《異世界スキルガチャラー》ザ・コロッセウムサバイヴ

啓斗が円形闘技場のような場所に足を踏みれると、それを見計らっていたかのように、空中に無數のモニター畫面が現れる。

モニター1つ1つから誰かがこの狀況を観ているのだということが容易に理解できた。

「悪趣味な奴らが観てるってことは理解できるが……いったい何が目的なんだ?」

『もお、啓斗様ったら肝心なところで鈍いですねぇ。どうせこのマギクニカの「闇」を知ってる金持ちどもかジャンクヤードの住人ですよ。恐らく道楽か……あの數字を見るに賭け事でしょう』

ナビゲーターに言われて上を見上げると、デカデカと《ODDS》と表示されたホログラムの畫面が空中を回っている。

『賭けの割合を表してるやつですよ、アレ。競馬とかのギャンブルで目にしますね』

「天使なのによくそんなこと知ってるな。まさかやったこと……」

『ありませんよ! 職業柄、知識として頭にれてるだけです!』

「わーかった分かった。怒鳴るなって」

何故かムキになっているナビゲーターを宥めつつ、円形闘技場の中央に立つ。

すると、聞き覚えのある聲が響く。

同時に、その人の全ホログラム(ナビゲーターと似たようなじだ)が闘技場の上空に出現した。

『お集まりの紳士淑、並びにアンドロイドの皆様! お忙しい中チャンネルをこの裏アカウントに合わせて頂きありがとうございます!

さて、大変長らくお待たせ致しました! これよりメインイベント、〈ザ・コロッセウムサバイヴ〉を開始したいと思います!』

つい先程啓斗に脅しをかけていた年ローグ。彼がそう高らかに宣言すると、至る所から拍手喝采が巻き起こった。

『では、今回のチャレンジャーを紹介しましょう。皆様の眼下に佇む青年であります。

彼は中々凄いですよー。なんと言っても彼は、我々ジャンクヤード・ジャンキーズの大仕事だった「スターアライヴ破計畫」を邪魔ぁしやがった2人組の片割れ! マグレとはいえウチの最高傑作である「ベネット・レッドクルー」を1破壊までしてくれました!

なので、皆さんはよーく考えてベットをお願いします!』

そこまで言うと、今度は啓斗の方を向いて話し出した。

『さて、君がこれから行うのは、僕ら主催の「殺し合いゲーム」だ。こっちが用意した闘士と3連続で戦ってもらって、見事3連勝できれば君は晴れて自由の。簡単だろう?』

「……簡単に勝たせちゃくれないんだろ?」

『フフ、さあね。どうやら準備は出來てるようだし、早速始めようか。君の命を賭けた興行をね!』

ローグが指を鳴らすと、彼のホログラムが消え、それと同時に円形闘技場の口がレーザーで封鎖された。

そして、また聞き覚えのある聲が聞こえてくる。

『では、早速第一試合を開始したいと思います! 実況はお馴染み、ヴェローナ・リーブスパークです! そして解説は!』

『……いつも通り、レイラ・リーブスパークがやります。どうぞ宜しく』

妙にテンション高めのヴェローナと、平常運転らしいレイラの聲が響く。

『では、第一試合行きましょう! 挑戦者の最初のお相手はこちらぁ!』

すると、闘技場の床が開き、その中から6の狼が姿を現した。

もちろんただの狼ではない。全が機械で構されており、目に當たる部分が青白いを放ちながら啓斗を注視している。

『さあ、こちらは私とレイラが共同で作った最新作の警備ロボット〈トレーサーウルフ〉です! その能は極めて獰猛かつ俊敏! 區畫警備から人相報の登録での追跡などまでお手の!』

『これも皆さんのからの援助のおかげです。この戦闘は実演も兼ねておりますので、既に挑戦者の顔をあの6には覚えさせてあります』

6の狼型ロボットは、ゆっくりと歩きながら啓斗を包囲し始めている。

恐らく、試合の開始前は啓斗が何かしらの行を起こした瞬間に襲い掛かるようにプログラムされているのだろう。

『挑戦者の勝利條件は、5分間生き殘るかもしくはウルフの全機破壊です! では早速始めましょう!』

『挑戦者のお兄さん、頑張って生き殘ってくださーい』

『……レッッディィィィ…………』

ヴェローナが溜めている間に、トレーサーウルフは全機攻撃態勢にったようだ。

『ッゴー!!!』

『はい、制限時間のタイマーもスタートしました』

掛け聲と同時に、狼のうち1が猛スピードで飛び掛かってくる。

それをか屈むことによって辛うじて回避した啓斗はそのまま包囲の隙間を抜けて闘技場の壁際へ走り、狼たちをの方を向く。

狼どもは、機械のくせに一丁前な唸り聲をあげながらこちらに接近してきていた。

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