《異世界チートで友達づくり(仮)》前日③
加工場は店からのびるU字型の石階段をおりた地下1階にあり、店の方よりもしだけ広くなっていた。
降りてすぐの左右に作業臺のような石造りのテーブルがありその左右の壁にひとつずつかまどが取り付けられていた。
全的に石造りで壁には様々な工が壁に取り付けられていた木材からのびるフックに壁一面にかけられていた。
「すご〜い」
思わずそんな聲がもれた。
『コルベ村』でもユンベット兄妹の店に行ったが加工場まではったことがなかったのだ。
「凄いでしょ〜?」
作業臺の方からヒルメさんがこっちに加工場全を見渡しながらゆっくり歩いてきた。
「はい、とっても」
ヒルメさんはエッヘンといったじでにトンと手をついた。
「ヒルメさん…本當にいいんでしょうか?予約もなしに急に押し掛けて裝備を造ってくれなんて…」
「だからいいって、ちゃんと料金も払ってくれるしな」
「そうそう」
リーシャさんも奧から歩いてきた。
「それに私たちもアオイさんを助けたいけど戦えない…だからこれくらいのことはさせてよね」
「はい…」
元気のない返事にヒルメさんは肩をバシバシと叩いた。
「もっと自信持たんか、私たちが支えてやるよ!」
自信を持っていないわけじゃなかった。
ただ嬉しかったのだ。
アオイは周りのみんなから自分がどう思われているのかが心配だったのだろう。
あの夜に聞いた言葉はそんな意味に聞こえた。
けれど実際に私たちはアオイのことをとても大切だと思っている。自分でアオイに言った言葉だったけどそれを直にじてとても嬉しかったのだ。
その想いに私も便乗するようにハッキリとお腹にグッと力をいれて言った。
「はい!」
「で…なんでこうなるんですかぁ〜!!!」
私はそうんだ。だってぐるみ全部取られて下著姿で加工場の隅の木箱の上に座って裝備の完を待っているのだから。おかしいよ!
フォックちゃんも全部取られて顔を赤くしてなんだかモジモジしてるし!
そして今気づいたけどフォックちゃんは下著の上を付けていなかったのだ。下はしっかり履いているのだが上は生まれたままの姿だったのだ。
これはまずいでしょ…いろいろと。
まぁ下著っていっても上はただ布を一枚巻いてるようなものなんだけどね。
それでもの子にとっては大事なものだ。
耳は何とか髪ので隠しているけど下手したらバレる恐れがあって心凄くドキドキしていた。
その様子を面白おかしく笑い聲をあげながらヒルメさんがやってきた。
「いや〜、採寸するにはまずは防を全部いでもらわないとね」
「だからってもう測り終わったんですから返してくださいよぉ」
「それは無理な提案だ」
ヒルメさんは人差し指を立ててなんだかどこか嬉しそうに言った。
「なんせ急に來られたからね、そんな1日そこらで上質な素材なんか取れないんだよ」
「うぅ…」
確かに急に押し寄せたのはこっちが悪い。どうこう言える立場ではないのだ。
「素材がなかったら裝備を造れないんじゃないんですか?」
「確かにね、でも私たちの店は完全予約制…素材は予約の際に持ち込んでもらうのさ」
まさか……。
「その素材をいくつか使って裝備を造るのさ!ワーハッハッハッ、バレなきゃ罪にはならないんだよ?」
ヒルメさんは悪戯っぽく笑ってみせた。
「だからバレる前に処理するんでしょ」
階段からでて右側の作業臺で何やら手をかしながらリーシャさんが呆れたように補足してきた。
「処理?」
私が聞き返すとヒルメさんはそうそうと言って続きを話してくれた。
「ベルちゃんの方は今の裝備にちょっと手を加えるだけでそこまで素材消費は多くない…けどフォックちゃんの方は新たに造るとなるとそこそこの量の素材がいる」
「は、はぁ…」
「そこで私たちは持ち込まれた5年分くらいの素材を使うことにしたのさ、でもそれだと使った分の素材が當然なくなってしまう」
し困ったような表になったがすぐにこちら振り返りながら人差し指を突きつけてきた。
「そこでだ、君たちは冒険者なんだろ?だから今のこの件が全て解決したら君たちに消費した素材を頑張って集めて來てもらうように依頼するんだよ」
なるほど…つまりは借金みたいなものか。
隣でフォックちゃんも話を理解したのか顎に手をおきながらコクコクと難しい顔で頷いていた。パンイチの姿で……。
「分かりました、必ず素材は返しに來ます!」
それを聞くとヒルメさんはニッコリと満面の笑みになった。
「それよりベルちゃ〜ん、良いつきしてるね〜」
「え、えぇ!?」
ヒルメさんの表と視線が急にいやらしくなった。
「の方はちょっとばかし控えめだけど、その分ウエストが引き締まって貧にはじられない…おも大きいしね」
「な、何を言ってるんですか!」
自分のをここまでジロジロ見られたことがなかったのでつい取りしてしまう。
「ひゃあっ!」
ヒルメさんが飛びかかってきて思わず後ろに倒れた。ヒルメさんが上に被さり押し倒したような形になった。
ヒルメさんの指がに優しくれて思わず聲がもれてしまう。
「へぇ〜もスベスベだねぇ…ケアとかしてるの〜?」
さっきまでとは違うっぽい聲を耳元で囁ささやかれて力が抜ける。
耳は完全に見えてはいないようでバレてはいなかった。
「はんぅ……!んっ…んっ……だ……め……!」
「んふふ、ベルちゃんってじやすいんだね…イヤらしいだねぇ〜」
全をくまなく凄いスピードでで回される。
「(ベシッ)こらヒルねェ、止めなさい」
リーシャさんが來てヒルメさんの後頭部に軽くチョップをいれた。
「いいじゃんリーシャ〜、しぐらい」
「どこがしですか!」
思わずツッコんでしまった。
フォックちゃんは顔を真っ赤に染めてボシュッボシュッと蒸気を出していた。
そんなこんなで裝備が完するまでの間を過ごしていた。
一方その頃ダルは、
━━━ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「「「「待たんかぁ!ダルゥ!今日という今日は逃がさんぞぉぉぉぉおおお!!!」」」」
「だァァァァ!うるせぇ!たかが金が返せねぇくらいでそこまで怒るヤツらがあるかァァァァァァ!!!」
數人の男達に追いかけられていた。
「なに!ダルだと!?」
「アイツ帰ってやがったか!」
「今日こそとっ捕まえてやる!」
街を走っている最中も騒ぎを聞きつけた街の住民が続々と追っ手に加わっていった。
いつの間にか50人程までに人數が膨らんでいた。
「ちくしょォォォオオ!やってられっかァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!!」
ダルのびと追っ手の足音が波のように響き渡っていた。
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