《異世界スキルガチャラー》2100連目 応用技〈スキルチェイン〉
武屋の娘ラビアと遭遇した翌日の朝。
啓斗は早朝4時にゼーテに叩き起こされて大急ぎで準備をさせられ、城の廊下を歩いていた。
「全く、わざわざこんな朝早くに行く必要も無いだろうに……」
「つべこべ言わないの。人が通る可能のあるお晝とかにやるわけにはいかないし、夜は視界が悪いから面倒になるのよ」
「分かったよ、昨日ちゃんとした剣も手にれたし、一応騎士団に所屬してるんだから仕事はしないとな」
「分かればいいの。ルカは先に馬車に乗ってるから急いで行くわよ!」
言うやいなやゼーテは走り出していってしまう。啓斗も持っている剣を握り直して慌てて追いかけた。
しばらくして、啓斗・ルカ・ゼーテの三人は目的地である「パルア平原」へと走る馬車の中にいた。
「それで、俺たちが討伐する目標っていうのはどんな魔なんだ?」
「あ、そういえば話してなかったわね。魔の名稱は「ギガンティス」、危険度ランクA+の強力な二足歩行モンスターよ。名前の通りがめちゃくちゃデカくて、平原なんかに出たら目立ってしょうがないような奴よ」
「えっと、危険度ランクってなに?」
「危険度ランクは魔の兇暴・強さ・出現した場合の今までの被害総計を分析して魔を分類したもののこと。最低ランクはEで、最高はSS+。A+はかなり危険な方よ」
「しかし妙だな、俺とルカがこの國に來た時は道中に魔一匹いなかった。それなのに平原にいきなり危険度が高い魔が沸いて出たってことか?」
「そう、私もそこが気になってる。ヴァーリュオン周辺の平原とか森には危険度B以上の魔はほとんどいない。しかもパルア平原はそんな中でも突出して平和だった。出てもせいぜいDってとこだった」
「うーん? 確かにおかしいね、何かあったのかな?」
「分からない。でもギガンティスのせいであの辺一帯の通行が不可能になってる。出現した理由を探るのは倒した後から十分できるから、とにかく討伐しましょう」
ゼーテの言葉に、啓斗とルカは力強く頷いた。
その後、啓斗は腕時計のメニューを開き、ガチャ畫面を呼び出した。暗號化された「語」を読んでいる最中に通信が切れ、そのまま音信不通になったナビゲーターが々気がかりだが、今はガチャさえ問題なく使えればそれでいいと啓斗は考えていた。
「今日もURスキルは1つか。……ん、このスキルは?」
啓斗の目に留まったのは、URではなく新しく手したSRスキルのうちの1つだった。
SRスキル【リンク・アンド・ヒート】
周囲の仲間と意識を同調させ、全員の能力を底上げする。
同調する仲間の人數が多いほど、更に絆の強さが強いほど能力上昇倍率が跳ね上がる。
啓斗は咄嗟に、このスキルをルカと使えないかということを考えていた。
形はかなり歪んでいる可能があるものの、「絆」の強さでいえば相當のものになっているはずだという確信が啓斗にはあった。
その後はいつもどおり、URスキルも確認する。
URスキル【クリティカルストライク】
発後の一撃が必ずクリティカルになり、威力が発的に上昇する。
このスキルは魔法・銃火には付與できず、格闘攻撃・近接武に効果がある。
〈スキルチェイン対応:フィニッシュ技〉
「スキルチェインだと……? また訳の分からない単語が出てきたな……」
こうなってくると、ナビゲーターと連絡が取れないことがしもどかしくじられた。
「ケイト君、どうかしたの? 困った顔してるけど」
「ああ、気にしなくていい。ちょっと調べることがあるだけさ」
「ふーん、分かった」
興味津々な目で見つめてくるルカの視線を背中にじながら、啓斗はスキル一覧をしらみつぶしに探し始める。
すると、それなりの量のスキルにこの〈スキルチェイン〉の表示があるのを見つけた。
いくつか挙げてみると、
Nスキル【スラッシュ】
《剣技》
剣を橫薙ぎに振って斬撃ダメージを與える。
〈スキルチェイン対応:コンボ技〉
Rスキル【牙突】
《剣技・刀技》
所持している剣または刀の貫通力と所持者の突進力を強化し、指定方向に突進攻撃を行う。
〈スキルチェイン対応:開始・コンボ技〉
SRスキル【斬空波】
《剣技・刀技》
剣や刀など、刃のある武で斬撃を飛ばすことが可能になる。
斬撃の威力は、武を振る勢いと武の強さによって変化する。
〈スキルチェイン対応:コンボ・追撃技〉
というようなじになっている。
SR以下の低レアリティスキルに他にも數多くあったが、啓斗は一旦剣や刀を使う斬撃系の技だけに重點を置いた。
(この対応しているスキルの種類から見ると……やはりそうだ。スキルチェインとは、対応スキル同士を組み合わせて連続攻撃に繋げるもの。つまり、格闘ゲームにおけるコンボのようなものというわけか)
その後、啓斗はパルア平原に到著するまでの時間を全て使って、スキルチェインに対応した技をひたすら組み合わせてスキルセットに登録するという行為を繰り返していた。
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