《異世界スキルガチャラー》ギガンティス討伐任務 1
「著いたわ、降りて」
最初に馬車から飛び降りたゼーテに続き、啓斗とルカも馬車を降りた。
「者さん、1時間後にまたここに來て。それまではなるべくこの平原から離れてて」
ゼーテの言葉を聞き終わると、者は無言で馬に鞭を打ち、3人から離れていった。
「それじゃあ、まずは標的のギガンティスを探しましょうか。今、午前5時ちょっと前だから……」
ゼーテがその言葉を言い終わる前に、突如巨大な地鳴りが発生した。
しかしそれは、ズシン、ズシンという、まるで巨大な生が足を踏み鳴らして歩いているかのような規則的な地鳴りだった。
「え、噓でしょ? まさか……」
「うん、貴が思ってることは合ってるわ。この地鳴りが、危険度ランクA+モンスター「ギガンティス」の足音よ」
未だ続いている地鳴りの中で、ゼーテはギガンティスについての説明を始める。
「ギガンティスは超巨大な食の魔で、サイズだけで言ったら暴走してた時のルカ、つまり地龍よりデカい。で、そんな巨大なを維持するためにはもちろん大量の餌が必要だから、早朝からき回って餌になるような生を探すの」
「外見は一言で表すなら「尾生えたく山」ってところね。四足歩行で歩くんだけど、移速度は結構遅いから発見するのは簡単。攻撃方法は基本的に尾を振り回したり突進したりってじ」
「が巨大だから逆にきが鈍いってことか」
「そう。でも、ギガンティスの咆哮にだけは気を付けて。まともにけなくなるレベルの轟音だし、下手したら鼓破られるから」
「えっ、それって相當やばいんじゃないの?」
「まあね。だから……はい」
ゼーテは啓斗たち2人になにやら小さいものを2個ずつ渡してきた。
見てみると、それは何やらコルク栓に似たような形をしている。
「おい、まさかこれって」
「うん、耳栓。無いよりはマシでしょ」
「意味あるのかなぁ、コレ……」
真顔で肩をすくめたゼーテと、耳栓を見て苦笑いするルカ、そして溜息をつきかけて我慢した啓斗。
三者三様の反応を示した後、ゼーテが地面に手をついて何かをじ取るようなそぶりを見せ、首を橫に振って言った。
「地鳴りが大きすぎて発生源の特定は難しいわね、歩いて探してたんじゃ埒が明かない。ねぇケイト、なんか手段ある?」
「ん、ああ。遠隔視スキルで探してみよう。山のように巨大なら視界範囲で見つけられそうだ」
「わ、私が龍人化して、飛んで探そうか?」
「いや、お前はなるべく龍の力は使うな。萬が一また暴走なんて起きてしまったら収拾がつかなくなる」
「ケイトの言う通り、今回貴は弓矢と風魔法での後方支援に徹して。これからは私が前衛、貴が後衛、ケイトが遊撃っていうフォーメーションを取るから、その練習だと思って大人しく戦って」
「むぅ、はーい……」
若干ふてくされたように頬を膨らませつつも、ルカは大人しく矢筒から矢を一本取り出して弓につがえるに留まった。
啓斗はSRスキル【百里眼】を使用し、周囲を約30キロメートルに渡って「視」る。すると、右手前方約13キロメートル先に巨大な生を確認した。
「いたぞ。く山みたいな奴がこっちに向かって歩いてきてる。確かに、あれは圧倒的だな」
「でしょ? じゃあ、私達も向っていきましょう。ケイト、全力ダッシュで先に行って。私達も遅れないように追うから」
「了解だ。じゃあ、遠慮なく先に行くぞ」
啓斗はそう言い置くと、【ダッシュアップ】と【トリプル・スピード】同時併用のいつものスタイルを発し、速で走って行ってしまった。
「わ、ケイト君ちょっと待ってよー!」
ルカが続いて啓斗を追って走るが、驚いたことに彼も啓斗に引けを取らないレベルのスピードで走っていく。
「ちょ、ルカ、え!? あ、まさか……!」
驚愕しつつも冷靜にゼーテがルカの足元を見ると、案の定膝下からつま先までが緑の龍鱗に覆われていた。
「あのバカ、つい今龍の力は使わないようにって注意したばっかりなのに!」
ゼーテは右手で額を抑えて首を橫に振ると、飛行魔法を使って全速力で2人を追った(ちなみに言うと、その飛行速度も啓斗たちに遅れは取らないレベルだ)。
「ふいー、やっと後始末終わりましたねー」
『主様、メインシステムの復舊が完了したことと、分解作業が終了しました』
「ごくろーさま。あ、あ・の・子・の様子はどう? 喋れそうかな?」
『はい、ひどく混はしていますが會話しても問題はないと思われます』
「じゃあ私はそっちに行くから、ジュスティツィアとスナっちで一旦啓斗様の対応はしておいて」
『承りました』
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