《戦力より戦略。》現狀確認
「で、アンリさん。俺が帰れる目途が立ったとか立ってないとか?」
「まぁ、可能の話だがな」
アンリさんが俺を呼び出したのは、何も巷で噂のうどんとやらを食べてみたかったというわけではないらしい。
「で、持ってきたんだろうな」
「あぁ、これが本題だとすら思ってたからな」
「そんなわけがないだろうが。それならあれだろ。お前のとこの従業員に屆けさせてくれって言うだけでよくないか?」
「確かにな。それに、今いいこと言ったな」
「あ?」
宅配サービスを始めるというのも手だな。
現狀人手が余ってるし、宅配サービスでおっさんが持ってくるよりはあどけない子供たちが屆けてくれる方が嬉しくないか?
日本のように街自が広いわけでもないし、徒歩圏だ。
何人かで各地域を分擔してお屆けするようなシステムならり立つのではないか。
電話がないので電話一本で即日お屆けとはいかないが、この日の何時に持ってきてと注文をけていれば可能だろう。
即座に作らなくてはいけない時間制限もないため、ゆっくり落ち著いて稼働できるしな。
いや、それはよくて。
「俺は帰れるのか?」
「結論から言えば、まだ帰れはするらしいぞ。ひとまずは良かったな」
本當に一安心だ。
今まで帰れるだろうとは思っていても本當に帰れるかどうかの確証はなかったからな。
「どこからの報だ?」
「お前んとこの神だよ。この前神の集まりがあってな。その場で聞いておいた」
「気が利くじゃないですか」
「なんて言い草だお前」
確かに神様に対する言いではなかったかもしれん。
今だらだが。
「アンリ様、ありがとうございますぅー」
敬語にしてみた。
「さっきよりも敬意がじられねぇな」
「敬意は押し付けるもんじゃないってことですねぇー」
「口調は戻せ。気持ち悪いな」
なんて言い草だ。
一応ありがたいと思っていたから敬語にしてたのに。
「まぁ、それはいい。あいつ曰く、お前のはもうかなり落ち著いてるらしい。あとはMPとかいうやつが回復するの待ちらしいが、それはいつになるかは知らん」
「十分だよ。率直に嬉しい」
ここでの生活にも慣れてきて、かなり楽しいとは思っていたんだが、やはり、帰りたい。
結局ここには死んだらくるんだから、その時に皆に會える。
「時期に関してはヘスティアさんは何も言ってなかったんだよな?」
「お前はそう呼んでたっけか。そうだな。あいつは基本的に干渉するのは好まない質だしな」
つまり、俺のはあっかしているようなことはないが、現在進行形で快方に向かっている訳でもないということか。
治りつつあるならある程度いつになるかは想像つくだろうしな。
ま、すぐには帰れないが、こっちもこっちでやることはあるからな。
「ということらしい」
「「「承知いたしました」」」
「リブレー。帰らなくてもいいんだよー?」
「そうはいかないって話は何百回もしただろ?」
「だってー……」
會議でこの狀況を報告したところ、メイド3人衆はすぐにけれたが、リオンは駄々をこねる。
「すぐにって訳じゃないから。俺がいなくても回るような狀態にはするつもりだ」
- 連載中85 章
現実でレベル上げてどうすんだremix
ごく一部の人間が“人を殺すとゲームのようにレベルが上がる”ようになってしまった以外はおおむね普通な世界で、目的も持たず、信念も持たず、愉悅も覚えず、葛藤もせず、ただなんとなく人を殺してレベルを上げ、ついでにひょんなことからクラスメイトのイケてる(死語?)グループに仲良くされたりもする主人公の、ひとつの顛末。 ※以前(2016/07/15~2016/12/23)投稿していた“現実でレベル上げてどうすんだ”のリメイクです。 いちから書き直していますが、おおまかな流れは大體同じです。
8 183 - 連載中40 章
書籍・漫畫化/妹に婚約者を取られてこのたび醜悪公と押しつけられ婚する運びとなりました~楽しそうなので張り切っていましたが噂が大げさだっただけで全然苦境になりませんし、旦那様も真実の姿を取り戻してしまい
【書籍化・コミカライズ企畫進行中】 「私は父に疎まれておりました。妹に婚約者を取られても父は助けてくれないばかりか、『醜悪公』と呼ばれている評判最悪の男のところへ嫁ぐよう命じてきたのです。ああ、なんて――楽しそうなんでしょう!」 幼いころから虐げられすぎたルクレツィアは、これも愛ゆえの試練だと見當外れのポジティブ思考を発揮して、言われるまま醜悪公のもとへ旅立った。 しかし出迎えてくれた男は面白おかしく噂されているような人物とは全く違っており、様子がおかしい。 ――あら? この方、どこもお悪くないのでは? 楽しい試練が待っていると思っていたのに全然その兆しはなく、『醜悪公』も真の姿を取り戻し、幸せそのもの。 一方で、ルクレツィアを失った実家と元婚約者は、いなくなってから彼女がいかに重要な役割を果たしていたのかに気づくが、時すでに遅く、王國ごと破滅に向かっていくのだった。
8 152 - 連載中53 章
【WEB版】劣等賢者のケモノ魔法革命〜「獣人は魔法が使えない劣等種だ」と宮廷魔術師から追放されたけど、弟子とFランク冒険者を満喫してたら、いつの間にか最強の魔法學院ができていた〜:書籍化+コミカライズ
第一部完結。 書籍化&コミカライズ決定しました。 「アンジェリカさん、あなたはクビです!」 ここは獣人は魔法を使えないことから、劣等種と呼ばれている世界。 主人公アンジェリカは鍛錬の結果、貓人でありながら強力な魔法を使う賢者である。 一部の人間たちは畏怖と侮蔑の両方を込めて、彼女を【劣等賢者】と呼ぶのだった。 彼女はとある國の宮廷魔術師として迎えられるも、頑張りが正當に認められず解雇される。 しかし、彼女はめげなかった。 無職になった彼女はあることを誓う。 もう一度、Fランク冒険者からやり直すのだ!と。 彼女は魔法學院を追いだされた劣等生の弟子とともにスローな冒険を始める。 しかも、どういうわけか、ことごとく無自覚に巨悪をくじいてしまう。 これはブラック職場から解放された主人公がFランク冒険者として再起し、獣人のための魔法學院を生み出し、奇跡(悪夢?)の魔法革命を起こす物語。 とにかくカワイイ女の子+どうぶつ萬歳の內容です。 基本的に女の子同士がわちゃわちゃして、ドタバタして、なんだかんだで解決します。 登場する獣人のイメージは普通の人間にケモミミと尻尾がついた感じであります。 ところどころ、貓や犬やウサギや動物全般に対する獨斷と偏見がうかがえますので、ご注意を。 女性主人公、戀愛要素なしの、軽い気持ちで読める內容になっています。 拙著「灼熱の魔女様の楽しい溫泉領地経営」と同じように、ギャグベースのお話です。 評価・ブックマーク、ありがとうございます! 誤字脫字報告、感謝しております! ご感想は本當に勵みにしております。
8 57 - 連載中64 章
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GA文庫様より書籍化が決定いたしました! 「カル、お前のような魔法の使えない欠陥品は、我が栄光の侯爵家には必要ない。追放だ!」 竜殺しを家業とする名門貴族家に生まれたカルは、魔法の詠唱を封じられる呪いを受けていた。そのため欠陥品とバカにされて育った。 カルは失われた無詠唱魔法を身につけることで、呪いを克服しようと懸命に努力してきた。しかし、14歳になった時、父親に愛想をつかされ、竜が巣くっている無人島に捨てられてしまう。 そこでカルは伝説の冥竜王アルティナに拾われて、その才能が覚醒する。 「聖竜王めが、確か『最強の竜殺しとなるであろう子供に、魔法の詠唱ができなくなる呪いを遺伝させた』などと言っておったが。もしや、おぬしがそうなのか……?」 冥竜王に育てられたカルは竜魔法を極めることで、竜王を超えた史上最強の存在となる。 今さら元の家族から「戻ってこい」と言われても、もう遅い。 カルは冥竜王を殺そうとやってきた父を返り討ちにしてしまうのであった。 こうして実家ヴァルム侯爵家は破滅の道を、カルは栄光の道を歩んでいく… 7/28 日間ハイファン2位 7/23 週間ハイファン3位 8/10 月間ハイファン3位 7/20 カクヨム異世界ファンタジー週間5位 7/28 カクヨム異世界ファンタジー月間7位 7/23 カクヨム総合日間3位 7/24 カクヨム総合週間6位 7/29 カクヨム総合月間10位
8 52 - 連載中74 章
最強になって異世界を楽しむ!
現代高校生の近衛渡は、少女を庇って死んでしまった。 その渡の死は女神にとっても想定外だったようで、現実世界へと戻そうとするが、渡は1つの願いを女神へと伝える。 「剣や魔法が使える異世界に行きたい」 その願いを、少女を庇うという勇気ある行動を取った渡への褒美として女神は葉えることにする。 が、チート能力など一切無し、貰ったのは決して壊れないという剣と盾とお金のみ。 さらに渡には、人の輪に入るのが怖いという欠點があり、前途多難な異世界生活が始まる。 基本的に不定期更新です。 失蹤しないように頑張ります。 いいねやコメントを貰えると勵みになります。
8 125 - 連載中61 章
異世界イクメン~川に落ちた俺が、異世界で子育てします~
川に落ちた俺は、どういう訳か異世界に來てしまった。 元の世界に戻るため、俺は自分の手で『魔王』を倒さねばならない……という話だったのだが…… いつの間にか、俺は魔王の息子を育てる事になっていた。 いや、なんでだよとも思うけど、こうなった以上はもう仕方無い。 元の世界に帰る術を探すための冒険の準備、+育児。 俺の異世界奮闘記が始まる。 コメディ要素強めです。 心躍る大冒険は期待せず、ハートフルな展開とかは絶対に無い事を覚悟して、暖かく見守ってください。 それと34~45話にかけて少し真面目な雰囲気が漂います。 結局元に戻りますが。 ※★のついている話には挿絵が挿入してあります。 イラスト制作・ロゴ制作:トマトヘッド様 トマトヘッド様のホームページ(Twitter):https://twitter.com/starfullfull ※「小説家になろう」外部サイトのURLです。
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