《名無しの英雄》3話
目が覚めると部屋はまだし明るく朝であることがわかる
窓からは心地よい風がってくる
俺は力が回復しており、立ち上がることができそうだった
俺はまず立ち上がると窓から景を眺めた
窓からは大都市の街並みが見えることから俺は高い場所にいるらしい
街には早朝だというのに活気が溢れ、様々な店が今日のための準備をしていた
足音が聞こえてくる
「やぁ、おはよう」
振り向くとやはり騎士団長様だった
「おはようございます」
「調はどうだい?」
「大丈夫です。ありがとうございます」
どうやら心配をしてくれていたようだ
「すまないが町を襲った盜賊のことを聞いてもいいだろうか…?」
「大丈夫です」
騎士団長様は俺に対して遠慮気味に聞いてきた。正直に言うとまだ俺の心の中は恐怖で埋め盡くされている。ここまで冷靜でいられるのはどこか現実逃避のようなモノをしているからだろう
「では2つほど質問をするから答えられる限り答えてくれ」
騎士団長様としては掘り葉掘り聞きたいのだろうが俺のことを考えてくれている
優しい人だ
「1つ目だが、君は盜賊のリーダーを見たか?」
「いいえ、俺は自宅の地下に隠れていたので盜賊を1人も見ていません…」
あぁ盜賊を討伐するのに必要なのか
「2つ目だが、話し聲の中に盜賊のアジトに関することを言っている者はいたか?」
「いいえ、俺は話し聲とかを気にしていられるほど冷靜ではありませんでした。なのでアジトのことも含めて話し聲を一切聞いていません」
俺は地下にいた時心が恐怖に埋め盡くされ、まともに立っていられる狀況ではいなかった
なんて俺は臆病なんだろう…
俺が臆病でなかったらランを引き止めることも出來たのに…
「そうか…辛いことを聞いてしまったね…でもこれは盜賊を捕まえることに必要なことだ。そこは理解してくれると助かる」
そう言って騎士団長様は頭を下げてきた
「いいえ、俺も早く盜賊を捕まえてしいです。両親をあの様な姿にした盜賊は許せませんから…ランも生きているなら救い出したいです。俺はあの時が震えて、恐怖でくことすら出來ませんでした。俺がもっと強ければ両親もランも無事でいられたのに…俺が…」
どうしても自分を責めてしまう。後悔する
あの時もっと俺が強ければ…
あの時ランを引き止めていれば…
「あんまり自分を責めてはいけないよ。町全を守るなんて事は私にも無理だ…だが、強ければなくとも數人は救えるかもしれない、力が強大であればあるほど守れるかもしれない。そのためには後悔や責任をちゃんと認識して乗り越えることが大切だ。わかるかい?」
騎士団長様はそう問いかけてきた
騎士団長様は騎士団を率いているから戦爭になったら矢面に立つことになる。だから仲間が何人死んでいったのか…數えきれないだろう。それでもこうして今もちゃんと立っている。
強いなぁ騎士団長様は…
なら俺のする事は…
「わかりました。1つお願い事があります。俺を…鍛えてくれませんか…?せめてランを1人で助け出し、あの恐怖を打ち払えるぐらいには…」
「あぁ、その事だがもう私は君を保護した日に國王様や、副団長などと話し合って君を鍛える事になったんだ。よろしくな」
あぁ、騎士団長様は俺に期待してくれてる。ならその期待に添えるように頑張ろう。
ラン…強くなって、盜賊から救い出してやるからな。待っててくれ
ひねくれ領主の幸福譚 性格が悪くても辺境開拓できますうぅ!【書籍化】
【書籍第2巻が2022年8月25日にオーバーラップノベルス様より発売予定です!】 ノエイン・アールクヴィストは性格がひねくれている。 大貴族の妾の子として生まれ、成人するとともに辺境の領地と底辺爵位を押しつけられて実家との縁を切られた彼は考えた。 あの親のように卑劣で空虛な人間にはなりたくないと。 たくさんの愛に包まれた幸福な人生を送りたいと。 そのためにノエインは決意した。誰もが褒め稱える理想的な領主貴族になろうと。 領民から愛されるために、領民を愛し慈しもう。 隣人領主たちと友好を結び、共存共栄を目指し、自身の幸福のために利用しよう。 これは少し歪んだ気質を持つ青年が、自分なりに幸福になろうと人生を進む物語。 ※カクヨム様にも掲載させていただいています
8 135こんなの望んでない!
仲違いしている谷中香織と中谷翔。香織は極度の腐女子でその中でも聲優syoの出ている作品が大好きだった。そのsyoは皆さんご察しの通り中谷であり中谷はこれを死んでもバレたくないのである。
8 133発展途上の異世界に、銃を持って行ったら。
「おめでとう!抽選の結果、君を異世界に送ることになったよ!」 「……抽選の結果って……」 『百鬼(なきり) 樹(いつき)』は高校生―――だった。 ある日、授業中に眠っていると不思議な光に包まれ、目が覚めると……白い空間にいた。 そこで女神を自稱する幼女に會い『異世界を救ってくれないか?』と頼まれる。 女神から『異世界転移特典』として『不思議な銃』をもらい、さらには『無限魔力』というチート能力、挙げ句の果てには『身體能力を底上げ』してまでもらい――― 「そうだな……危険な目には遭いたくないし、気が向いたら異世界を救うか」 ※魔法を使いたがる少女。観光マニアの僕っ娘。中二病の少女。ヤンデレお姫様。異世界から來た少女。ツッコミ女騎士、ドMマーメイドなど、本作品のヒロインはクセが強いです。 ※戦闘パート7割、ヒロインパート3割で作品を進めて行こうと思っています。 ※最近、銃の出番が少なくなっていますが、いつか強化する予定ですので……タイトル詐欺にならないように頑張ります。 ※この作品は、小説家になろうにも投稿しています。
8 116神様はチートはくれないけど元々俺のステータスはチートだった
女神様から異世界転生することを知った主人公。 しかし主人公は記憶喪失だった。 そんな中、チート能力も貰えず赤ちゃんからやり直すことに・・・ そんなある日、主人公エイトは自分が天才を超えた異才だと知る。 そこから事件や戦爭、學園に入學したりなど、様々な困難が待ち受けていた。 初投稿なので溫かい目で見守ってくださると幸いです。 誤字脫字あるかと思いますがよろしくお願いします。
8 160最弱の村人である僕のステータスに裏の項目が存在した件。
村人とは人族の中でも最も弱い職業である。 成長に阻害効果がかかり、スキルも少ない。 どれだけ努力しても報われることはない不遇な存在。 これはそんな村人のレンが――― 「裏職業ってなんだよ……」 謎の裏項目を見つけてしまうお話。
8 109転生したら解體師のスキルを貰ったので魔王を解體したら英雄になってしまった!
事故で妄想の中の彼女を救った変わりに死んでしまったオタク 黒鷹 駿(くろたか しゅん)はその勇気?を認められて神様が転生してくれた!転生したそこには今まで小説やアニメに出てきそうな王國の広場だった! 1話〜19話 國內編 20話〜… 世界編 気ままに投稿します。 誤字脫字等のコメント、よろしくお願いします。
8 85