「へぇ、、、」

僕は、神炎町で行われてる神楽を慨深く見ていた。

最初は、ひねくれたことを思ってばかりで、

たいして神楽を見ていなかったが、途中、男の踴り子が出てきて、その踴り子の踴りを見ているうちに、面白いことに気がついた。

一見、服や、音楽のせいで、先ほどの踴りとは対照的に見える踴りだが、驚くことに、服を見ずに、

全の振り付けを見たり、耳栓をして、音を出來るだけ聞かないようにしてみると、先ほどのの踴り子達と全く同じの振り付けだった。

一寸のズレもなく、まるで、さっきのの踴り子達が、男の踴り子の格好をして、踴っているかのように見えた。

気になって、一際キレのある、男の踴り子の顔をよくよく見てみると、

先ほど、

「外見は綺麗に著飾って踴っているが、心のは何を考えているのか、」と僕に思わせた

一番の原因のらしい踴り子だった。

自分の推測が當たったことに、自分で、驚いて

思わず、隣にいる、凜の顔を見た。

しかし、凜は、一見、本當の男に見える、男の格好の踴り子が実はさっきまで踴っていた、、だなんて、思ってもいなそうな、天然バカとでも言うのだろうか。そんなじの顔をしていた。

さて、神楽が終わり、そろそろ帰るかと、凜に聲をかけようと隣を見ると、そこに凜の姿はなかった。

「凜、、、？凜っ！」

凜の名前を呼んでひたすら探し回った。

父と母にも言って、一緒に探してもらった。

だが、凜は見つからない。

だんだん、時間が経つにつれて、出店がライトアップされ、味しそうな臭いがプンプンと漂い始めた。

だが、そんなことはどうでもいい。

「どこ行ったんだ、凜！凜ー！！」

出店と出店の間をすり抜け、凜の好きそうな出店の前に行ったり、そこの店員に、妹が迷子になったんです、髪を下の方で、両サイドで結んでいて、白いワンピースを著ています！

見かけたら、この電話番號に、かけてもらえませんか？と言って、電話番號の書かれた紙を渡したりして、々な人に協力してもらったり、妹を見なかったか。と聞いて回ったりもした。

日が暮れ、空一面を星々が照らしだしても、凜を見つけることができなかった。