《Re:現代知識チートの領地運営~辺境騎士爵の子供に転生しました~》魔王討伐作戦(5)

話が一段落ついたところで、リメイラール教會の聖騎士団のエルクという人が連れてきた聖騎士団を連れてシューバッハ領の村へと向かっていく。

その後ろ姿が見えなくなったところで、俺は気になっていたことを聞くことにする。

「アルセス辺境伯様」

「どうしたのだ? アルス」

「リメイラール教會とは仲はあまり良くはないのですか?」

「何故、そう思う?」

「いえ。何となく思っただけです」

「ふむ……」

し考え込むアルセス辺境伯。

「アルスは、宗教に関して何か思う所はあるかの?」

「いえ、特には――」

その問いかけだけで何となくだが察してしまう。

兵士だけでなく貴族が宗教を嫌っているという事に――。

「そういえば、アルスは異世界から転生してきたのであったな」

「はい」

「アルスの世界では宗教は存在したのかの?」

「一応、存在はしましたが――」

々と問題ありまくりだったのは歴史から學んで知っている。

正直、宗教に関しては権力を満たす階級層が必死に知識を獨占して文化の育を意図的に阻んだり、他國への侵略に利用したりと問題ばかり起こしていたので――、正直に言うと良い印象はない。

「なるほど……。その表を見る限り、あまりいい利用はされてはいないようだの」

「そうですね」

「――なら話は早い。リメイラール教會は、魔法の素質が高い者を期から囲って協會の教義を教え込み自らの兵隊へと仕立て上げている」

「それって……、悪質な洗脳では……」

日本でもよくある。

親が宗教組織に屬している場合、子供を無理矢理れて価値観を歪めてしまうことが。

そういうことをしているのなら、アルセス辺境伯やリンデール――、そして一般の兵士が歓迎しないのも何となく分かる。

「――なら、リメイラール教會を國から追放すれば……」

「そう上手くもいかないのだ。彼らは魔法の素質のある者を神の名の元に連れていく。つまり、魔法の使い手を囲っているのだ。そして――、連れていく人間の中には治癒魔法が得意な者を主に連れていくからな」

俺の問いかけに答えてきたのはリンデールであったが――。

「つまり病気や怪我の時に頼れるのがリメイラール教會しかないという事ですか?」

「そうなる」

つまり醫療を人質にとり権威と権力を維持していると……。

しかも洗脳まがいな事までしていてフレベルト王國からの依頼すらけることが出來るとなると國の中樞までり込んでいる可能がある。

アルセス辺境伯であっても面と向かって文句を言えないわけだ。

厄介なことこの上ない。

「それよりアルス。そろそろ用意をしなくていいのか?」

考えごとをしている間に、何時の間にか時間が過ぎていたのか太がもうすぐ真上にくる時間に差し迫っていた。

魔王城の攻撃は、太が頭上――、真上に來た時。

「それでは行って參ります」

俺は、魔王城の近くに陣取っているカタパルトまで走る。

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