寶庫を手にれることが出來たおかげで次々とダンジョンを進んで行き、ボスのようなやつらを倒した時に手にる々な素材をれることが出來たので余すことなく剝ぎ取りながら進んで行き、今俺は25階にいる。

ダンジョンを進んで行く最中にお腹が空いたので迷路の途中で遭遇したゴブリンやヤマアラシネズミなどのを焼いて食べたあと、殘ったを試しに寶庫の中にれてから他のを出してみてもの油が付いていることはなかった。

さっきもを取り出してみると熱々のままだった。多分寶庫にをれると時間が止まるのだろう。

これがここへ來るまでに寶庫について分かったことだ。

「さて次の階へ行きますか」

石段を降りる。もう周りの心配をしなくても良くなったので普通に降りることが出來る。

21階に降りてから続く迷路は降りる旅に広くり組んでいくので降りる旅に苦労している。

「今回の迷路もさらにり組んでいてややこしそうだな」

そう呟きながら迷路のり口を進む。

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數分かけてようやくボス部屋の前まで來た。ここに來るまでにも今まで倒してきた(と言っても10階までの)魔獣たちが現れたがほぼ手間をとることなく倒すことが出來た。

そいつらの素材となりそうなを魔眼で見て剝ぎ取り寶庫の中にれてを繰り返して進んで來た。

ボス部屋の扉を開ける。

ギィィィィィィィッ！

ボス部屋は直徑6メートルくらいの大きさの窟が広がっている。目に力をれるじで魔眼を発させる。

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シャイニングジャク:攻撃準備

Lv.53

特殊:を貯めて放つ羽と鋭い爪

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キリクル臭(小)

発癥源:下

特殊:魔獣を近付かせない

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うん？キリクル臭って魔眼で表示されている通り魔獣にだけ効く匂いらしく、その匂いがしている間はその付近に魔獣は近寄って來ないらしい。

「下って言われても、なあ　︎」

足元にはの子が寢転んでいた。倒れてはいるが銀長髪が腰くらいまでびている。髪で顔は隠れている。服はあちらこちら切れてはいるが白の、それもし高そうな布で出來た服を著ている。手はし汚れているが白のが見える。

「ああ、こっちは後だ。まずはあの魔獣からだ」

の子をまたいでシャイニングジャクへと走る。

「くえぇぇぇぇぇ！」

「うっ　︎眩(まぶ)しい　︎...ぐふっ　︎」

シャイニングジャクの羽が出したので思わず目を閉じてしまった。その瞬間何かがすごい力で腹くらいにぶつかって來た。

「目が痛い！腹も痛い！」

「くえぇぇぇぇぇ！」

「うっ　︎」

ズシャァ！

何か鋭い、多分魔眼でも表示されていたシャイニングジャクの爪で左の二の腕を切られた。大きく切られた訳ではなくし切られただけだった。

「くえぇぇぇぇぇ！」

「調子付くなよ！」

意識を集中させる。

ダッダッダッダッダッ！

何かが近付いて來るのが分かる。剣を構える。橫に飛び剣を振る。特に切ったはない。避けられたかな。すばしっこいやつだな。

...後ろから気配があり徐々にこちらへ近付いてくる。

攻撃が當たるのをバク転で避ける。痛みが引いてきたので目を開ける。周りは薄暗い空間が広がり。上にある松明とシャイニングジャクの羽の明かりだけが見える。どうやら魔眼が閉じているようだ。

魔眼を使って戦うより気配で戦った方が良いな。それと今回は固有能力で乗り切るしかないな。使うのはもちろんウォーミルだ。

だが剣の攻撃を避けた時の反応速度ではれることはまず無理だな。何とかしないとな。

目を閉じて意識を集中させる。

「くえぇぇぇぇぇぇ！」

ダッダッダッダッダッ！

前から気配とこちらへ向かって來る音がする。剣を構える。突進を右に避けて剣を振る。それは案の定シャイニングジャクに躱された。

だがまだ諦めない。気配を頼りに剣を振っていくがその攻撃全てを避けられた。敵ながら心するほどの反神経だな。だがその反神経がどうなるかだな。剣で攻めたり防いだりしながらシャイニングジャクに剣に意識を集中させておく。目を開ける。

右足に力をれて勢い良く地面を蹴って飛ぶ。

ドンッ！

地面を蹴って徐々に近付いて行く。右腕の袖に隠していた小刀をシャイニングジャクのくらいを狙って投げる。

「くえっ　︎」

「ふっ！...ウォーミル」

「くえぇぇぇ　︎」

シャイニングジャクがいきなり出てきた小刀に驚き避けるとさらに剣で追い撃ちをかけるがそれをギリギリで避けられた。だがその隙を突いて左手でシャイニングジャクの首をることが出來た。

走って距離をとる。

左手に勢い良く力をれるじでウォーミルの溫度を上げる方を発させる。

「くえぇぇぇぇ　︎」

「おお！良い匂いがしてきた」

これぞまさに焼き鳥だな。手の力をさらに強くする。

「くえっ　︎くえっ　︎くえぇぇぇぇぇぇ　︎」

ドンッ！シュゥゥゥゥゥゥゥゥ

暑さに耐えきれなくなったシャイニングジャクが腳を上下に上げ下げしてからその場に倒れる。

すぅぅぅ

香ばしい香りが窟に広がる。

ウォーミルは水の溫度を変化させるのだがなどにもなどの水が含まれているからは香ばしく焼けるという何ともよく分からない能力である。

「さてこっちは何とかなったけど、あっちをどうするかだな」

焼けたシャイニングジャクから視線をボス部屋のり口付近に倒れているの子へと移す。シャイニングジャクを倒すのに結構時間がかかったと思うがそれでもこの子はかなかった。

「はぁ、しょうがない。目を覚ますまで待つか」

目を覚ますまでに焼けたシャイニングジャクを解しておくか。

「げっ　︎羽のほとんどが焼けてる　︎やり過ぎたー！」

全部の羽を取ってからまだ羽のが殘っているだけを何百本もある焼けた羽の中から鮮明に選んでそれを寶庫にれる。

次にだな。

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「ん...んん...ここは？」

「おっ！目覚めた？」

解し終わりちょうどお腹が空いたのでシャイニングジャクのを食べようとしたところで橫から間の抜けた聲が聞こえてきたので聲のした方に視線を向ける。

「...　︎あなた誰！」

「待て待て剣を抜こうとするな！詳しく話すから落ち著いてくれ」

「信じない！そんなの、私を騙すための噓に」

グウゥゥゥゥゥゥギュルギュルギュル！

腹の蟲が大きく鳴りボス部屋に響いた。ちなみに腹の蟲が鳴ったのは俺ではなくの子の方だ。の子の顔がみるみる赤く染まっていく。

気まずい。

「と、とりあえずこれ食うか？毒とかってないからさ」

「.....」

の子は警戒しながらも近付いてくる。近付いてきてが取れる距離まで近付いたのに何故かを取ろうとしない。何だ？

「あの、どうぞ？」

「近づかないで！そこに置いて！」

めんどくせー。しかしまた腹の蟲が鳴って気まずくなっても困るから渋々言うことを聞いてをの子の近くの地面に置く。ただし地面についたを人に食べさせる訳にはいかないのでここに來る途中に迷路で現れたウッドマンから剝ぎ取った木皮を敷(し)いた。

には漫畫とかであるような骨が付いている。の子は俺を睨みながら地面に置いてあるに手をばして骨を部分を摑(つか)むとだけ持ってすぐに俺から距離をとった。

傷つくなー。

の子はさっきまで自分が倒れていたところまで離れると腰に下げていた革袋から何かのがった小さな瓶からをにかけだした。

「そのって何？」

「　︎...べギルの実をすり潰しただけど」

「えっと、べギルの実って何？」

「べギルの実のは毒などのだけに反応してが変わるの」

へー。ってやっぱり信用してもらえていないのね。

「大丈夫みたいね。はんっ！んん、んん。はんっ！んん、んん...」

の子はすごい勢いでを食べる。どんだけお腹が空いてたんだか。

「えっと、落ち著いた？」

「...もっと」

「え？」

「もっとちょうだい」

まだ食うのかよ！俺も食べようと思って用意しておいたに手をばす。

「これで良いか？」

「それで良いからさっさと地面に置け！」

「はいはい」

もう呆れながら言うこと聞く。の子は再び俺を睨みながら地面に置いたの骨を摑んでだけ持って距離をとりまたしても同じところまで逃げてべギルをかけて安全なのを確認するとを食べだした。

「はんっ！んん、んん、ごくん。...もっと」

「まだ食うのかよ　︎」

結局シャイニングジャクが半分くらいまで食べられたくらいでの子がようやく満腹になってくれた。

「で、話は聞いてくれる？」

「んん...話だけなら」

ようやく話が進みそうだ。

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「ごめんなさい！助けてもらったのに」

「良いですよ別に。でも何でこんなところに倒れていたんだ？」

「それはですね...」

の子の話では騎士団たちと同じようにあのり口からってその窟にいた魔獣を倒したら壁にが空いていて中を覗くと石段があったから降りて行きそのまま迷路を攻略してボス部屋のボスも倒してを繰り返してここまで降りて來たがこの部屋のボスにやられてり口のところで倒れた時に懐(ふところ)の中にれていたキリクル玉が地面に倒れて潰れて効果が発したとのことだ。

「なるほどね」

「運が良くて良かったわ」

「ははっ。俺は次の階へ行くけど、君はどうする？」

「キリ ヘルクレット」

「え？」

「私の名前。君じゃなくて、キリ ヘルクレット。キリで良いわよ。これからよろしくね」

「え？これからって？」

「だから、私も付いて行くって言っているの！」

「え...えええええ　︎」

「そんなに驚かなくていいじゃない」

「えっと、キリさんってレベルはいくつなの？」

「キリで良いよ。レベルは...50よ」

50か。確か前の階にいたボスのレベルが51だからギリギリだったんだろうな。

「ああ分かった。これからよろしくなキリ」

「ええ、こちらこそ」

彼は笑顔で返してくれた。

キリ曰くシャイニングジャクと戦っていた時や俺からを取って食べた(言い方が悪いかな？)時に場所が分かったのはシャイニングジャクの時はキリの固有能力の『直』で戦っていたらしい。んで、の時は匂いでの場合を見抜いたらしい。犬かな？

その話を聞いた後でダンジョンを進めていく。キリは剣の修行中らしくこのダンジョンにも修行の一環として來たらしい。剣の腕は素人の俺でも分かるくらい見事なものだ。2人でダンジョンの迷路を進めて行く途中で出會す魔獣も難なく倒せている。