《ファルダーミール -明日の世界-》第36話 目覚め
「──ここはどこだ?」
暗い神世界でユキトは浮いていた。
「ここは神世界だぞ?ユキト」
目の前の暗闇からもう一人のユキトが現れる。
「お前は……俺?」
「俺はお前さ、ユキト」
「何の用だ?もう一人の俺」
そういわれると目の前の男は俺自だと納得できる。
「なあーに、ちょっと話せそうだから話しに來ただけさ」
「いったい何を話すことがある」
「まあまあそういうなよ、俺だって好きで狂ってるわけじゃないんだから」
そう言いつつ、もう一人の俺は笑っている。
変な気分だな、同じ自分なのに何かが違う。
はっきり言って不気味だ。できればこいつの存在を消してしまいたい。
「そんな怖いこと考えるなよ、ユキト」
「お前のせいでどうなったか忘れたわけじゃないんだぞ」
「ほう、まだあの時のことをに持ってるのか」
「あぁ、そうだ。あの時、お前のせいで俺は大切な人を殺しかけた、いや、結果的には殺してしまった」
今でも、彼を刺してしまった時の覚は忘れない。
生暖かいが自分の手を伝う覚が、あの人の笑顔が忘れられない。
彼はあなたは悪くないのよと言って息絶えたあの瞬間をわすれることはないだろう。
「そうだな、だが、仕方ないだろう。あのとき、俺という人格を作らなければお前は死んでいた。あの男の手によってな」
「確かにそうだが、そうだが──」
頭では分かっていても、心が認めない。
いや、認めようとしない。
わかってはいるんだ、自分が殺したということは。
「だろ?だったらもっと俺を信頼しろよ」
「それは無理だ」
「即答か」
「ああ」
「変わらないな」
「まあ、いいか。本題にろうか」
「チッ、仕方ない」
「まず、お前はいまよくわからない病室で気を失っている。そして、その病室にお前を連れてきたのは白を著ただ。語尾にニャンとかつける変なだから気をつけろよ」
「わかった」
「それだけだ、それじゃあな」
そういうと、もう一人の俺は暗闇の中へと消えていった。
まるで、そこには誰もいなかったかのように。
「さよなら、できればもう會いたくないものだがな」
徐々にあたりが明るくなっていく。
「そろそろ目が覚めるな」
目が覚めるとそこは、もう一人の俺が言った通り暗い病室だった。
ベットの橫にある棚には、謎の生きがった瓶があり。所々に何に使うかは謎な機材がある。
「何処だここは?謎だな」
暗い部屋の中を見渡してみると、奧で青白いが見えた。
「パソコンのか?」
そんなことを考えていると、奧の部屋から白を著たが出てきた。
「おや、起きたようだね」
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