《村人が世界最強だと嫌われるらしい》理不盡な戦爭 5
「こうなったら、あれを使うか……」
烈毅が覚悟を決めたと同時に、幾人もの冒険者に、烈毅はのしかかられる。が、飛び乗った冒険者達は、すぐに空中に投げ出され、あらぬ方向へと飛んで行く。
それを見ていたデッドレイは、何が起きたのか検討も付かず、また、他の冒険者達もわからず、その場でフリーズしてしまう。
そして現れたのは、肩を回しながら、ボクサーみたいにステップを踏んでいる烈毅。彼は、白く輝くオーラを纏い、デッドレイを睨む。
「この力を使うのは久しぶりだからさ、加減できないかも。だから、逃げるなら今のうちだよ?」
「なっ……!? この私に向かって逃げろだと……!? 舐めやがって!」
剣を構えるよりも早く、烈毅はデッドレイの目の前に瞬間移する。それを目で追えなかったデッドレイは、突然現れた烈毅に困する。
このユニークスキルの名稱は、"負け知らずの最弱"という名前だ。
このユニークスキルを発させると、制限時間なら、現時點でのステータスを二倍にするというものだ。
この力はレベルが九百の時に出現したもので、最初に幾度か使ったくらいで、その後は、別にこのユニークスキルを使わなくても、殆ど倒せてしまうため、あまり使いはしなかった。
「多分、今の俺ならドラゴン二くらいは相手に出來るぞ?」
その言葉を聞き、デッドレイは怖じ気立つ。それもその筈、なんせデッドレイはドラゴンなんて倒せやしない。それ程までに、ドラゴンとの実力差は明らかなのだ。
だが、デッドレイの頭の中には、多勢に無勢。數で押せば絶対倒せるという先観があったため、撤退なんてことは考えなかった。
「まだだ! まだ九百近くいるだろ!? 全員殺す気でかかれぇ!」
その怒號に従うように、周りの冒険者はき出し、再び烈毅に飛びかかろうとする。
だが、皆攻撃のモーションにる前に無力化されていく。バタバタと次々に倒れていき、十秒にも満たずに二百の數がやられる。
結界からの距離もしっかりと把握しているため、絶対にルノ達には傷が付くことはない。
圧倒的なまでの戦力差に、敵冒険者達はき出すことはできなかった。それを瞬時に理解した烈毅は、ユニークスキルを解除し、質問攻めに移行する。
「もうわかっただろ? さて、聞きたことがあるんだけど、いいかな?」
「…………」
デッドレイは、口を開こうとしない。だから、近くにいた奴を引っ捕え、尋問する。
「答えろ。何故お前らは町を破壊した?」
「お、王の命令だ……町を破壊してでも良いから魔王の使いを倒せと……」
多分、俺を倒すのと同時に、すこしメルクリアを破壊しろっていうことか。抜け目ないな。
「じゃあ次。これがお前らの最大戦力か?」
「それは、教えん」
「わかった。じゃあまずは腕を引きちぎる」
「や、やめろ! わかった、話すから! ……これは様子見だ。まだ我らには勇者様と賢者様がいらっしゃる。そして、英雄もデッドレイ様よりお強い方がいる」
「何人だ?」
「それは死んでも言わない」
きっちりしてるな……こういう奴は嫌いじゃない。逃がしてやるか。
「あんがと。じゃ、逃げていいぞ〜」
そう言って、捕らえていた冒険者を離すと、華麗なバックステップで距離を取った。
「お前らの目的はなんとなく分かった。ただ、この町を破壊するのだけは辭めろ、狙うなら俺だけを狙え」
「ふんっ……強者ぶりおって……調子に乗るのもいい加減にしろ!」
「わからないかなぁ〜……お前らは、俺が指名手配されていて、今後危険になるから倒しに來たんだろ? なら、目的は俺だろ?」
「お前を殺したら、この國を乗っ取るつもりだったのだ! この國の人間の一人や二人など、ゴミも同然だろ!」
「はぁ?」
その言葉を聞き、烈毅は怒りをわにする。殺気を放ち、デッドレイを睨みつける。
その殺気に當てられ、デッドレイは思わずレイピアを落としてしまう。
「お前ら、この國の人間に手を出して見ろ? そん時は気絶じゃなくて、躊躇なくぶっ殺してやるからな?」
デッドレイは、一歩、また一歩と後ろへ下がっていき、震えた聲で呟く。
「せ、戦爭だ……これはもう、王に伝えるしか……」
「戦爭? お前らが何人で來ようが、どれだけ力を蓄えて來ようが、その時は俺が片っ端からぶっ殺す。守る者のために」
「くそ……ぜ、絶対にベルム國はお前らメルクリア國を制圧する! わ、私達の國を敵に回したことをこ、後悔しろ!」
そう言って、彼らは倒れた冒険者を抱えて去っていく。すぐに気配は無くなり、一時的な平穏が訪れる。
「あーらら。俺のせいで戦爭になっちまったか。…………ま、いっか」
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