《ファルダーミール -明日の世界-》第35話 黒ちゃんキレる
「カヤトはん、もう怒りましたわ〜」
先程まで地団駄を踏んでいたのが噓のように急に真顔になる黒ちゃん。
どうやら何かがキレたらしい。
「どうした?黒ちゃん、怒っちゃったでちゅか?」
「ぬかせ、人間ふぜいが」
「その人間ふぜいにやられてるのは誰ですかね?」
「そうじゃな、ワシはお主に押されておる現狀は……だから、本気を出させてもらうぞ?」
「どうぞ、どうぞ」
「封式1の型、解源!」
黒ちゃんの黒髪が風もないのになびきはじめ、次第にそのなびきは大きくなる。
「なんだ、髪が揺れるだけか?」
「そんなわけないじゃろ」
「……」
黒ちゃんの黒髪がカヤトを殺さんとびていく。
「こんなものが効くと?」
「まぁ、そうかもしれんの〜」
「うん?この髪、斬れない?」
カヤトは自分に向かってきた髪を刀で斬ろうとしたが弾き返された。
「そうじゃ、わしの魔力のほとんどを封じた髪じゃ、生半可な刀では傷一つ付かんぞ?」
「ほう、それじゃ行くか」
カヤトは一度、刀を腰の鞘に戻し居合い抜きの構えをとる。
「はよ、おいでやす」
余裕の微笑みを浮かべながら黒ちゃんはカヤトを煽る。
「それじゃ遠慮なく、はぁ!」
一瞬で黒ちゃんの懐にり込み、カヤトは居合い抜きをかます。
ガキン!
「行ったでありんしょ?効かないと」
本當にくなっているな、し攻め方を変えるか。
「本當だな」
刀を上段に構え、前方へ斬り込む。
ガキン!キンキン!
金屬同士をぶつけたような甲高い音が部屋にこだまする。
「ですから無駄でありんすと?……っわ!?」
「チっ!淺いか」
カヤトはただ適當に斬りつけていると見せかけて、黒ちゃんの髪の同じ部分に複數回、斬りつけていた。
「驚いてまいましたよ、あんさんもただたんに何も考えずに斬りつけていたわけではないんやな~」
切り傷が出來た頬をぬぐう黒ちゃん。
なんとか、冷靜を裝っているが、心ではかなり驚いていた。
「今度はこちらから行きますへ~」
「……」
黒ちゃんは先程までとは違い、髪を集め太くし、強度をあげ、髪をバネのようにめる。
「おっと?これは、突きかな?」
次の瞬間、バネのようにめられた髪が唸りをあげてカヤトにびていく。
「ぐぁ!ぐぉぉぉ~ガハァ!」
當たる直前まで余裕をかましていたカヤトだが、刀で防いだ瞬間その攻撃力の重さにより壁に叩きつけられ、壁にめり込む。
「いや~油斷したわ」
「無傷でありんすか?」
「いいや、無傷ではないよ。ほら」
カヤトはの滲んだ外腹部を見せる。
しかし、すぐに流が止まる。
超再生、カヤトがもつ呪力の効果の1つだ。ただし、普段は超再生能力が異常すぎるため、自らその効力を弱めている。
簡潔に言うと、自に殺傷の呪いをかけることによりで超再生能力を発させている。
「あんさん、人にしては異常な回復力どすな」
「あぁ、そうかもな……」
カヤトはこの力により周りから気持ち悪がられた時のことを思い出した。
「いい加減飽きたなこの戦いも、次で決める」
「そんなかんたんにやられませんで〜ワイは」
カヤトは刀に殘り呪力の8割を流し、喰わせる。
久しぶりじゃの〜こんなにお前さまの呪力を喰ったのは。
刀の中のの人格がカヤトの脳に語りかける。
「そうかもな」
この言葉はいったいどちらにいったのか、それはわからない。
カヤトの握りしめている刀が赤黒く輝きだし、怪しいを放つ。
「これで、最後だ……」
カヤトは刀を突くように構る。
そして、コンマ數秒の溜めのち、突きを放つ。
その突きは一見すると単なる突きだが、実際は違う。
「こんなもの、くらわへんで」
黒ちゃんは髪を盾にしてカヤトの突きを止めようとした。しかし、カヤトの突きは止まらず。黒ちゃんの髪を青白い炎で燃やしながら、心臓があるであろう部に突き刺さった。
「ぐはぁ……あんさんの負けどすえ?」
口からを吹き出しつつも傷が淺かったことを告げる黒ちゃん。
鉄扇でカヤトの首を斬ろうした瞬間。
「炎獄」
カヤトはポツリと呟いた。
次の瞬間、カヤトが刺した刀から青白くそしてどこか黒い炎が舞い上がる。
その、炎は一瞬にして黒ちゃんを灰に変えた。
「何を?……ぐぁ!?熱い……熱い……ぁづい……ア……ヅ……」
「終わったか……」
バタリとカヤト自も瓦礫の上に倒れてしまった。
「まったく、仕方がないニャン……」
倒れたカヤトたちの橫で謎の人が立ちすくんでいた……
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