《ファルダーミール -明日の世界-》No/6
あれから一週間ほどたち。
俺と西城はあの魔法陣から出て生きた奴らのことを調べていた。
「カヤトここどこなんだ?」
「ここか?ここは俺たち亡滅士の資料館だよ」
この資料館は他の亡滅士たちも使っている。
それぞれ、地下一階、地下二階、地下三階の三階構になっている。
階層が下がるごとに保存資料の歴史や重要度が古くなったり、高くなったりする。気を付けなければならないのは一般人にこの資料館のある場所を知られてはいけないことだ。
まあ、とは言ってもここは山奧の地下にあるためそうそう人なんて來ないから安全だろう。
そんなことを思いながらカヤトは古めかしい本を本棚に戻す。
 「おーい!カヤトこれじゃないか?」
  そう言って西城は、隣の本棚から赤黒い表紙に都市伝説外伝と書かれた本をカヤトに渡す。
 「都市伝説外伝?」
 「まあ、読んでみろって」
  そう言われてカヤトは本を開く。
  最初のページには目次とかかれている。
その下にはこのようなことが書かれていた。
──────────────────────
この本を読んでいる君は怪談や都市伝説が好きかい?
私はとても好きだ。好きすぎてこんなものを書くような仕事についてしまったよ。
さて、今回はし古い都市伝説のような話をしようと思う。
古いが現代まで伝えられている、それはつまり、そのそんざいがそれだけ大きなものであるということを表している。
君も聞いたことはないだろうか?
・トイレの花子さん
・學校の七不思議
・ガシャドクロ
・こっくりさん
・テケテケ
上記のような都市伝説(怪談話)は聴いたことがあるだろう?
これらの都市伝説はかなり昔から語り継がれている。そして、それだけに被害者もかなりの數に上る。
ある人は花子さんに呪い殺され。ある人は學校の七不思議を調べ、七つ目を知ってしまい自分自が七つ目の噂になってしまったりなどのいろいろな被害が出ている。
まあ、今これを読んでいる君はこんなことが聞きたくてこの本を手に取ったわけではないだろう?
この本にはだいたいの都市伝説のことはのっているから読んでほしい。
下の欄に霊力を込めた字を記すれば探しやすいだろう......
──────────────────────
カヤトは目次の一番下にある余白に対して霊力を込めた字を記する。
──────────────────────
七人の妖怪のようなもの
──────────────────────
記すると目次にあった文字がすべて消え、新たな文字が浮かび上がってくる。
──────────────────────
検索結果
→七人ミサキ
特徴
→常に7人で行をしている霊の集合。その數が上下することはなく常に七人で山道などを徘徊している。そのため、運悪くその姿を見たものは謎の高熱に襲われ死んでしまう。その後、死んだ霊は七人ミサキの新たな仲間となる。このとき、一番古い七人ミサキが仏する。
結論
→見たものを呪い殺し七人ミサキの中にいる時間が古い順から仏する。しかし、呪い殺した人の霊がこの七人ミサキに仲間りするため最終的なかずには上下がない。
霊力者
→四國地方にいるおっさん坊主により発見される
──────────────────────
カヤトは検索結果を見て、自分があの時見た奴らと報が一致することを確認する。
ここで一つ疑問に上がるのは、この七人ミサキの発生した原因が書かれていないことだ。
書かれていないのだから、わかっていないのだろうが。これでは、本的な解決ができないような気がする。
「西城、ナイスだ。この本はあたりだよ」
「おお、それはよかった。で、今回の相手はどんな奴だったんだ?」
「それはな......」
西城にさきほどの報を伝えるカヤト。
「そんな奴らなのか、それって、危険じゃないか?」
「そうだな、つまり、逃げた七人ミサキを見た一般人が被害にあう可能がとても高いということだ」
あれから一週間ほどが経ってしまっていることを考えると、もうすでに被害者は出てしまっているかもしれないな。
「呑気にしていられない、行こうカヤト!!」
西城はカヤトの腕をつかみ地下書庫を後にする。
悪役令嬢の中の人【書籍化・コミカライズ】
乙女ゲームの好きな平凡な少女、小林恵美は目を覚ますと乙女ゲームアプリ「星の乙女と救世の騎士」の悪役令嬢レミリアになっていた。世界の滅亡と自身の破滅を回避するために恵美は奔走する! ……その努力も虛しく、同じく転生者であるヒロインの「星の乙女」に陥れられた恵美は婚約破棄された上で星の乙女の命を狙ったと斷罪された。そのショックで意識を失った恵美の代わりに、中から見守っていた「レミリア」が目を覚まし、可愛い「エミ」を傷付けた星の乙女と元婚約者の王子達に復讐を行う。 主人公は「レミリア」です。 本編は完結してますが番外編だけ時々更新してます。 おかげさまで一迅社から書籍化されました! コミカライズはpixivのcomic poolさんにて11/19から始まります! ※ガールズラブタグは「人によってはガールズラブ要素を感じる」程度の描寫です
8 187【書籍発売中】【完結】生贄第二皇女の困惑〜敵國に人質として嫁いだら不思議と大歓迎されています〜
【書籍版】2巻11月16日発売中! 7月15日アース・スターノベル様より発売中! ※WEB版と書籍版では內容に相違があります(加筆修正しております)。大筋は同じですので、WEB版と書籍版のどちらも楽しんでいただけると幸いです。 クレア・フェイトナム第二皇女は、愛想が無く、知恵者ではあるが要領の悪い姫だ。 先般の戦で負けたばかりの敗戦國の姫であり、今まさに敵國であるバラトニア王國に輿入れしている所だ。 これは政略結婚であり、人質であり、生贄でもある。嫁いですぐに殺されても仕方がない、と生きるのを諦めながら隣國に嫁ぐ。姉も妹も器量も愛想も要領もいい、自分が嫁がされるのは分かっていたことだ。 しかし、待っていたのは予想外の反応で……? 「よくきてくれたね! これからはここが君の國で君の家だ。欲しいものがあったら何でも言ってくれ」 アグリア王太子はもちろん、使用人から官僚から國王陛下に至るまで、大歓迎をされて戸惑うクレア。 クレアはバラトニア王國ではこう呼ばれていた。——生ける知識の人、と。 ※【書籍化】決定しました!ありがとうございます!(2/19) ※日間総合1位ありがとうございます!(12/30) ※アルファポリス様HOT1位ありがとうございます!(12/22 21:00) ※感想の取り扱いについては活動報告を參照してください。 ※カクヨム様でも連載しています。 ※アルファポリス様でも別名義で掲載していました。
8 73乙女ゲームのヒロインで最強サバイバル 【書籍化&コミカライズ】
【TOブックス様より第4巻発売中】【コミカライズ2巻9月発売】 【本編全260話――完結しました】【番外編連載】 ――これは乙女ゲームというシナリオを歪ませる物語です―― 孤児の少女アーリシアは、自分の身體を奪って“ヒロイン”に成り代わろうとする女に襲われ、その時に得た斷片的な知識から、この世界が『剣と魔法の世界』の『乙女ゲーム』の舞臺であることを知る。 得られた知識で真実を知った幼いアーリシアは、乙女ゲームを『くだらない』と切り捨て、“ヒロイン”の運命から逃れるために孤児院を逃げ出した。 自分の命を狙う悪役令嬢。現れる偽のヒロイン。アーリシアは生き抜くために得られた斷片的な知識を基に自己を鍛え上げ、盜賊ギルドや暗殺者ギルドからも恐れられる『最強の暗殺者』へと成長していく。 ※Q:チートはありますか? ※A:主人公にチートはありません。ある意味知識チートとも言えますが、一般的な戦闘能力を駆使して戦います。戦闘に手段は問いません。 ※Q:戀愛要素はありますか? ※A:多少の戀愛要素はございます。攻略対象と関わることもありますが、相手は彼らとは限りません。 ※Q:サバイバルでほのぼの要素はありますか? ※A:人跡未踏の地を開拓して生活向上のようなものではなく、生き殘りの意味でのサバイバルです。かなり殺伐としています。 ※注:主人公の倫理観はかなり薄めです。
8 125女顔の僕は異世界でがんばる
主人公はいつもいじめられていた。そして行き過ぎたいじめの果てに“事故”死した。はずだったが、目が覚めると、そこは魔法も魔物も存在する異世界だった。 *以前小説家になろうというサイトで投稿していた小説の改変です。事情があって投稿できなくなっていたので、こちらで連載することとしました。
8 192《完結》虐待されてる奴隷少女を救った、異世界最強の龍騎士
【第Ⅰ部】第1話~第49話 完結 異世界転移した先は、クロエイという影を食うバケモノのはびこる世界。その世界の人たちは、血液をエネルギーにして生活していた。血の品質の悪い者は、奴隷としてあつかわれる。そんな世界で主人公は、血液の品質が最強。血液でなんでも買えちゃう。クロエイだって倒せちゃう。あと、奴隷少女も救っちゃう。主人公最強系戀愛ファンタジー。 【第Ⅱ部】第50話~第96話 完結 セリヌイアの領主――ケルゥ・スプライアは酷い差別主義者で、庶民や奴隷の血液を多く集めていた。「セリヌイアに行き、虐げられている者たちを助けてやって欲しい」。フィルリア姫に言われて、龍一郎はセリヌイアへ向かう。そのセリヌイアの付近には、絶滅したはずの龍が隠れ棲んでいるというウワサがあった。 【第Ⅲ部】第97話~第128話 完結 龍騎士の爵位をもらいうけた龍一郎は、水上都市セリヌイアの領主として君臨する。龍一郎は奴隷解放令を施行して、みずからの都市の差別をなくそうと試みる。そんなとき、サディ王國の第一王女がセリヌイアにやって來て、人類滅亡の危機が迫っていることを告げる。
8 104いつか見た夢
ある日、突然妹が失蹤した。その妹のため、兄は裏の世界の住人になることを決意する。謀略と暴力が渦巻く世界に巻き込まれていった兄妹の姿を描いたアクション。ことの発端は、妹の友人にまつわるストーカー事件だった。 ※また、過去にあげた回は順次、見やすくしていっています。
8 62