ガイア王子は今年で八歳の歳を迎えられる。5歳の洗禮も無事に終えており、あとは後継者として武に魔などといった訓練が開始される。

 5歳の時より3年間、座學を中心に無理やりと言っていいほど詰め込まれ、8歳にして高等部の容はほとんど覚えている。

 これより先は、暗記した知識を実踐する。という事に特化していくらしい。

 以前、陛下から話を聞かされた。あの親バカはどうにもバカらしく、勉強する殿下をながら見守っていた。

 本當に、扉をし開けて覗き見るように……。

 まあ、そんなことは置いておいて。ガイアの誕生日パーティーが今夜開催される。ガイアには事前に一言聲をかけてプレゼントでも渡しておこうと思っていたのだが、あのバカ親――陛下はそれでは納得しないらしく、半ば強制的に呼び寄せられた。

 別にガイアを祝うのが嫌という訳では無い。寧ろ友達の誕生日を祝うことは喜ばしい事なのだが、良くも悪くも目立っている俺が會場に行けばほかの貴族から聲をかけられることは間違いないだろう。

 それに1部の貴族は俺の領地に人を送り込んでいるらしく、監視とまでは行かないが報を集めているものもいるらしい。

 最近目立ったスラム人口の減と、その行き先が俺の領地である事が大まかな原因だろう。

 それにより鉱山の活化が進み、3年前とは段違いにかに賑わっている事は周知されている。

 あとはカジノもその要因かな。お披目會の時から數日も経たずに再來する貴族も見けられているし。

 やっぱり想定はしていたけど、街がかになると面倒も増えるのか。

「とりあえず行くか。そろそろパーティーが始まる頃だろう」