《異世界スキルガチャラー》侵、ジャンクヤード
「さて、ジャンクヤードに到達して早々……どういう狀況だコレは」
中央街とジャンクヤードを隔てていた壁をぶち破って部に侵した啓斗だったが、數十メートルも行かないうちに、何やらネジや歯車だらけの大量の小型ロボットに周囲を囲まれてしまった。
『ガ、ギギ……來タ、敵!』
『殺セ! 殺セ!』
『ローグ様ノ邪魔スル奴! 殺ス!!』
このような合に、このロボット共は機械的なノイズ音を混じらせながらそう言っている。
「……そのローグって奴が誰だか知らないが、俺を殺す気でいるなら容赦はしないぞ」
啓斗の中ではその『ローグ』という人は恐らくこのジャンクヤードにおいて重要な人なのだろうというような憶測を立てながら、構えを取る。
左腕を前に出して腰あたりの位置で構え、右腕は肘を曲げてあごの近くに持ってくる。何かの漫畫で読んだ記憶から思い出した、斜に構えた勢だ。
『ギガァァ!!』
ロボットのうち、啓斗の背後にいた個がいきなり飛び掛かってくる。それを素早く回避してロボットの腕を摑むと、前方のロボットに向かって投げ飛ばした。
前方にいたロボットは回避できずにそのまま投げられた方のロボットと激突して吹っ飛んだ。
「よし、道が開いた!」
他のロボットたちはくよりも先に、啓斗は【トリプル・スピード】を2秒間だけ発して囲まれた狀況から出した。
そのままヴェローナとレイラが移したと思わしき方向へ走り続ける。後ろからはガシャンガシャンというような音が大量に追ってきており、止まれば捕まってしまうだろうということが分かる。
(……確かに中央街とは大違いだな。建らしい建は見當たらないし、その辺にガラクタとか汚れた空き缶とかが投げ捨ててある。その辺にチラホラ人間の姿も見えるが、皆薄汚れた服を著て死んだ目で虛空を見つめている)
〈ジャンクヤードガラクタの庭〉という名稱が確かに相応しいのだと理解したところで、突如どこからかスピーカー音聲が聞こえてきた。
『ザ……ザザザ……あれ、回線大丈夫かな? うん、大丈夫そうだね。あー、あー、ジャンクヤードの皆さんこんばんは! ジャンキーズの天才機械技師、ローグ君だよ!』
スピーカーからは、無邪気な年と思わしき聲が聞こえてきている。どうやら、スピーカーはこのジャンクヤードの至る所に設置されているようで、聞こえてくる方向が安定しない。
『今日は皆さんにいいお話があります! 実は現在、僕たちのアジトを探り出そうとしてる不屆き者がいまーす。目印は僕の作った廃品ロボたちに追われてる若い青年! 殺してくれたらその方とその家族に20萬ルーン! もしも生け捕り出來たら追加で10萬! それじゃ、宜しくねー!』
放送が流れた瞬間、周囲にいる人たちの眼のが変わった。先ほどまでの死んだ目から、昏いに囚われた鬱なを放つものになった。
(俺一人のために大金を積んだか……! 確かに人間は金のためなら化けるからな。……くそっ、嫌な頭痛がする)
自分の暗い過去から逃げるように、啓斗は走り続ける。
「ふう、まあこれくらい言えば長めの足止めくらいにはなるでしょ」
「全く、金を使うのに躊躇いが無さすぎるぞ。30萬ルーンもあれば新しいパソコンとモニターを4、5臺買って設置するくらいできるだろう」
「まあ、確かにジェドさんの言う通りではあるけど、こっちにも事があるからね。できれば生きたまま捕まえてほしいな。あ、何ならジェドさんも行ってくれない? お金は払うよ」
「……ったく、しょうがねぇな。どうせあの2人を案するために外に出るし、ついでにやってきてやるよ。金は要らないが、1つ『貸し』だからな」
「あはは、はいはい」
ジェドは箱から煙草らしきものを取り出すと、咥えて火をつける。ゆっくりと吸い込んで吐き出したその煙からは、濃くて甘ったるい匂いがした。
「……僕はその匂い苦手だけど、人気あるよねー、ソレ」
「當たり前だ、俺のの調合だからな」
またもう一息吸いながら、ジェドはにやりと笑って、地上へ上がる梯子に向かって歩いて行った。
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