《貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無雙します》期④
「おいおい、俺達を無視するなんていい度だなぁ!」
僕に突っかかるガラの悪い冒険者を付嬢さんが手をばし、必死に止めようとする
「バッケさん! 新人の、それもこんな子供に突っかからないで下さいよ!」
付嬢の靜止をとめず、バッケとやらは下劣な笑みを浮かべ言う
「俺たちは街を守るCランク冒険者様だぜ? そんな俺たちに歯向かっていいと思ってんのか?」
止める付嬢を無視して、僕の肩を小突く
アルトはフラフラと後ろに下がり、壁に壁にぶつかる。
テンプレもここまでテンプレ通りだとし面白みが無いな。等と場違いな事を考えながらヘラヘラとした表で顔を上げる
「まあまあ、落ち著いてください。そんなに怒るとストレスで禿げますよ?」
アルトは心配そうな目で見る付嬢を橫目にさらに煽る
「って、もう既に禿げてますね。アハハっ!」
バッケはこめかみに管を浮かべ、顔を真っ赤にすると近くにあった椅子を蹴り飛ばす
「テメェら! この舐めた鬼をぶちコロせぇ!」
ポキポキと指を鳴らしながら前へ出てくる取り巻き3人はニヤニヤとしている
「悪いなぁガキ。これもおめぇがいけねぇんだぜ?」
そう言うと、男は大きく右腕を振りかぶり力いっぱいアルトを毆る
「遅い」
俺はそれをひらりと左にかわし、半の狀態になる。
男がバランスを崩し前に躓く。
「糞ガキが、一丁前に避けやがって!」
そう言うと、制を立て直しこちら側に振り向き、またアルトに拳を向ける……
直前に、アルトが放った回し蹴りが顔面に直撃し、大きく後ろに吹き飛び、機を破壊して壁にぶつかり気を失う
「お、お前、くそがァ!」
ふたりの男が同時に剣を抜き、左右から斬りかかってくる
右から來た剣を手元を蹴って軌道をずらし、左から來た剣を右に避け腹部を毆って気絶させる
切り返してきた右の剣を後ろに反って避け、その勢いで後ろに一回転し、右足で顎を蹴り上げる
その間本の數秒。
2人は気絶していた
ひと段落がつき、本題のバッケを見ると、さらに管を浮かべ、歯をギシギシと鳴らし怒り狂っていた
「ちっ、くそが……俺を怒らせたな。死を持って償え!」
如何にも雑魚敵が言いそうなセリフを吐いて背中に背負っていた大きな斧を振りかざしてきた。
俺はそれを真正面から右手の親指と人差し指で挾むようにけ止める
「分かりましたか? 貴方は……弱いんです」
摑んでいた指に力をれ、斧を々に砕くと、トドメをさそうと、右足で顔を蹴り飛そうとすると……
バタンっ! と二階の部屋のドアが開き、怒聲が鳴り響く
「辭めやがれぇ!」
部屋から眼帯を付け、立派な髭を生やした大柄な男が出てくる
「マ、マスター!」
付嬢がそちらを向き大きな聲でぶ
「へぇ、貴方が」
ギルドマスターは2階の柵に手をかけ、飛び降りると、やれやれと言った表でこちらに向かって歩いてくる
「おいおい、こりゃどういう狀況だ?」
目の前には気絶した二人の男、砕けた斧、口からヨダレを垂らしを濡らしている厳つい男、その男に、回し蹴りを食らわそうとしている5歳くらいの子供
誰だってそのようになるだろう
「マスター、私が説明致します」
「助かる、なら部屋を用意しよう。そこのガキ、お前もこい」
「強制ですか?」
「強制だ」
し殺気の篭った聲が帰ってきたので僕は素直に返事をしついて行くことにした
俺は付嬢について行き、2階に上がる。その傍ら倒れている男と放心狀態のバッケに縄を巻き、拘束している職員。
そっちに目がいっていると、直ぐに部屋に著いた
「ではこちらに」
部屋にると、まず目にってきたのは山積みの資料で、あたり一面そんなじだ。
唯一片付いてるのは対面のソファーと機だけだ。
「まぁ、そこらへんに座ってくれ」
ソファーへと腰掛ける。それに続いてギルドマスターも腰掛け、シェルはギルドマスターの後ろで立っている。
「さて、早速本題にろうか……、お前、何もんだ?」
「何もんだかなんて酷いですね、普通の5歳児ですよ。」
僕は笑顔で答える。
すると先程より殺気の篭った聲で言われた
「そういう話ではない、元の話だ。見たところさっきの奴もお前がやったんだろ? アイツらを無傷で倒す5歳児なんてそう易々と居るか。」
「まぁ、そうですよね……。仕方ない。
僕はアルト・フォン・クリード、この街の領主の次男です。」
ギルドマスターははっ、と驚いたような顔をするが、すぐに元の顔に戻る。
「ハッハッハ! そうかそうか、それなら安心だな。疑って悪かったな、俺はギルドマスターのリセツナだ。よろしく頼む。」
さっきとは全然違う印象の笑顔で自己紹介をしてくれた。
「はい、よろしくお願いします。」
「ところで、あれはどっちが悪いんだ? 詳しい話は後で聞くとして……」
「あれはですね、先に毆ってきたので自己防衛をしたらああなったんです」
容を掻い摘んで大雑把に答えた
「シェル、本當か?」
後ろに控えている付嬢に問う。彼はシェルという名前らしい
「はい、間違いありません。必要ならば後程真偽の水晶で確かめましょう」
真偽の水晶……初めて聞いたものだな。後で調べよう
「そこまで言うか、なら良かろう。ここは問題を起こしてを壊したり損害を與えたら、悪い方に全額負擔してもらうことになってるからな。」
そう言われてホッとした。これからしは自重しようと心に決めたのであった。
「そうですか、よかったです。」
それから他もない話をしした。
そこではこれから僕の付はシェルが専屬で付くということや、冒険者ランクをDから始められる事、それと簡単な冒険者の説明もけた。
説明は纏めると
ランクに応じて依頼をけて功するとその功報酬が支払われるが、失敗すると違約金が発生する。
特にけるランクに指定は無いが基本的には自分の冒険者ランクと、依頼のランクに見合ったをける。
そして、現在世界にXランクは1人もいない事などなど……
(ランクなどについては設定をご參照下さい)
どれほど時間が経っただろう、ふと窓を見るとオレンジが綺麗な夕焼けだった。
これはマズイ、時間に帰れない! と思いすぐに部屋を立ち去る。
「ごめんなさい! もう帰らなければならないので! それと、ありがとうございましたシェル」
そう言ってギルドマスターの部屋を出る
すると一斉にこちらに視線が集まる。
「みんな! さっきは騒々しくしてごめんなさい。お詫びと言っては何ですが、これでみなさんで飲んでください! では!」
と言って機の上に金貨1枚を置きギルドを後にした。
そして僕は真っ直ぐ家に帰るのであった。
登録をしていない事に気づいたのは、屋敷に戻ってからだった
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