《Re:現代知識チートの領地運営~辺境騎士爵の子供に転生しました~》記憶の対価(28)
「アルス、大丈夫なの?」
理解が追い付かず――、立ち眩みし……、よろめいた俺を後ろからアリサが抱き止めてくる。
「アルス君?」
二人に名前を呼ばれる――。
だが、自分にあまりにも都合のいい展開に、俺は言葉が出てこない。
「何でもない」
額に手を當てながら……、そう――、答えるのがいっぱい。
「アルス君……」
フィーナが、俺の顔を覗き込むようにして話しかけてくる。
「フィーナ、何でもない。し立ち眩みしただけだ」
「本當に? 無理してないの?」
「ああ、本當だ」
自分の心の揺を悟られないように――、平靜に保つことを最優先にし何度も深呼吸を繰り返す。
とりあえず優先すべきことを考えないといけない。
まずは魔王を討伐すること。
次に魔法王ラルググラストの討伐だ。
最後に、フィーナとアリサには本當の事を告げる。
そう――、二人に本當の事を告げるのは最後でいい。
いまは決戦の前なのだ。
余計な問題は起こすべきではないだろう。
「――アリサ殿、いまは魔王討伐を最優先にするべきではありませんか?」
「それは、そうだけど……」
「アリサ殿は、魔法師団長です。いまは、ここで時間を費やしている余裕はあるのですか?」
「……それは……」
アリサには魔法師団長としての公務がある。
――なら、それを理由に彼と話す機會を減らす方向にいた方がいい。
変なところでボロが出て討伐が失敗したら目も當てられないからだ。
「フィーナは、アリサ殿の手伝いをしているんじゃなかったのか?」
「……う、うん。そうだけど! アルス君に、どうしても言いたいことがあって!」
切羽詰まった様子のフィーナの表に一瞬、心がかされそうになるが――、それを……、今――、それを聞くと心が揺らぐことが分かりきっている。
「フィーナ、俺達の事については魔王を討伐した後に攻めてくる魔法王を倒してから話し合うとしよう」
「魔法王?」
そういえば、魔王の話はしたが魔法王の話はしていなかったな。
「はい。魔王を討伐したあと一週間ほどで魔法王ラルググラストが攻めてきます」
「ラルググラストって……、あの……、一人で國を滅ぼした魔人の?」
「そんなにすごい奴なんですか?」
「すごいなんてものじゃないわよ。魔王については討伐方法が何とかなったから倒せるとして――、魔法王なんて一國が総力を合わせて戦わないと無理だから。――と、とりあえず! すぐにアルセス辺境伯に報告してくるからね。フレベルト王國の魔法騎士団と近衛騎士団も居ないと勝てないからね!」
アルセス辺境伯軍が駐屯している天幕の方へアリサは戻っていく。
そんな彼を見送ったあと、フィーナが俺の手をギュッと摑んでくる。
「アルス君。そんなに危険な相手なんて大丈夫なのかな……」
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