《【銃】の暗殺者》治療

「くはっ!」

俺はあまりの寢苦しさに目を覚ました。

寢ぼけた頭で周囲を見渡すといつもの家じゃなく、かなり上等な部屋にいた。ベットもいいものらしくフカフカだ。どうして俺はこんなとこで寢て、、、、

「お父さん!」

部屋にって來たシェリーが起きている俺に驚いて飛びついてくる。俺のに抱きつきながら泣き出した。

「お、おいおい、どうし、、、、あ、毒か」

思い出した。調子に乗って油斷して毒をくらったんだ。それで意識を失って、、、どうやって助かったんだ?毒消しは簡単なことじゃ無い。

この世界には多くの毒が存在して、多くの解毒薬も存在する。だがそれぞれの毒に効く解毒薬は決まっているため、毒をけた場合はなんの毒をけたかを調べなければならない。大抵はなんの毒か分からず死んでしまう。

今回は俺があの男を殺したからなんの毒か聞けなかったはずだが、、、

「起きたんかいな」

扉のところにカエデが立っていた。その後ろには他の三姫とルシアもいるみたいだ。

「ああ。、、、ん、お前達が助けてくれたのか」

「まぁなぁ〜、ヒュドラの毒なんて珍しいもんくろうたな〜」

ヒュドラは毒ヘビの魔でその毒は強力な毒の代名詞だ。解毒薬も存在するが材料が貴重で揃えるのにも時間がかかる。

「ん、どうやったかは知らんが禮を言う。助けてくれてありがとう」

俺は素直に禮を言った。

「ほんならメフィに言ってや。あんさんを助けたのはこの子やねん」

「ぬお!?カエデ!余計なことを言うでは無い!」

「そうか。ありがとう」

メフィに禮を言う。

言われたメフィはなんとなく居心地悪そうに顔を逸らす。

「その、なんじゃ、この前は、その、妾が悪かったからの。その詫びじゃ」

そっぽを向いて照れながら言う姿はちょっと可いと思った。

「そうか。それでもありがとう。あんたは薬師だったのか」

「いや、そうではない。妾は吸鬼じゃからの、お主のに鑑賞して毒が回らぬようにしたのじゃ」

「そんなこともできるのか」

「安心せい。他人のに干渉できるのは妾だけじゃろう」

よかった。

鬼が他人のまでれるならかなりどころではなく強敵だ。

「、、、、、、、ん?」

「どないした?」

「あ、いや、俺の聞き間違いかもしれんが、シェリーが喋らなかったか?」

シェリーはお父さんと呼んで俺に飛びついて來た気がした。

「お父さん?」

「お、おおお!喋れるようになったのか!」

「ん、大丈夫?」

「ああ、シェリーもありがとうな」

シェリーがついに喋れるようになった。まだ舌ったらずなところはあるが長年喋っていなかったせいだろう。

それにしても初めて喋った言葉がお父さんとか嬉しすぎる!

「ふふ、嬉しそうだね。その子はもう既に30年は生きてるそうじゃないか。喋れなかったのは心理的な問題だったと思うよ」

「ああ、そうみたいだ」

「それにしても君より年上なのに娘なのかい?」

「そうだ。歳は関係ない」

カティは不思議そうに聞いてくる。が、年齢なんて些細な問題だ。シェリーが俺の娘であることに変わりはない。

「もう話に加わってもいいか」

話もひと段落したところでルシアが切り出す。

「ああ」

「ふむ。まずは詫びよう。先日、三姫に合わせた後に襲われただろう。その中に1人ギルドの者がいた。アレは依頼で襲ったわけではなく、個人的に襲ったのだ」

「やはりそうだったか。依頼できたにしては最後は逃げようとしてたしな。それにあの7人は普段は別々に行したんじゃないのか?全く連攜ができてなかった」

「ああ、その通りだ」

おそらく三姫の信者で自発的に襲って來たのだ。自分の崇拝対象に無禮な態度をとったとかいう理由だろう。

「あー、ホンマごめんな。アレがあんさんらを襲うことはわかっとったんよ。あんさんの実力が知とうて敢えて無視してん。まさか全滅させるとは思わへんかったけど」

カエデの言葉には苦笑いで返しておく。まだ銃のことは話すつもりはないからな。

「それで、だ。今回、お前を襲ったのは宰相の私設部隊だ。お前の娘のような鋭になれなかった者達の部隊で通稱自部隊。今回のも殺される前提でお前に毒を盛る作戦だったのだろう」

「そうか。まぁここまでやられて何もしないわけにはいかない。力が戻り次第殺す。屋敷は皆殺しでいいのか?」

「無論だ。後でリストを渡しておくからそれに載ってる者は確実に殺してくれ」

「了解だ」

「報酬だが、、、白金貨50枚だ」

「ほう?隨分高いな」

「今回の対象は宰相だ。それに依頼主が依頼主だしな」

「依頼主?」

「この依頼の依頼主は私、三姫、そして國王だ。無論、機だぞ」

國王が宰相の暗殺依頼を出す?普通に解任すればいいだろうに。力があり過ぎて解任できないのか?それとも戦爭に賛する貴族達に見せしめの意味で殺すのか、、、

「依頼主は誰でもいいが俺のことは國王には言ってあるのか?」

「いや、言ってない」

「そのまま言わないでくれ。目をつけられたら困るからな。俺は熱心に働くつもりはないんだ」

「ふむ。ではこちらで作はしておこう。他に要はあるか?」

「殺した後に犯人探しが早めに収束するようにしてくれ」

「ああ、そこは任せろ。どのような殺し方をしてもうまく隠蔽してやる。この際、派手に屋敷を破壊してくれて構わない」

派手に、か。ならアレ・・を使おうかな。一度試してみたかったんだ。

「まぁ、とりあえず力の回復に専念するさ」

俺はずっと抱きついているシェリーの頭をでる。

「シェリーはしばらく報収集を頼めるか?」

「ん」

三姫に禮を言って家に帰る。俺がいた部屋は娼館の一室じゃなく、カエデが個人で持ってる屋敷の一室だったみたいだ。

宰相の豚野郎にはシェリーを可がってくれたお禮をしないとな。

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