《貴族に転生したけど追放されたのでスローライフを目指して自前のチートで無雙します》期㉜

「僕を……殺す? ふふっ、おかしなことを言うものだねぇ」

フィダー・カントは相変わらずの薄気味悪い笑顔のまま言う

「そもそも、君は気づいていないかもしれないけどそこに転がってる僕の餌が君のお父さんを人質にしてる筈だよ?」

「あぁ、その事か……それならさっき''害蟲を駆除した''と部下から連絡があったが」

そう、アルトは自分の領地にネメス、スーリヤの軍の四天王達を2人ずつ置いてきたのだ。

「な、何故……四天王は揃っていたはずだ……」

四肢を失い倒れている魔王が言う

「あれは俺が作った分だ、だから今回4人何もしていなかった奴がいただろ」

アルトが作った分は形、魔力を本と似せるであり、力までは模範できない。だからその4人は何もせず立っていただけだったんだが気づかれていなかったようだ

「まぁ、それはいいとして魔王はそろそろ死にそうだし……僕がいただくよ」

そう言うとフィダーの口から5本の覚のようなものが出てきて、四肢を失った魔王とその手足を摑み、食べ始めた

「ボリッ! グチュグチュ……ガリュ!」

魔王の骨を噛み砕く音と、を噛みちぎる音が鮮明に聞こえる

「お、お前……」

アルトはその景に言葉を失い、気味悪さから1歩さがる

「ふぁ、味しかったぁ! これで僕は完全になれるよ」

フィダーは相変わらず恐ろしく、不気味な笑顔を浮かべている

「完全?」

「そう、この世界に居る邪神と、悪の王魔王。このふたりを吸収することが條件でさ、魔王はまだ弱かったから君の家族を潰すように仕向けて憎悪を魔王に向けて強くしたってわけ!」

家族を潰す?……俺の……?

「お前が……お前が!」

アルトがその場から消えると同時にフィダーへと右手に持った氷刀で斬り掛かる

フィダーはそれを手刀の形にした右手で軽くけ止める。

2つがぶつかった余波で死となった魔王の四天王達は吹き飛ばされる。

だが、氷刀の能力でフィダーの右手は手首のあたりまで凍りついている

アルトは構わず左手の雷刀で斬りあげる

それをフィダーは狀態を後ろにし逸らし回避する

その刃は掠りすらせず宙を切り裂く

當たれば能力でダメージを與えられたが當たってない為、雷は空気を伝い城の天井へ直撃する。

アルトは右足でフィダーを蹴り、自は後へ飛び退く。

その時、雷があたり崩れた天井の石がフィダーのいる、アルトが元いた場所に落ちてきた

「はっ! 々と吸収した割には呆気なかったな」

アルトは仕留めたと思い、の力を抜きし舐めたじで言う

だが、石の山の中から聲が聞こえた

「そうかなぁ?」

その來ると思っていなかった返答にアルトは揺を隠せず、抜いた力を再びれる

瞬間、凄い量の魔力が拡散され、フィダーを押し潰したはずの石は、砂のようにサラサラになり、風に乗って飛んでいった

「な……なんだ今のは」

「僕の魔力をほんのしだけ放出しただけだよ!」

あれでほんのしだけだと……

俺はその時こいつの危険を持って思い知った

恐らく俺は神からの力に踴らされ天狗になっていたのだろう

「ネメス! 全軍をこの場からすぐに引きあげろ! 最低でもフルム魔王國の國境辺りまでは引き下がれ!」

俺は大聲を出してネメスに伝える

「出來ません! 主様を置いて下がるなど……」

「引け! これは命令だ!」

「ですが!」

それでも引かないネメスにアルトはし嬉しくなった

おそらくネメスも危険だと判斷しているだろう。自分のがどうなってもアルトに使えると言うその姿勢にだ……

だが、アルトはそれを呑めない。絶対下がらせるつもりでいる

「ならば仕方がない! 俺が転移で全軍強制的に飛ばす」

「なりません!」

「ネメス……スーリヤとキウンにありがとうと言っておいてくれー転移ー」

「ダメ……」

ネメスの聲はアルトに屆かずネメス含める全軍は國境の山のフルムま王國側の麓へと転移させられた。

「主様……それはご自分でお伝え下さい……」

その言にも捉えることのできた言葉はネメスは伝えなかった

アルトが生きて帰ると信じて……

「あっれれ? 仲間を返しちゃっていいの?」

その舐めたような言い方と笑っている顔にアルトは苛立ちと恐怖をじる

「お前なんか俺一人で十分なんだよ」

そうは言っているが正直大分とキツい

恐らくこのまま行けば俺の命を掛けても奪えるのは右手程度だろう

なにか策を考えなければ……

「いや、あるぞ」

「何があるのぉ?」

勝つではないが一時休戦にさる方法が……

それは対理結界、対魔法結界、オリジナル魔法で魔力吸収結界をり、自分の武に封印のような形にすることだ

恐らくだが今俺のには全ての力が宿っていない

まだ年齢が5歳だから、得た能力にがあっていないのだろう

これが長し、完全に扱えればこの程度の相手ならば勝てる。

だが、今の力ではこの結界をるとほとんどけないだろう

確実に當てなければならない

アルトの魔力は無限だが力は無限ではない

魔法を発するのには魔力が主となるが別に力も必要となる。アルトは魔力こそ無限だが子供なため力はない。(と言っても一般的には化クラスに多いが)

魔法を無限に連発できる訳では無いのだ

確実に當てるならきを止めて隙を作らなきゃならない……

ならばこちらもタダでは済まないな……

「よし! 行くぞ罪神!」

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