《世界一の頭脳を持つ母と世界一力が強い父から生まれた雙子》第7話 兄との再會
 「ひどいじゃないかせっちゃん〜
もう〜せっちゃんの魔力を辿るの、結構辛いんだからね〜??」
せっちゃんことセツは俺のこの世界での名だ。
「トシ、、、」
「んっ?あれ〜?その子どうしたの〜?」
チッ気づかれたか、、
「ああ、こいつ迷子になってたから、今から、こいつの保護者を呼んで、連れて帰らせるところだ。」
「あ〜ね〜得意だもんね〜頑張って〜」
うるさいな、、、
「インビジブル!」
「おー!お見事〜!」
そう茶化すこいつを無視して、俺は、
「インポート!」と唱え、この場を去った。
「さてさて〜この娘にイタズラして俺もバイバイするか〜クライ!」
「インポート!」
ん、、、
ここ、どこ、、、?
さっきまで秋ちゃんといたのに、、
っ!そっか!秋ちゃんに気絶させられて、いつの間にかこんな所まで運ばれてるんだ!
「お兄ちゃん、、、」
兄は今どこにいるんだろう、、?
むやみに歩き回って、獣男に會うのも、嫌だし、ここにいようかな、、、
「、、、なんでこんなことになっちゃったんだろう」
何故だろう、いつもはこんなことじゃ、涙なんて出てこないのに、今は涙が出てきた。
「うっううひっくひっくうっうう、、」
「凜」
顔を伏せ、座りの姿勢でしばらく泣いていると、ずっと、探していたお兄ちゃんの聲がした。
「お兄ちゃん?」
「ああ、帰ろう、凜」
「っ、、、うんっ!!」
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