《村人が世界最強だと嫌われるらしい》とりあえず特訓だ! 2
「うぅ〜……」
「あ、起きた?」
「うぅ……私はなぜ眠っていたのだ?」
「あぁ、俺がお前の師匠の師匠だっていったら気絶したよ」
「ああ、そうか……って、なるかぁー!」
「ひぃっ!」
「ん? 今の聲は誰だ?」
「ああ、ルノだよ。さっき目を覚ました」
烈毅の背中から、ひょっこりと顔を出すルノ。まだ怯えている様子が見て取れる。
「で、ここは……森?」
「そう、富士の樹海」
「なんだそれは?」
「ああ、こっちだとそうは言わないか……まぁ、わかりやすく言うと、この國一危険な山の中って言えばわかる?」
「…………まさか、最悪のフォレストなのか……?」
「ああ、そう、それそれ。まぁ今は俺がいるから安心してね」
「安心できるかぁー!」
ここ、最悪のフォレストと呼ばれるこの森は、日本で言う富士山の位置にある。富士の樹海と言えばみんなわかるだろう。
この世界では、森はかなり危険な場所で、超上級ジョブの冒険者でも、一人では迂闊にれない。その世界の森の中でも、ここはトップファイブを爭う危険度を誇るのだ。
「まぁまぁ。それで、話戻すけど、俺がお前の師匠を教えてたってことは理解してくれた?」
「…………正直、認めざるを得ない。お前の実力は確かにすごい。だから、そう言うことがあってもいいだろう」
「あら、正直じゃん。俺そういうの好きよ」
「う、うるさい!」
「ダメよっ! 烈毅は私のなんだから!」
「お前は引っ込んでなさい」
ルノが烈毅の背中から飛び出し、を張りながらそう主張する。烈毅は、そんなルノに軽くチョップをして引っ込める。
「だが烈毅。それだからなんだと言うんだ?」
「実はさ、あいつが弟子を取ったのは知ってたんだけどさ、それがまさかお前だとは思わなかったわけよ。でな? 俺頼まれてるわけよ。『俺が死んだら弟子を頼む』って」
「そうか……師匠が言っていたのは烈毅の事だったのか……」
「……なんだ、その……師匠の事は、殘念だったな」
「ああ。だが、私は師匠がいなかったらここにはいない。だから、謝をしている。し寂しくはあるがな……」
「そうか……じゃあ、師匠ほど優しくはないが、俺が第二のお前の師匠になってやる」
「え?」
「だから言ったろ。頼まれてるって」
「…………」
「村人に教えられるのが嫌ってのはわかる。だけどさ、またいつどこでどんな時に襲われるかわからない。だから、村人って言うのは今は置いといてさ、強くなろうぜ?」
「…………」
流石にこうなるのは仕方が無い。烈毅も、困ったもんだと腕を組み下を向く。すると、ルノがレーナの前に行き、喋りかける。
「烈毅はね、いい人だよ。私にも戦い方を教えてくれたし、他にも知らないことたくさん教えてくれた。私のお父さん的存在。心の底からしてる」
そこまでストレートに言われると流石に恥ずかしい。
「それに、烈毅ってわりとおっちょこちょいだから、近くには誰かいてあげないとダメなの。だからさ、一緒に烈毅についていこ?」
「おい待て。俺はおっちょこちょいなんかじゃないぞ」
ルノはレーナの手を握り、ニッコリ笑顔で微笑む。
「…………私は、確かにお前の事をまだ信用していない」
烈毅は、真剣な表になり、頷く。
「だけど、これからお前と一緒に過ごしていく中で、しずつ信じていける所を見つけたいと思う」
「そうか」
「だから、私はお前に付いていくよ。よろしくお願いします、烈毅」
「おうよっ。こちらこそ、これから頼むぞレーナ」
レーナは、萬遍の笑みを烈毅に向ける。その笑顔は、初めて烈毅に見せるものだった。
「じゃあ、とりあえず、どこの町にも住めないから、ここに家作るか」
「私、やっぱりこいつは信用出來ない」
「流石に私も今の発言には驚きを隠せないわ」
「「馬鹿じゃないの?」」
「なっ!? 二人揃って言うことないだろ!? 俺の建築スキルは凄いんだぞ!?」
「ふ〜ん。じゃあ、この死と隣合わせのここで、それに耐えうるくらいの家を作って見せなさいよ」
「私、戦えないから戦闘はまっぴらごめんなんだけど」
「なーに! 俺がここにある木だけを使って、めちゃくちゃすごい家を作って見せてやるよ!」
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