食事を終えた僕たちは、食堂とは反対方向にある広いリビングでくつろいでいた。

「この時間はたしか、新作のドラマをやっていたっけ？　見てみたいと思うんだけど、みんなは？」

この世界にはテレビがある。

というより僕がこの世界に來た際の特典として、この世界は前世で僕がいた世界での暮らしとほぼ変わらない技がもたらされている。

そのため、一家に一臺テレビや炊飯に掃除機や洗濯機なども當然のようにある。

「ミラはにいさまといっしょがいいです」

「ミナはあにさまといっしょがいいです」

ミラとミナは當然のように僕が座っているソファの左右をかためている。

僕が見たいと言ったから、二人も興味を持ったようだ。

「ミレイヌも気になっていたのです。是非とも一緒に見ましょう」

ミレイヌさんも賛のようだ。

僕はテレビのスイッチをれて、チャンネルを合わせた。

「～♪～～♪♪～～～♪～～♪♪」

テレビからドラマのテーマソングらしきものが流れる。

僕たちはそれぞれにくつろいだ姿勢でドラマを鑑賞した。

・・・

・・

・

「とっても楽しかったのです！！」

ドラマが終わると、ミレイヌさんが立ち上がって手を叩いた。

「確かにおもしろかったし、楽しめたね」

僕もミレイヌさんに賛同する。

「ミラは面白いとじました。とても良かったです」

「ミナは楽しかったです。とても良いとじました」

二人も楽しめたようだ。

僕は自然と笑顔になった。

「さて……そろそろお風呂にって休もうか？」

時刻は二十時を示している。

子供はもう寢る時間である。

「はい、にいさま」

「はい、あにさま」

ミラとミナが頷く。

「ミレイヌもそうするのですよ。お風呂で寢ないように気をつけるのですよ」

ミレイヌさんはもう眠そうだ。

「ミラ、ミナ。ミレイヌさんと一緒にって、手伝ってあげてくれるかい？」

俺はミレイヌさんが心配になり、ミラとミナに頼むことにした。

「はい、にいさま。承りました……」

「はい、あにさま。かしこまりました……」

二人は頷いてくれ、ミレイヌさんをお風呂へと連れて行った。

「さてと、僕もりに行くかな？」

僕は三人のる子用大浴場とは反対にある、男子用の大浴場に向かった。