俺、鹿島良太はクラスで浮いた存在だ。現代では希価値な右翼思想の持ち主だ。これは両親が右翼思想の持ち主だからそれに影響されたこともあるが一番の原因は実際にその姿を見ることが出來たからだ。あの神々しい気配をじてから一層のめり込んでしまった。とはいっても回りに言えば変人扱いは変わらないため黙っていたがある日クラスの一人が天皇陛下の悪口を言っていたのを聞いて我慢できずに毆ってしまった。何とか事態は納めることが出來たがその日以來俺はクラスの腫れのように扱われることとなった。

とはいえ俺もそこまで苦痛にじているわけではない。元々一人でいるのが好きだったため人と話ができない程度でどうと言う事はない。最近は異世界にも日本を作り天皇陛下に忠義を盡くせる臣民が出來ないかな、とか考えていたりする。しかし、まさか本當に実現できるとは全く思っていなかった。

～NO Side～

ある日いつものように授業をけていると急に教室がりだしたのだ。

「な、なんだこれ！？」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！」

「お、落ち著け！落ち著くんだ！」

阿鼻喚となったクラスの中一人だけ良太は落ち著いていた。冷靜にならなければ行なんて出來ないからだ。

とはいうもののあまりにもまぶしく行なんて出來なかったが。やがて一気にがバぶしくなったと思えばが収まったのだ。しかし、場所はいつもの教室ではなかった。真っ白い世界なのだ。いきなりのことで再び騒ぎ出すクラス。擔任が落ち著かせようとするが全く落ち著かなかった。

『…こうも騒がれては話が出來ませんね』

その時の聲が聞こえたがクラスはそれだけで靜まり返った。別段大きな聲であったわけではない。だが、その聲には不思議と心に響くじがしたのだ。

全員が聲の方へと視線を向ける。そこには白い著を著た神々しいがいた。その姿はとてもしく。どんな絶世のも並べば醜となってしまいそうなそんな容姿であった。

「ねえ、お姉さん。しいね。一緒にお茶でもしないかい？」

そんな中一人の男が前に出た。クラスの中でもっとももイケメンの川圭吾である。その容姿で何人ものと出來ているらしい。そんな彼は今まで見てきたの中で一番しいに一目ぼれしたようでお茶にい手を握ろうとするがの手が圭吾の頬にれた。瞬間、

「ぎ、あああああああアアアアああああああアアあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”」

圭吾が燃え始めたのだ。その熱さと痛みで圭吾は地面をのたうち回りやがて焦げ臭いにおいを出すのみでかなくなり炭となり消えていった。その景に誰もがけなかったが一人から背を向けて逃げたことにより一斉に逃げ出した。そんな中で良太は目の前のに畏怖の念を覚え気付けば土下座をしていた。この場合は相手を書く上と見ての行であった。そんな姿を見たは笑う。

「ふふふ、面白い男もいるようですね。先程の軽薄なウジ蟲のことは忘れましょう」

そう言ってが手を叩くと逃げていたはずのクラスメイトが元いた場所に戻っていた。困するクラスメイトには厳しい表で告げる。

『先ほどのウジ蟲は例外とします。それでは皆さん初めまして。私はあなた方でいうところの神というものです』

その発言にクラスメイトは驚くが數人が薄っすらと笑みを浮かべていた。どうやらラノベのような転生だと思って期待しているようだ。そんな狀況の中は続ける。

『本來はあってはならないことなのですが、あなた方にお願いしたいことがあります。実は別の世界で過ごしてしいのです。殘念ですが元の世界には戻れません』

「そんな！？」

「見たいテレビがあったのに！」

と聲を上げる奴がいるが構わずは続ける。

『それでは早速あなた方に異世界で生きていけるように特典を與えましょう。こちらです』

そう言うとからの球が現れてクラスメイトの前まで飛んでいく。クラスメイトがそれにれるとで覆われその場から消えていく。中には元の世界に戻して！とに摑みかかろうとするものもいたがその前にの球にれてその場から消えていき殘ったのは未だに土下座している良太のみであった。

は先ほどまでしていた厳しい表所を解いて優しい笑みで良太に聲をかける。

「さて、鹿島良太さん。いい加減頭を上げてもらってよろしいでしょうか？」

「で、ですが！」

良太はあまりの神々しいの雰囲気に完全に飲まれていた。そんな良太に優しく微笑むと手を軽くふるう。そうすると良太のを優しいが纏いが消えると良太のが思うようにくようになっていた。

「こ、これは？」

「しだけ心を軽くしました。これなら大丈夫ですね？」

の言葉に良太は首を縦に振る。本當は口で伝えたかったが思うようにかなかったのでこのようにしたのだ。

「さて、本來はあなたにも彼らに挙げた特典を授けたいのですがあなたには特別な特典を差し上げましょう」

「特別な特典？どういうことですか？」

「それは「そちへの恩賞じゃよ」きましたか」

の言葉を遮り若いの聲がしたがその聲に良太は聞き覚えがあった。唯一の妹でいつも好意を寄せてきて食えた彼の聲に

「れな？」

そのは聲だけでなく顔も姿も一緒であった。違う點は豪華絢爛な著を著て頭の右側に狐のお面をつけているくらいだ。そんなれなは不敵に笑った。

「違うぞ。わしは八百萬の神の一、宇迦之魂神ウカノミタマノカミじゃ。まあ、稲荷輝夜とでも呼んでくれ」

れな改め輝夜はそのように言う。

「稲荷…稲荷神ですか？」

「うむ、その通りじゃ。おぬしの參拝する姿はいつも見ておったぞ♪」

良太は右翼思想の持ち主であるため天照大神を信仰しているが家の近くに稲荷神社が小さいがあったのだ。そのため毎日のように參拝していた。その姿を見ていたらしい。なんとも暇な神様だ、と良太は心の中でそう思った。

「それで、一どんな特典をいただけるのでしょうか？」

「何でもよいぞ」

「…は？」

思わず良太は聞き返してしまう。クラスメイトにはあれだけ強制していたため良太自もそうなると思っていただけに予想外であった。

「わしはお主に惚れてしまってな。所謂一目惚れというものじゃ。そんなと一緒にいたかったのでな、こ奴に頼んで転生ということで呼んだというわけじゃ」

「本來なら蛆蟲にこんな事はしたくはないのですが貴方からは邪な雰囲気はありませんでした。ですから特別ということで好きな特典を選んでいいことにしたのです」

「は、はあ。ありがとうございます」

「そんなわけじゃから好きな特典を選ぶとよいぞ！」

狐の神様は自信満々といった合でその様に言うのであった。