《【銃】の暗殺者》油斷
三姫と會ってから3日経った。
あれからずっと警戒してたが特に何もなかった。金はあるので依頼もしばらくけなくていいし、西區には近寄らないようにしている。
あの7人が三姫にとって捨て駒だったのか、それともあの7人が勝手にやったことで襲撃自は三姫は関與していないかは知らないが、何事もなく過ごせるのならそれに越した事はない。
俺は店のカウンターにおいたイスに座りながら窓の外に顔を出して、煙管をふかす。こうやってボンヤリしている時間は結構好きだ。ジジくさいと自分でも思うが、好みなのでしょうがない。
カランコロン
「いらっしゃい」
ドアに付けたベルが來客を告げる。もともとベルは付いていなかったが雑貨屋でいいのを見つけて取り付けた。
って、おいおい
「そんな格好をして何の用だ、カエデさんよう」
ローブで顔を隠してってきたのは三姫の1人狐人族のカエデだった。俺の聲を聞いたシェリーも警戒して奧の部屋から出てくる。
「そう警戒せんといてや!今日は1人で來たんや」
フードを取ってプラプラと手を振って何も持っていないことをアピールしてくる。
「何の用だ」
「今日は謝りに來たんよ。この前はごめんな〜、見下すつもりなんてなかったんよ」
「ふん」
俺は鼻を鳴らして答える。雰囲気からして本當に謝りに來たらしい。まぁ、1人で來たのは正解だな。3人で押しかけられたら絶対追い返してた。
「シェリー、椅子持って來てやれ」
コク
シェリーに指示を出して椅子を持ってこさせてカエデを座らせる。別に親切というわけではなく、飛びかかって來たときの初は立ってる時よりも座ってるときの方が遅い。だからきをしでも遅くするために座らせた。
「あー、薬湯しか出せないが」
「かまへんかまへん。ウチも忙しいねん。あんましゆっくりしてられんのや。早速本題、、、の前にあんた吸っとるそれなんや?タバコちゃうやろ?」
「ん?ああ、煙管って言うんだ。吸ってみるか?」
俺はそう言って吸い口をカエデに向ける。カエデは躊躇せずに吸うと目を見開いた。
「なんやこれ!レナンの味やん!」
レナンはオレンジみたいな味の果実だ。
「ああ、タバコはに悪いからな。改良した。なかなか味いぞ」
「ええなぁ、ウチにもくれへんか?」
「ユーレカにエルフの職人のウィークナーってのがいるから作ってもらえ。後で一筆書いてやるよ」
「ホンマか?おおきに。それでその燃やしとる方も売ってくれるんか?」
「ああ、葉の方は俺しか作ってないしな。融通しよう。だが広めるなよ。俺はそんなに熱心に商売するつもりはない。人気になったら困る」
「了解や!」
「あ、忘れとった!本題や。あん時は済まんかってん。せやけどどうしてもアレの殺しの依頼をけてしいんや!」
そう言って顔の前で手を合わせて來た。コイツははエロいのにあんまり娼婦ってじがしないんだよな。
「どうして俺に頼む。他にも腕のいいのはいるだろう。それどころかあんたら自だって殺れる筈だろう」
「それがそうでも無いんよ。腕のいいのはあっちこっちに派遣しとって王都にはおらへんし、ウチらは目立ちすぎんねん。アレが死んだ後もウチらは王都にいたいねん。だからあんさんに頼むんや」
まぁ、話はわからんでも無い。カエデも含めて三姫はどうにもコッソリってのが苦手そうな奴らだったからな。問題はルシアだ。アイツは確実に裏の、、暗殺者のはずだ。どうしてアイツがかないのか。
、、、直接聞くのが手っ取り早いか。
「どうしてルシアに頼まない?アレは暗殺者の類だろう」
「あー、言われへんけど事があってルシアはかれへんねん」
事って、、、ああ、聞かない方がいいな。嫌な予がしやがる。
「すぐには答えは出せん。まぁ、前向きに考えておこう」
「出來るだけ早くしてくれると助かるねんけど」
そう言い殘して帰っていった。
「ふう。後はこちらの意思次第、か」
俺が今まで宰相を殺さなかったのは面倒だったからだ。殺すこと自が面倒なのではなく、その後のことが面倒だったのだ。殺すのは腐っても宰相だ。アレが死ねば相応の騒ぎになるだろう。王都で犯人探しが始まるかもしれない。
そうなると俺がむスローライフに影響が出るかもしれないのだ。
だが今回は三姫の依頼ということになる。つまり後始末は任せていいのだろう。騒ぎは最小限で抑えられるか。
これを機に殺っておくのも悪くない。
後は、、、
「シェリー、アレを殺したいか?」
、、、、、、、、コク
「決まりだな」
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その日の夜
暗殺するといってもすぐにするわけでは無いのでのんびりいつものように屋臺で夕飯を済ませた。その帰り道に襲撃された。
人數は4人。それほど強くもなく、3人殺して1人は足を撃ち抜いて生かしたまま捕らえた。珍しく生け捕りに功したので背後関係を尋問する。
ナイフを出して足に突き刺しながら依頼主を聞く。普通なら銃を突きつけて聞くのだがこの世界では銃は存在しない。銃を突きつけたとしてもキョトンとするだけで全く脅しにならないため銃での威嚇はできないのだ。
「あー、素直に吐けよー。お袋さんは泣いてるぞー」
適當なことを言いながらもう一度、ナイフを足に突き刺す。因みに裏通りでやってるので悲鳴をあげても問題ない。周囲は常に【気配探知】で探ってるし。
「ハァ、答える気は、『プス』、、、、あ?」
のたうち回っていた男が手で何かを弾いて俺の腕に刺さる。どうやら針の、、、よ、、う、、クソッ!
パンッ
俺は速攻で男を殺す。
そして倒れた。どうやら針に毒が塗ってあったみたいだ。最近、勝、利続、きだ、、ったせ、いで油、、、、斷し、、、、、た。チ、、、ク、、ショ、、、ウ。
い、、、しき、、、、が、、、、、
「お父さん!」
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