《天才高校生は実は暗殺者~地球で一番の暗殺者は異世界で通じるのか~》第6話(明日香)
明日香サイド
私、白乃明日香は異世界にきたようです。家族やクラスメイト以外の友達と別れになるのはとてもつらいです。だけど私の心は折れていなかった。私の大好きな影君がいたからです。何故か私は、影君がいれば何でも出來る気がします。
ソフィーさんの話によると地球から異世界転移の基本であるステータスがあるそうです。
私達六人は(私、聖也君、守君、夜月君、古田君、天先生)この世界ではとても優秀だそうです。だけど、影君のステータスを見た貴族達がガッカリしているのを見て貴族達を嫌いになりました。
(影君ことを何も知らないのに!影君の凄さは力じゃないのに!影君は、私にとって英雄なのに!)
この時私は決めた。この世界の全員が影君を否定しても私だけは影君の味方でいることを。影君を勵ますために、
「私が守ってあげる」こういったら影君は苦笑いをしていた。
部屋に行くと、メイドさんがいた。彼の名前は「ナーズ」、と言うらしい。ナーズさんはこの世界のことについてたくさん教えてくれた。お禮として、地球の話をすると、化學に興味を持ったらしく目を輝かせていた。
次の日、起きると知らない天井だった。
私は、夢だと思っていた。しかし、寢ても異世界にいた。
「おはようございます、シロノ様」
「おはようございます、ナーズさん」
「朝食は部屋で食べますか?」
「はい、お願いします。」
「あと、シロノ様は八時に陛下の所に行かなくてはいけません。」
「分かりました、陛下の所には全員行くのですか」
「はい、そう聞いていますが」
良かったー。影君と會える。影君は城から追い出されていない。
その気持ちを抱いて陛下の所に行った。部屋にはまだ數名しか居なかった。それからし時間がたつとクラスメイトが全員きた。いや、これの言い方は違う。影君以外の人が來た。
「全員、揃ったな。では話を「「「待ってください」」」
陛下の話の途中で、私と栞奈と天先生が聲を出した。栞奈と天先生は私を見て喋るのを止めた。
「陛下、質問があります。ここに來ていないエイシュウ・クロノがいるので、全員ではありません。」
「いや、勇者達はここにいる人だけである。クロノ殿は勇者ではない。」
これを聞いてクラスの大半が笑っていた。私は怒った。
「影君を見捨てたんですか!!」
「すまぬ、誤解をまねく言い方で申し訳ない。クロノ殿は自ら勇者をやめると言ったのだ。しかし、城から出た訳でわない。使用人として働いている。」
「すいません、勝手にはやとちりをして陛下に怒鳴ってしまい。」
「よい、よい。我の言い方も悪かったのも事実なのだから。」
私はとても安心した。けど、何で使用人になったか分からない。今度あったら聞いてみよ。
「勇者殿達のこれからについて話すぞ」
「僕達のこれからについてですか…」
聖也君が代表として答えた。
「勇者殿達は訓練をけてもらう。何故訓練をしてもらうかわかるか?」
「それは…、魔王を倒すためですか」
「ああ、それもあるが勇者殿達の自衛のためだ。」
「僕達は強いのではないでしょうか?」
「確かに勇者殿達は強い。しかし、それはレベル10としてだ。レベル差が大きいと、勇者殿達はこの世界の人達に勝てないぞ。」
私達は陛下の言葉を聞いてざわついた。どこか自分の心の中にこの世界で最強であると、思い込んでいた自分がいることを理解した。私、影君を守るためにどんな訓練でも頑張ろうと、誓った。
「皆、僕達は訓練をするということで異論はないか。
では陛下、僕達は訓練をけます。」
「それは良かったぞ。では、訓練について説明するぞ。」
陛下が言ったことをまとめるとこうなる。
・訓練の時間は8時~12時と13時~15時。(強制)
・訓練の容は武と魔法 自習となっている。
・訓練は教える人が5人。
・訓練場は6時~22時まで自由に使える。
・一ヶ月後にダンジョンに挑む。
「今日のところは、常識について勉強してもらおう。この者に教えてもらう。」
「私は魔法師であるセラム・ケニーヤだ。では、私についてきてくれ。」
「勉強は終わりである。あと、今日習ったことは図書館にある本に載ってある。図書館には他にも役立つ本がたくさんあるから読みに言ったほうがいいぞ。」
私はケニーヤ先生の授業はとてもわかりやすいと、思っていた。例などもわかりやすかったからだ。
(影君に今日習ったことを教えてあげよう♪)
こんなことを考えていると、親友の栞奈が話しかけてきた。
「明日香、ご飯一緒に食べよ」
「うん、いいよっ!栞奈、出來れば影君をっていい?」
「もちろんいいよ。今日習ったことを教えてあげたいもんね!」
栞奈と話しながら食堂にいくと、食堂を見た人から驚いていた。それもそのはず、昨日と比べると明らかに綺麗だからだ。もちろん昨日が汚かった訳ではない。今日の食堂が綺麗すぎるのだ。驚きながら食堂に影君がいないか探していたけど見つからなかった。
「影君、いないね…」
「まあ、私達とは別行だからね」
「おいしかったね栞奈」
「うんおいしかった。けど、お米がそのうち食べたくなりそう」
「あははっ、テンプレ通りになりそうだね。」
苦笑いをしていると皆が食べた後の皿を片付ける影君の姿があった。
「あっ、影君だ!」
すぐさま栞奈が反応してきた。
「明日香本當!?どこにいるの!」
「ほら、あそこだよ。おーい、影君~。」
「おはよう明日香、栞奈」
「「おはよう影(秀)君」」
「何で、働いているの?」
私が影君に質問すると、苦笑いをしながら答えてくれた。
「僕は皆と比べると弱くて迷をかけちゃうから。しかも、使用人になったほうが得もあるし」
「迷はかからない! 今からでも一緒に訓練をけるように考え直して。影秀君のためにも訓練はけて!」
「そうだよ。迷は全くかからないから。この世界じゃ弱い人は簡単に死ぬんだよ!」
「あのー、勘違いしてるよ。僕は世話役の人に訓練をしてもらうんだよ。だから一旦二人とも落ち著いて、まわりの人達が見てるから。」
私は始めの方を聞いて安心して、最後の方を聞いて恥ずかしくなった。橫にいる栞奈の方を見てみると顔を赤くしていた。どうやら、私と同じ気持ちのようだ。
それから、私達は影君に今日習ったことを自慢気に教えていたら知っていると、言われた。
「何で影君が知っているのよ!」
「明日香落ち著いて。ケニーヤさんが言っていたでしょ。図書館の本に載っているって。影秀君が読書家だということを忘れていたの?」
「あ、忘れていた…」
「だから、影秀君が知っていても普通なの。」
「確かに」
ド忘れしていた。影君ならなん何でも出來て普通だったことを。
「僕は普通の人何ですけど!」
「「違うよ、影(秀)君は天才だよ」」
影君は私達の息ピッタリの返事を聞いて諦めたようだ。
私はこんなやり取りをして安心した。とても安心した。私の好きな影君は変わっていなかった。影君はどこでも影君のままだった。
そして、また誓う。
今度は私が強くなって影君を守ることを。
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