《異世界チートで友達づくり(仮)》プロローグ
ーーーーとある深い森の中。
「ぎィィィィィィィィィィィやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」
俺、吉崎 蒼唯よしざき あおいは逃げていた。それも必死に。
後から追いかけてくるのは長4mはあろう、巨大なイノシシだ。下顎からびる牙は普通じゃ考えられないほどびていた。
「し…死ぬぅぅぅぅ!!…くそォ…俺が何したってんだァァァ!!!!」
森の中を死に狂いで走り回っていると目の前に大きな崖がみえた。
そこで俺はある事を思いついて、崖のすぐそばで止まってイノシシの方に向き変えた。
「オラァ!!かかってこいや、デカブツ!!!!!!!!」
崖の前で両手を広げてイノシシを挑発する。
イノシシが蒼唯とぶつかる寸前に蒼唯はイノシシの巨大な角を両手で抱え、懐へ潛り込み足を突き上げてイノシシを投げ飛ばす。
「おぉぉぉぅうらァァァアア!!!!!!!!」
投ともえなげである。
蒼唯の掛け聲と共にイノシシのからだは崖へと放り出された。
そのままイノシシは崖下へと一直線に落ちていった。
「ハァ…ハァ……舐めんじゃねぇぞゴラァァ!!!!」
思いっきりんだあと近くの木にもたれかながら座りこんだ。
「なんで俺がこんな目に…つか、ここどこなんだよ!!」
そう口にして、狀況整理のため、これまでのことを思い返した。
お薬、出します!~濡れ衣を著せられて治療院から追放された薬師さんが辺境で薬屋を開きました。極めたポーションは萬能薬と呼ばれて回復魔法を超えるようです~【書籍化コミカライズ企畫進行中】
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