《異世界スキルガチャラー》投げ出された草原で
第1部 1章 「魔法王國ヴァーリュオン」
「僧正さん、意味深なこと言ってて意外と適當だな……」
森の前に飛ばされて著地した2人は、遙か遠くに見える城壁に向かって草原をひたすら歩いていた。
要するに、草原のど真ん中に思いっ切りほっぽり出されたのだ。
「流石に、私、疲れてきた……」
時刻は午後6時。森から出たのが5時だったので、1時間休憩無しでずっと歩き続けている。流石に2人とも疲れが見え始めていた。
「……よし、今日はこの辺で野宿にするか。薪に良さそうな細木をかき集めるぞ」
異世界に飛ばされてから、頭の中でどういうことが起こり得るか脳で々シミュレーションしていた啓斗だったが、たったの三日で「草原で野宿」というシチュエーションに遭遇するとは思ってもいなかった。
それでも啓斗が冷靜さを失えばこのコンビは生活が崩壊することは目に見えていたので、さも當然のように言うと、ルカは特に疑問を抱いていない様子で頷いた。
20分後、どうにか枝やら葉っぱやらをかき集めて簡易的な焚き火をこしらえた(もちろん、火は【ブレイズ】でつけた)。
近くに運良く小川があったので、水の確保もできた(腹を壊しても【ヒール】でどうにかなる)。
問題は、食料の確保である。
「……ルカ、ひとつ聞くが、弓の腕はどれくらいなんだ?」
ここでこれの確認は必要だと啓斗は判斷した。
「んーと、いてなければ30m先くらいはイケると思う」
しかし、回答は期待よりし下のものだった。
啓斗はあわよくば川魚をルカに弓でってもらおうと思っていたのだ。
啓斗はプラン変更を余儀なくされる。
「よし、じゃあ俺が魚を手にれてくるからルカは火の番をしててくれ。あ、矢を1本貸してくれないか?」
ルカから矢をけ取り、啓斗は川へ向かう。
後ろからはルカの
「気をつけてー!」
という聲が聞こえた。
川辺に著くと、シャツの袖を捲まくり、ルカに借りた矢を持ち直す。
モリのようにして投げる訳では無い。
それより確実な方法があるが、さっきまで気が進まなかった。
しかし、やらざるを得ない。
啓斗は、左腕に思い切り矢を突き刺してを流し、その腕を川に浸した。
痛みに耐えながら啓斗は流れていくに意識を集中させる。
次の瞬間、水面の様々な地點で飛沫が上がった。
【緋ノ銃弾】の応用。対象を予め「魚」と考えておくことで弾を魚にも反応させたのだ。
【ピンチヒール】で勝手に傷が治ったのを確認しつつ、川にって浮かんで來た魚を手で取っていく。
6匹捕まえたところでルカの所へ戻った。
「おかえりー……うわ、ビッショビショじゃん!早く乾かして!」
言われるがままシャツをぎ、手で持って炙り乾かす。
魚は、矢に突き刺して丸焼きにする事にした。
魚が焼き上がるのを、ルカは満面の笑みでじぃっと見つめていた。
だが、突然顔を上げると、今度は啓斗をじっと見つめはじめた。
その狀態の姿勢を5分間も維持されたものだからたまらない。
「……ルカ、そんな顔でジーッと見られると流石に恥ずかしいんだが」
苦笑いしながらそう言うと、ルカはハッとした表を浮かべて二へっと笑い返した。
「あ、ごめん。やっぱりこう改めて見ると、ケイト君って不思議なじがするなぁ……って」
「……それってどういう意
「あ!お魚焼けてる!食べよ食べよ!」
ルカの興味は焼き魚に移ったようだ。
(本當に、純粋というかなんと言うか……)
聞いてみるのは今度にしよう、と思い、啓斗も焼き魚を取って食べ始めた。
意外と味しかった焼き魚を3匹ずつ食べ終えた後、ルカは直ぐに寢息を立て始めた。
「早っ……」
時刻はまだ午後7時半。あまりにも早い就寢に啓斗はかなり驚いた。
(明日の計畫とか立てたかったんだがなぁ……)
しかし、あんなに安らかな寢顔をして寢るルカを起こすのも躊躇ためらわれたので、啓斗はスキル確認と練習に時間を使うことにした。
今回は戦闘スキルを中心に見る。
理由は言うまでもない。を使う【緋ノ銃弾】を多用すれば、いつか必ず回復が間に合わない時が來ると思ったからだ。
攻撃スキルは、昨日から使いまくっている【ブレイズ】を筆頭に、Nスキルは富に揃っている。
しかし、Rスキルから見るとほぼ一切持っていない。
ここはNスキルの合わせ技でどうにか乗り切るしかないと判斷した。
そこでスキルコンボを考えて試す、を繰り返すこと小一時間。
流石に疲れ果てた啓斗は、水を浴びに小川に向かった。
小川で水を飲み、顔を洗って戻ると、ルカが薄目を開けていた。
「あ、ルカ、すまない、起こし
「けーとくーん………」
啓斗は本日2度目となる言葉の遮りをされた。
しかもルカが全ダイブしてくるというオマケ付きで。
「な、ルカ……ちょっと……」
腕をガッシリホールドされたまま地面に転がった啓斗はその後、振りほどけないルカの腕と、板に押し付けられる緩みきった可い顔から來る男特有の生理現象に夜通し苦しめられることになった。
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