《名無しの英雄》46話
謁見の間から出て騎士と共に廊下を歩く
「それにしても凄いなこの城…」
俺は素直に関心する
「世界でも有數の豪華さを誇る城ですからね」
騎士はを張って言う
ホールの様な場所につき、上を見あげてみる
「あれはなんだ?」
天井には絵が描かれている
「あれは未來を予知すると言われている絵ですね」
「未來を予知……」
「ええ、あの絵はこの後に起こる事が描かれると言われています。ですがこの絵が変わった事はこの城が建築されてから1度も無いそうですよ」
騎士が説明をしてくれる
俺は改めて絵をよく見てみる
絵には崩壊した街と見渡す限りの死、その死の真ん中には涙を流す黒いマントの人が描かれている
「………」
俺は絵を見るのをやめて先に進む
「もういいのですか?」
騎士が聞いてくる
「………あぁ、大丈夫だ」
俺はそう答えた
そして俺たちは城から出た
宿屋に戻ると俺は鎌を取り出して考える
「なにしてるの?主人様」
スズが暇そうに聞いてくる
「付與をしようと思ったんだが…」
付與は全部で3つあるがどれにしようか悩む
「ふーん……私のもやってー」
そう言ってスズは【トア】と【リヒト】を取り出して俺の前に置く
「あぁ、わかった。スズはどの付與がいい?」
「うーん……〈不壊〉がいいかな」
スズは悩んだ末にそう言う
「〈不壊〉か……わかった」
俺は2つの刀に付與をする
そうすると刀は若干長くなり細くなる
スズに渡してみる
「………」
刀を持つと固まってしまった
「どうした?」
俺は聞いてみる
「この刀すごいよ!主人様!」
目をキラキラさせて言う
「そんなに凄いのか?」
「うん!」
速攻で返事が帰ってくる
次は俺の鎌だな……どうするか
「主人様速さ重視だから〈不壊〉は辭めておいた方がいいんじゃないかな」
スズはそう言う
「だよな……」
俺の戦い方は速さと武の鋭さ、形によるアドバンテージを駆使して戦う
ならば……
俺は付與をする
「……出來た」
鎌は若干短くなりコンパクトになる
「なにを付與したの?」
「〈瞬間移〉だ」
そう言って鎌を上に投げる
「〈瞬間移〉」
そう唱えると瞬時に左手に戻ってくる
「これは凄いな……」
手にピッタリが半端じゃない
俺はこの付與に満足した
「これで明日からダンジョンに行けるね!」
「あぁ、そうだな」
俺たちは寢る支度をして眠りについた
その頃ノース帝國の城では2人が會話をしていた
「ね?面白い子達でしょ?」
クスクスと笑う
「あぁ、とても面白い子達だ」
満足そうに頷く
「きっと彼らは僕らの期待に答えてくれるはずだ」
「きっとそうなるのだろうな」
呆れ顔で言う
「しかし……なんで貴方は何時も重要な事を言わないんだ」
「え?重要な事?」
首を傾げる
「あぁ、貴方あの子達にこの國の常識を教えていないでしょ?」
「………あ!」
思い出した様に頷く
「言い忘れちゃった」
舌を出して謝る
「はぁ、貴方はいつもそうなんだ……」
「ま、まあまぁそんな事より話を進めようよ!どうなったの?」
「あぁ、それはーー」
今日も夜が更けていくが空には大きなを放つ星が2つとそれに寄り添うように赤い星と青い星がを放っていた
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