《神様はチートはくれないけど元々俺のステータスはチートだった》魔法學園編 一章 決闘7
「で、本當のところはどうなんですか?」
 クルス先生がターナを厳しく問い詰める。
「だから、その、あ、あの人がプ、プロポーズしてきて、だから」
厳しい問い詰めにターナは困った様な表を見せる。
ガタールは先程から被害者を演じ、罰をけるどころかめられてすらいる。
「それならなんでガタール君が毆られているのですか?しかも初対面の人にプロポーズするなどあり得ませんよ。もうし立場を考えたらいかがですか?」
クルス先生の言葉には加害者としての立場だけでなく、奴隷という立場も含まれているのだろう。
「先生。ターナは悪く有りません」
右手を上げ、ターナの無罪を主張する。
「あなたは?」
「1年A組のエイトです。ターナの主人です」
淡々と自己紹介を行う。
ふん、と鼻を鳴らしたクルス先生は俺をジッと睨み、再びターナに視線を向ける。
「アレがあなたの主人ですか?」
クルス先生の質問に靜かに頷く。
「まさか貧民・・の奴隷の主人が平民だなんて、この學園も落ちたものですね」
教師とは思えない程の差別的発言にクルス先生のぐらを摑みそうになるが、ターナが慌てて止める。
軽く呼吸を整え、クルス先生を本気で睨む。
それなりの威圧が有るのだろう、ゾッとした表を見せると首を橫に振りターナを睨む。
「とにかく今回は貴方達が悪いのです。正しく罰をけなさい!」
焦った様に言い放ち、それに完全にキレてしまった俺の右手がクルス先生の首を摑もうとする。
「待てい!」
突如背後から老人の聲が聞こえた。
反的に手を止め、振り返る。
「クルス。そのが悪いと決めつけてはならんぞ」
そう言うのは白い髭を生やしたおじいさん。
優しそうな顔とは裏腹に凄い殺気を放っている。何者だ?
「が、學園長」
學園長!
確かにそれっぽいが殺気プンプンじゃないか。
「すまないね。こうしないと威厳が無くなってしまうのでね」
俺の心境を察知したのか頭を掻きながら謝る。
髪は無いがな。
「確かに殺気が無かったら優しいお爺さんにしか見えないな」
學園長はハハハと笑い辺りを見渡す。
「よく言われはしないけど重々承知だよ」
「それで、どうするんだ?」
學園長の言葉に一つ一つ冷靜に対応する。
今の未な俺では敵に回しても勝てる気はしない。
「何、簡単な事だ決闘で決めればいいのだよ」
決闘か。
そんな事で決めていいものか分からないが、とりあえず誰と?と返しておく。
「クルス先生は頭はいいが戦闘はからっきしだし。ガタール君じゃ結果は見えてるしな」
ムゥ〜と聲を出し考え込む學園長。
そこにタイミング良くレグルス先生がやってきた。
學園長は何かを閃いた様な顔をする。
あ、先読めたわ
「そうだ!レグルス君。君、この子と本気を出して決闘してみない?」
やっぱり
どうも、作者です。
いつになったら決闘するんだ!って話ですよね。
次の次くらいに決闘します。
あれ?前にもそんな事を言った様な気が…
まあ、気のせいでしょう。
それとしばらく更新しないとか言っていましたが結局數日で書いてしまいました。
今回もお読みいただきありがとうございます。
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