《【銃】の暗殺者》出來事
俺がアイシスに來て2週間経った。
暗殺依頼は初仕事以降けていない。1度の報酬が言い分、もともと依頼の數がそう多く無い。その上この街では他の街よりもかなり依頼がないそうだ。住民の恨みつらみは外の魔に向けられていて住人同士の結束が強いからだそうだ。
仕事のない2週間何をしていたかというとひたすら薬草の勉強をしていた。初めのうちはゆっくりでいいやと思っていたのだがルルにお仕事は?と気まずそうに言われてハタから見れば俺が絶賛無職に見えることに気がついた。
それから頑張って勉強したのだがこれが意外とに合っていた。元の世界のを知らないのでわからないがこの世界の薬草は種類が多くあってそれぞれの効果が違うのだ。
そのためここのところは魔の森に行って薬草を取って來て宿で本と照らし合わせて覚えて、実際に薬を作ってみるというのを繰り返していた。
単に風邪薬といっても、咳止め、鼻水の薬、解熱剤と々あるし、その効力も違ってくる。普通の薬を問題なく作れるようになったらキワモノにも手を出そうと思ってる。薬とか力剤とか。
今日は勉強もひと段落ついたので闇ギルドに向かうことにした。依頼をけなくてもあそこには々と報が集まるから行く価値はある。
「ん?おう、小僧。來たのか」
「ああ」
闇ギルドには今日も盜賊顔の男がいた。もしかしてこいつ毎日ここにいるのか?まぁ、この面で表を歩いていたらそれだけで衛兵を呼ばれかねんけど。
「わざわざ來たところ悪いが依頼はないぞ」
「ああ、別に依頼をけに來たわけじゃない。暇つぶしだ、何か面白いことはないかと思ってよ」
「おお!そりゃ、ちょうどいい。お前が來ねえ1週間ちょいでいくつか面白いことがあったぜ」
「ほう、聞かせてくれ」
俺は銀貨を1枚投げ渡す。この世界では報は商品だ。日本では科學技が発達しすぎて々な報がダダれになっているが正確な報は金を払う価値がある。科學技のないこの世界では特に。
「まずはそうだな、ジギル盜賊団の件は知ってるか?」
ドキッとしたが何事もなかったように惚ける。
「いや、ついに討伐隊でも組まれることになったのか?」
「ところがどっこい、壊滅したのさ」
「はぁ?もう既に討伐隊が組まれてたのか?それとも流れの凄腕の冒険者連中が來たのか?」
「殘念だがどちらでもない。ここアイシスの冒険者パーティーが討伐したのさ」
ほう?
「パーティーってことは10人未満だろ?盜賊団は結構な規模だと聞いたぞ」
「そうなんだよ。もともとそのパーティーはCランクパーティーでそんな実力もない。手柄の橫取りかとも思ったんだが、、、」
「盜賊団を壊滅させるほどのやつが橫取りなんてされるかって話か」
「ああ」
俺は今後は暗殺者として目立たないように生きて行くつもりだし、そいつらが手柄がしいってんならどうぞってじだな。
「その件と関連してだがお前がこのギルドにる2、3日前に領主様の娘が襲われたのは聞いてるか?」
「いや、知らん」
「どうにもその襲ったのがジギル盜賊団らしくてな。その時に頭目のジギルは死んでるんだ。だから盜賊団が散り散りになってその一部を倒しただけで盜賊を討伐したって言い張ってるんじゃねえかってのが俺の見解だな」
「ほう。盜賊団の頭が事前にやられてたんならわからねえ話じゃねえな」
ふむ。都合よくつじつま合わせをしてくれるなら助かるね。盛大に勘違いをしてくれ。
「まぁ、ジギルの死についてもよくわかんねえことが多くてな。領主の娘を襲ってる時にいきなり頭が吹っ飛んだって話だ」
「吹っ飛んだ?魔法の類か?」
「それがわからねえんだ。混戦狀態で誰かが詠唱してても気がつかねえ狀況だったらしくてな。だが護衛の騎士からの報だから頭が吹っ飛んだってのは間違いねえ」
規模は小さくてもさすがは闇ギルド、騎士の中にも報源がいるのか。
「ふん、まぁ、盜賊団が全滅したところで困りはしねえだろ。別にいいんじゃねえか」
「それはそうなんだが、最近ジギルを倒した候補がもう一つ上がってな」
「候補?『暴れ鬼』はクズだがそこそこ強いって聞いてるぞ?そう何人も倒せるやつがいるのかよ」
「うむ、何人というか、、、候補は魔なんだ」
魔?アレは人を襲うが助けたりはしねえ筈だし、そんな理持ってるやつなんて見たことねえけど。
「どういうことだ?」
「ああ。今、魔の森で何かが起きてやがる。魔達のきが活発化しているんだ。これまでみられなかった魔同士での爭いの形跡もあちこちにあるんだ」
「ほう」
魔同士で爭うか、聞いたこと、、、、あ、俺のせいじゃね?レベル上げの為に縄張りの主を狩りまくったし、最後にはあの辺り一帯の主であるエルダーマウントタートルまで殺した。つまり今起きているのは縄張りの主を決めるための闘爭。俺のせいか、、、まぁ、どうでもいいな。
「ふぅん、まぁ、報ありがとう。どうせあと2週間でこの街を出るしこれからは一応毎日顔出すわ。進展あったらその都度教えてくれ」
「ああ。そういえば薬草の勉強は進んでるのか?」
「まぁ、ボチボチってところだ。んじゃあな」
報収集を終えてギルドを出た。
特に用もないので街をプラプラ歩いているとジャムが売り出されている商店を見かけた。
この2週間で宿でジャムを出したところ噂になり、商人に是非取り扱わせてほしいと言われたそうだ。宿の親父は俺が考えたものだから俺が契約して利益を得るべきだと言ってきたが正直面倒だったし、有名になったら困るので宿屋の親父の考案にした。
レシピを売った宿屋の親父は結構儲けたようでこれで嫁さんとルルにも良いものを買ってやれると大喜びだった。因みに宿屋の親父の嫁さんはおっとり系の人で何故か熊みたいな見た目の親父にメロメロだ。
まぁ、好みは人それぞれであるから特に何も言わんが。いや、もしかしたらこちらの世界は日本とは的覚が違うのかもと思ったが街で人と呼ばれる人たちは日本でも人と呼ばれるだろう人たちだったのでそこまでの差異はないと思う。
「あと2週間だし、ボチボチ旅の準備を始めるかなぁ」
ここから王都までは馬車を乗り継いで一月近く掛かる。その途中でいくつかの街を経由して行くそうだ。
ま、ゆっくり行こうか
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