《異世界転移するような人が平凡な高校生だと思った?》21話 後悔
私、ティファ=テレジアはこれまでずっと危険のない人生を送ってきた。
 私は普通の町の娘の育ちで、特別なものなど一つもない。
 だが、たった一つだけ、周りと違ったものがあった。
私には恩恵。というスキルがある。
 そのスキルのおで運が良くなったり、しでも危険なところには自然と行かないようになっていた。
それだけではない。人の噓を見破ったりだってすることも出來る。自分でも明確にどんなスキルか分かっていないが。
だが、そのせいで私は危機が迫った時に、それを対処するためのというものが欠如していた。
 
 だけどそんなのは言い訳。スキルに頼ってばかりだった私の責任。
 けど、私はいつも後悔はしていなかった。
 理由は、ただ単に一緒に冒険する仲間がいなかった事で、周りに迷をかけることがなかったからだ。
1人なら失敗しても私が責任を負うだけ。
それなら良かった。
───ユウが來るまでは。
 初めは、絶対に教を引きけるつもりなんてなかった。私が教えられることなんて剣だけだ。
 ダンジョンでの立ち回りなんてスキルに助けられてる私には、教えられることなんて何も無い。
 だからいつもの様に、言葉で突き飛ばした。人間第一印象が大事なのだ。
 悪ければ悪いほど、今後話しかけて來なくなって良い。
なのにユウは話しかけてきた。嫌な顔せず....いや、呆れたような顔はしてた。
そしてうまく乗せられて私はユウの教になってしまった。
もうまずここで、人生初の後悔をした。
 正直、冒険者のあり方なんて知らないし、私にとっては知る必要も無い。
 だからとにかく知識や、経験があるって事を理解されるように、説明は長くしたり、ユウが的確に突っ込んできた質問を、さも私が忠告したようにするとか。
無駄な努力をしていた。
 そんな事よりもっと出來ることがあったはずなのに。
そしてまた、人生で2回目の後悔をした。
───ユウが死んだ。
確認は出來ていないが崩れ落ちた所を除くといちばん下が見えないほどの高さであることは明らかだ。生きているはずがない。
どう説明したってこれは私のせい....私がもっと最善の策を考え....いや、そもそも昨日今日冒険者になった新人を、こんな階層にまで連れてきたのがいけなかった。
「あ....ぁぁぁ!!.......」
私はこの時始めて自分の恩恵というスキルを呪った。こんなのは恩恵なんかじゃない.....呪いだ.....
いや、これも使い方を間違えた私のせいか......
不意にユウの姿を思い出す。
呑気で、マイペースで、弱そうで、なのにどこか頼もしいあの背中を───
「─────探そう。」
ティファの赤い瞳からメラメラと燃える何かが湧き上がるのであった。
どうか生きていて。と願って────
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