーほっほっほっほっ!げほっ!?」
アホか。
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