《異世界スキルガチャラー》正不明の襲撃者 3
激烈な閃により目を眩まされた啓斗は、とにかくこの獣人からできるだけ距離を取ることだけを考えていた。
(どうにかしてこの目を元に戻さないとまずい! 【ジャストシールド】でを守るにしても、もしあのが銃に付けるサプレッサーか何か持っていたら、タイミングが分からず間違いなくやられる!)
移速度強化のスキルは解除せずに四方八方とにかくき回りながら、啓斗はひたすら敵の位置を把握するために今使える聴覚を研ぎ澄ませていた。
(草を踏む音は聞こえないし、銃聲もない。その場からかずにこっちを狙っているのか、あるいは……)
するといきなり、小さな「ピンッ」という軽い音が聞こえた。
この狀況から考えるに、恐らく先ほど敵が投げてきた手榴弾の類たぐいのピンが抜かれた音なのだろうという察しがつく。
そして數秒後、啓斗の耳に筆舌に盡くしがたいほどの音が屆き、彼は方向覚を失って地面にどさりと倒れた。
「ムフー、イイじだニャ。閃と音響のスタングレネードをわざわざ分けて作ってみたけど、やっぱり両方兼ね備えるより片っぽずつの威力が高いみたいニャねー。大1.7倍くらいと見た」
恍惚とした表で地面に倒れ伏した啓斗に近づき、ハンドガンで軽く彼を小突いて反応が無いのを確かめた後、服に手をれ始める。
「さーてさてー、何か金目のものでもあるかニャー? もしもイイがあったら殺さないであげるから、祈っとくといいニャ」
一方、狀況を伝える役を任されたルカは、ゼーテとラビアを始めとした騎士団の面々に、丘の上に狙撃手がいること、啓斗が倒しに行ったことを伝えた。
「そういうことだから、私ケイト君を助けに行ってくる! 必ず何とかするから、ゼーテさんたちは馬車を直してて!」
「ゼーテ様、オレも行かせてくれ! 人數は多い方が良いし、この中じゃ1番オレが足が速い!」
既に走り出してしまっているルカと、鬼気迫る表で見つめてくるラビアを見比べながら、ゼーテはほんの一瞬考えた後にこう言った。
「ラビア、貴は馬車の修繕に集中しなさい。王や貴族様たちを安全にマギクニカに到著させることが私たち騎士団とヴァーリュオンの人間の任務。敵を倒すよりこっちが優先よ」
「で、でも!」
「あの狙撃手のせいで馬は半分殺されて、馬車の車もかなりの量破壊されたわ。通信魔法で救援は要請したけど、ここに戦えない人たちが留まってたら魔に襲われたときにまずいのよ。最低限の人數でも移させられる手段が必要なの」
「……分かりました」
「それに、貴はまだ知らないだろうけど、あの2人なら死にはしないはずよ。お互いの命を1番に考え合ってる2人だもの、帰っては來てくれると思うわ」
「運良く無傷で……っていうのを祈るしかないんですかね……」
ゼーテとラビアは小さくなっていくルカの背中を見つめながら、破壊された馬車の車の修繕に取り掛かり始めた。
「うーん、下半には特に何にも無さそうだニャ。上半は……っと、腕に何か著けてるニャ」
がそうして、啓斗の左腕の腕時計に手をばしたその時、目の前にドローンが降りてきた。
『ちょっとちょっと! またなんかこっち向かってきてるみたいだよ!!』
「フギャ!? ローグ! 驚かせるニャ!!」
『今はそれどころじゃないよ! ものすごいスピードでこっちに向かってきてるの子がいるんだって!』
「じゃあココまで來たら教えろニャ。アタシは今すごーく忙しいのニャ」
『全く、しょうがないな。見張っとくから、ちゃちゃっと済ませてよ?』
しだけノイズじりのスピーカー音聲でそう言い殘すと、ドローンは上空へと靜かに飛んで行った。
「んー、この腕時計はちょっとトクベツなじがするから後に回すニャ。それよりも先に……」
は啓斗の上著に手を突っ込むと、にやりと笑って懐から1本の小さな鉄の棒を取り出した。
「ニャッハァ……♪ ん? この形狀、見たことあるニャ。確か、ミルグラーフ社が出してる「ヴァリアブルリーパー」っていう可変武と同じ形だニャ。でも、あれはもうちょっと塗裝が凝ってたハズ。てことは、これって試作品!?」
何やら大興しながら、はさっきまで手榴弾が収まっていた腰のホルダーに試作品を裝著した。
「ニュフフ、思わぬ収穫。さてと、改めてこの腕時計を……」
『來たよ!!』
「フシャアアァァ! 良いところだったのにぃぃ!!」
いきなりぶちブチギレたようにぶと、は再び二丁拳銃を抜いて後ろを振り向く。
そこには、両手両足が龍人化しており、肩で荒々しく息をしてこちらを睨みつけているルカがいた。
「へぇ、アタシみたいな見た目も大概珍しいはずだけど、アンタも変な見た目してるねぇ? ニャハフフ」
「黙れ! 今すぐケイト君から離れろ!」
「ケイト? ああ、この男の子のことかニャ。なら、それはまだできない相談ニャねー。やること殘ってるし」
「じゃあ……無理やり引っぺがしてやる!」
ルカの瞳孔が細長く収すると同時に、獣人のへ飛び掛かった。
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