《創造神で破壊神な俺がケモミミを救う》第9話
翌日の晝食後、大地は自室に閉じこもりながらあることを試していた。
近くにはフィア、マヒア、ルルが興味深そうにその様子を見ている。
午前中、大地はフィアとマヒアにも協力してもらい、この世界のの仕組みや、魔法について教えてもらっていた。
この世界の魔法は主に火、水、風、土、、闇の屬を合わせた六つの屬に分けられるそうだ。
特に、回復系の魔法や結界等の防魔法を得意とすると洗脳系の魔法や戦闘魔法に特化している闇の屬は希な屬なようで、數えるほどしか使い手がいないそうだ。
どの種族も魔力自はもっており、魔法が使えるかどうかは屬に適があるかどうかで決まるらしい。
適率は各種族によって異なり、妖族などは全員何かしらの適を持っているのに対して、
小人族や獣人族は全の二割程度しか適を持たない。人間は全の六割程度は何かしらの適を持つようだ。
適は素質によって決まってしまう為、鍛錬をしたからといって出來るようになるわけではないらしい。
ほとんどの人は一つの屬のみに適を持つのが普通だが、稀に二つ以上の特をもつのだそうだ。
ちなみに獣人の村のガラン以外の幹部達はそれぞれ屬を持っておりレイとルルは水、ゼーレは風、フィアは土、マヒアは火と風を持っていた。
魔法の行使の方法は意外と簡単なようであり、頭の中でイメージすることにより可能で、そのイメージに応じた魔力を消費することでイメージした魔法を発現させるものらしい。
またこの世界のには基本的に魔晶石というものが使われていた。
これは魔力を流すことで魔晶石に付屬されている効果に応じた現象を生み出すことが出來るものだ。
例えば火晶石に魔力を通せば火を発生させることができ、水晶石に魔力を通せば水を生み出せる。
またその現象の度合いは流す魔力に比例し、流せる魔力の最大値は魔晶石の大きさに比例するらしい。
この村にも小さい魔晶石が何個かあり、食材の調理や、飲み水の補給に使われている。
そんな話を聞き、マヒアに教えてもらいながら、自分に魔法の適があるか確認したのだが、どうやら自分には魔法の適はないようだ。
まぁアウトプットで再現できるから関係ないのだが。
そんなこんなで大地が今行っているのは魔晶石の再現である。
自分のいた所と違いここには電力にガスにガソリン等の燃料がない為、電気機や燃料が必要なを作っても使用できなかった。
実際はガソリン等の燃料は再現可能なのだが、使用方法を間違えれば一大事にもつながる為、再現してないだけではあるのだが。
魔晶石を再現出來ればそれらの問題を一気に解決できると知った大地はマヒア達から魔晶石の種類とその付屬されている効果を聞き、一つずつ再現していく。
「さすがそうぞ・・・大地殿。全てちゃんと魔力を通せば使用できます。」
作された魔晶石に魔力を流しながら驚いた様子を見せるメヒアと魔晶石を見ながら嬉しそうに騒いでいるフィア。とりあえず第一段階は功のようだ。
次に大地はその魔晶石と故郷である日本が誇る電気製品を組み合わせたものを再現していく。
目の前に試作したのIHクッキングヒーター、オーブンレンジ、ドライヤーの三つ。材質は全て軽くて頑丈なディシット鋼にした。
それぞれに熱晶石という熱のみを生み出す魔晶石を使い、ドライヤーには熱晶石とは別に風晶石を使い魔力に応じて溫風が出る仕組みにしてみた。
「これはなんなの!!そう・・じゃなくて大地君!!!」
先ほどからマヒアとフィアが自分の名前を呼ぶときに一瞬創造主と呼びかけて口ごもっているのは気のせいだろう。いや絶対に気のせいだ。
大地は魔晶石と電子機を組み合わせたを魔晶機と名付け、使い方を教える。
「本當になんでも作ることが出來るんですね。」
「まぁ大地君は簡単に家建てちゃうぐらいだからね・・・」
「いまだにその力には驚かされるばかりだ。」
三人が口々に魔晶機を使いながらつぶやく。
魔晶石の使い方を把握した大地はフィアにコンロとオーブンレンジを複數個作り渡した後にマヒアとルルを連れて畑に向かう。
畑にはゼーレと子供達が作の収穫を行っていた。大地が聲をかけるとゼーレが反応する前に子供達がキラキラした瞳を大地に向けながらやってくる。
「「「創造主様!!」」」
創造主と呼ばれた大地が額に青筋を浮かべながらゼーレにジト目を向ける。
大地の後ろでマヒアがやってしまったといわんばかりに額に手を當てながら首を振る。
ジト目を向けられたゼーレは顔を青くしながら頭を何度も下げている。
「創造主様!!またあの甘いもの作ってくれよ!!」
狼の獣人の子は無邪気に大地を創造主と呼びながらおやつをせがむ。大地は誤解を解こうと子供達に諭すように聲をかける。
「みんな、悪いけど俺は創造主じゃないんだよ。名前だって石田大地って名前があるし。だから創造主って呼ぶんじゃなくて大地と呼んでしいんだが。」
「え?創造主様は創造主様でしょ?」
「違うよ、創造主様の名前が大地っていうんだよ!」
「創造主様が大地で、大地が創造主様?」
あぁこれは理解してもらうまでに時間がかかるな・・・なんてことを考えながら、子供達に再現したおやつを渡す。おやつをもらい嬉しそうに食べる子供達。
『たった數日なのによくもまぁこんなに懐いてくれたもんだな。』
畑の問題を解決して以來、三人の子供達から懐かれてしまっていた。
狼人族で男の子のパーキに、ルルと同じ貓人族での子のライラ。そしてゼーレの妹のマーレだ。
スイートポテトをあげてからというもの、この三人組は畑仕事の合間を見つけてはおやつをせがみに來ていた。
歳は三人とも九歳だそうで、ゼーレに歳がだいぶ離れた妹だなと言うと「私はまだ十七です!!」と怒られたのを覚えている。
そういえばステータスでも十七だったな。
「大地!!今度はどんなすごいことするんだ?」
パーキが目をらんらんとさせながら大地の腕をつかみブンブンと振り回す。
「今日は、みんなのお手伝いをするものを作りにきたぞ!」
大地が答えると子供達がワァーと聲をあげる。
子供達に早く早くと急かされ早速アウトプットで再現を始める。
すると目の前に三のゴーレムが現れた。更に子供達からウォーと大きな聲が挙がる。
このゴーレムは畑作業をしている子供達の負擔軽減の為に作したもので、先日フィアがを運ぶのに土魔法で作っていたゴーレムに手を加えて再現したものだ。
このゴーレムは全ディシント鋼で出來ておりに晶石という魔力を流すことで力となる魔法石を埋め込んでいる。
そうすることで土魔法を使えないものでも魔力を流すのみでゴーレムを作させることが出來る仕組みになっている。
また子供が上に乗ってれるように右肩に乗り込み口を作ってある。
名稱 ゴーレム
能力値
腕力B 力A 敏捷G 魔力G
ゴーレムの作後、使用しやすいようにプログラミングを行う大地。
かすのに必要な消費魔力を最低限に変更し、念のため盜難、悪用防止の為に本人認証システムを付け加え、子供達以外ではかせないようにした。
その後試しに子供達にかしてもらったのだが・・・
「大地兄ちゃん。きが遅くてこれじゃ仕事になんないよ。」
ライラが殘念そうに大地に告げる。
他の二人も同じ意見の様だ。大地はどう改良しようか頭を悩ましていると、ふとさっきのインプット時のステータスにあった『敏捷G』を思い出す。
そして再度ゴーレムのプログラミングでステータスの書き換え行う。
名稱 ゴーレム
能力値
腕力B 力A 敏捷A 魔力G
保持スキル
「ライラ専用」「魔力消費軽減(大)」
インプットで確認を行い、ライラに試してもらう。
「大地兄ちゃ~ん今度は早すぎぃ~!!」
今度は早すぎてコントロールできないようだ。々試してみたが『敏捷D』が一番使い勝手が良いとのことで落ち著いた。
またゴーレムの試し運転でライラがコントロール出來ない様子を見た大地はゴーレムの作中、怪我防止用に右肩に魔法である結界が起するようにこっそりと書き加えを行った。
その後嬉しそうにゴーレムを作するパーキ達を眺めながら、のどかな雰囲気を楽しむようにほのぼのとする大地達であった。
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