《戦力より戦略。》話し合いって始まる前に結果が決まってること多々あるよね
「お、おい、待て待て」
俺は必死に訴えかける。
「俺はそもそも別に戦爭に行きたくないんだけど!?」
「なにか異論がおありで?」
マレイユさんがすっとぼける。
異論しかないんだけど!?
「まず、俺は戦いというものの経験が皆無だ。こんなのが加わったら、混を生じさせるだけで、百害あって一利なしだぞ」
「でも、君にはそれを補って余りある知恵があるよね?」
キラが反論してくる。
お前助けろよ!
「リブレ君ほどの人を放っておけるほどうちは余裕があるわけじゃないんだ」
苦笑しながら言い訳してくる。
裏切者がぁー!!
いや、本來キラは國に仕えてるからあってるのか。
「次に、そもそも言われてた通り、俺は圧倒的にレベルが足りない。確実に足手まといになってしまう」
「それは問題ありません」
今度はマレイユさんが反論してくる。
「だからこそ、あなたを參謀とすると決めたのです。あなたの能力はかなり実踐的なもので、私としては戦っていただきたいのは山々なんですけど……。さすがにリスクが大きいですからね。いざとなったら戦ってもらいでてもらいますけど、いざとならない限りは大丈夫でしょう」
いざとなった時の保証は全くないんだな……。
「か、仮に俺を參謀としたとしても、下の奴は従わないだろ。ここにいる奴らはともかくな。戦爭にとっては従うやつと従わないやつがいるのはかなり重大なことなんじゃないのか?」
『仮に』とか使ってる時點で負けを認めてるようなものだが、俺は折れるわけにはいかない!
だって戦爭とか怖いじゃん!
「それこそ、問題はありません」
マレイユさんが勝ちを確信した笑みを浮かべながら答える。
「だって、私がこの立場にあることを、ほとんどの者は知らないんですもの」
は?
「自分たちのトップが誰かっていうのをわかってないってことか?」
「いえ、正確に言えば、自分たちのトップは実力もトップの人間だと思い込んでいる、といったところでしょうか」
実・力・も・ト・ッ・プ・?
それってさー……。
「そうだね。なぜか僕がこの國の軍事の全てを任されてると勘違いしてる人が多いよ」
キラを振り返ると、爽やかに笑う。
お前ほんとに自分のこと話さないな!
「この國の軍事のトップに……。僕、『夜ごはん食べます?』とか言ってましたー……」
レインが混してきて、うつろに笑う。
「ほら! 混しすぎてうちの子が壊れてきたぞ! 心配するな、レイン。キラは別に軍事のトップではない」
一応、助け舟を出しておく。
「そ、そうですよね。さすがに……」
「キラは実戦部隊の隊長ってだけだ。軍事のトップはそこにいるマレイユさんだし、この國のトップはエルランドあのおっさんだろ?」
「ちょっと待ってください」
レインが我に返る。
「なんでそんな方々と僕たち、面識があるんでしたっけ?」
「キラがここに連れてきやがったせいだな」
「僕のせいになるのかい? 遅かれ早かれこうなっていたとは思うけどね……」
「まぁ、そういうことだ。お前さんもそろそろ覚悟を決めろ。この國の武力ちからを司っているお方がお主を必要としているのだ。栄に思うんだな! ハッハッハ! 俺は【熱線銃レーザー】のケイン」
「私は【炎の巫】エルメ。よろしくね? 【探求スル者エクスプローラー】さん?」
強いだろーなーって思ってた二人が自己紹介してきた。
やっぱり二つ名ダブル持ちだったか……。
ちなみにレインは周りの二つ名持ちの多さに「こんなにいるものですっけ……」とか呟いてる。
「あ、あぁ。よろしくな」
二人とがっちり握手する。
「はい! 言質いただきましたー!」
「協力してくれるそうよ!」
え?
あ!
そういう意味!?
せっこ!!
スクール下克上・超能力に目覚めたボッチが政府に呼び出されたらリア充になりました★スニーカー文庫から【書籍版】発売★
西暦2040年の日本。 100人に1人の割合で超能力者が生まれるようになった時代。 ボッチな主人公は、戦闘系能力者にいじめられる日々を送っていた。 ある日、日本政府はとあるプロジェクトのために、日本中の超能力者を集めた。 そのタイミングで、主人公も超能力者であることが判明。 しかも能力は極めて有用性が高く、プロジェクトでは大活躍、學校でもヒーロー扱い。 一方で戦闘系能力者は、プロジェクトでは役に立たず、転落していく。 ※※ 著者紹介 ※※ 鏡銀鉢(かがみ・ぎんぱち) 2012年、『地球唯一の男』で第8回MF文庫Jライトノベル新人賞にて佳作を受賞、同作を『忘卻の軍神と裝甲戦姫』と改題しデビュー。 他の著作に、『獨立學園國家の召喚術科生』『俺たちは空気が読めない』『平社員は大金が欲しい』『無雙で無敵の規格外魔法使い』がある。
8 186腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが
授業中によくある腹痛によりトイレに行こうとした主人公の高校生藤山優。しかしドアが何故か開かない。なんかこれ神様の結界らしい。しかしもう漏れそうなので結界ぶち破ってトイレ行っちゃった。 ふぅ…スッキリ。―――あれ?誰もいなくね? オタクの主人公からしたらとても楽しみな異世界生活。しかし待っていたのは悲慘な現実だった。 イチャイチャ×王道最強主人公×復讐のクラス転移ものです! ※ハーレムはないのでご注意を 2018年 8月23日 第1章完結 2019年 1月7日 第2章完結 2019年 6月9日 第3章、物語完結。 作者の別作品 「美少女転校生と始める學園生活」 「クレイジークラスルーム」 Twitterやってます。 @harakuda4649 フォローの方お願いします。
8 134名探偵の推理日記〜囚人たちの怨念〜
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