《戦力より戦略。》気配とは

だがしかし、プリンセの頑張るとは?

「……リブレさん」

はい。

「……わたしは、リブレさんのことが、好きだよ」

はい。

「……昔とは、好きの意味も違うよ?」

はい?

「……レインちゃんにも、宣戦布告しておいたから」

はい!??

「……覚悟しててね?」

みらずともわかる。

今、獰猛な笑みを浮かべてるんだろうなぁ……。

だが、そんなことは二の次だ。

とにかく、く方法を考えなきゃ……。

バン!

「リブレ君起きたんだってね!」

「なんで知ってるんですか……」

キラが飛び込んできたようだ。

「どうしてって、ほら、気配だよ」

「ほら、とか言われましても……」

良かった。

レインはまだ人外そちらがわには足を踏みれていないみたいだ。

「レイン君だって周りの人間くらい察知できるだろう?」

「それは風魔法とかで空気の流れを読んでいるからです! 気配なんて曖昧なものじゃ……!」

「だから、そういうことだよ」

「……」

レインが魔法でこなしていることを、キラは素でやっているという訳か。

普通におかしいが。

「で、リブレ君はどうして起きないんだい?」

「筋が衰えていて、瞼を開けることもままならないみたいです」

「あぁ、そういうことか。何か手はあるのかい?」

「いえ、今のところは……」

手はない、という一言を飲み込むレイン。

むしろ、栄養摂取がない狀態で生きていたのが不思議なくらいだからな。

そこらへんはどうしてたんだろう?

リブレは、栄養摂取は某ギリギリ踏みとどまってる科學者が得のしれない栄養をぶち込んでいたことによって賄っていたことを知らない。

「うーん、レイン君でも當てがないとなると、魔法での解決は難しいかもね」

「そうなりますね……」

し考え込む2人。

「1つ、考えがあるんだけど」

「なんですか!?」

バッと立ったレインがキラに詰め寄る。

「ほら、ハンネ君に頼んでみればいいじゃないか」

「それは考えましたけど!」

そんなの信用ならないだろ!

いや、効果はあるのかもしれんけど!

その後どうなるかわからんだろ!

「今更かもしれないですけど! プラシーボ効果ってものがあるんですよ!」

それ言っちゃったら意味ないよな!?

前俺は何を投與されてたんだよ!

もうそれ聞いちゃったら神衛生上ちゃんと聞くしかなくなるんだが!?

「まぁまぁ、それでも手がある、にはるだろう?」

「それは、そうですけど……」

言いよどむレインに、プリンセが一言。

「……大丈夫、レインちゃん。……私たちなら、リブレさんがどんな顔になっても好きでいられるよ」

「……そうですね……」

今!

俺の筋力と引き換えに顔面がどうにかなろうとしている!

ってか対価まで指定できるならそもそも対価を出さないようにしてほしいな!

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