Ryouta Side

日本帝國建國から三日が過ぎた。あれから頑張って武と弾薬、臣民を集めた。食料についての補給やこの周辺の偵察などやることは多いができることは増えてきている。

日本帝國は今はこのようになっている。

人口：９人施設：住居二軒兵士：９人面積：不明食料自給率：１００？

こんなじになっている。臣民は頑張って五人増やした。おかげで食料の消費も増えて毎日カレーライスで補っている。それではに悪いので昨日鍬を召喚して小さいながら畑を作った。輝夜の話では気候は日本と大差はないそうだ。なので季節的には春に該當する。よってカブ、小松菜、トマト、人參、ネギを程よく育てることになった。これは試験的なもので人口が大きくなって行けば農家になってもらう者もできるかもしれないが今の人口ではこれが限界だ。

野菜などを育てるとなると害蟲に気を付けなければいけないがそれは意外にもすぐに解決した。

「何を悩んでおる。わしがおる限り害蟲などよってこないよう加護を與えることが出來るのじゃぞ」

「でも輝夜って穀の神じゃ…」

「ええい！ごちゃごちゃと抜かすな！わしが大丈夫じゃと言っておるのじゃ！人の手がなくともすくすくと長させる事ぐらい出來るわい！」

そんなじで不安ではあるが輝夜を信じることにした。もしダメだったらそれ全部食わしてやる。一応神様なんだし問題ないだろう。

それと住居を一軒増やした。これは主に臣民用の住居だ。まあ、気にっているみたいだ。ちなみに臣民は男が五人、が三人だ。労働や戦闘を考えると男の方が有利なんだがそれだと輝夜の肩が狹いだろうからな。これくらいでちょうどだ。

ちなみに面積が不明なのはほぼ國境が定まっていないからだ。そもそも町どころか村と呼べるような狀態も出來ていないんだ。だが、この前北に行ったら海に出たから北は海までが領地となっている。いずれは開拓して港を整備したい。それも人が増えてからだ。

と言うわけで臣民は全て兵士にした。確かこの場合は分隊規模だった気がするので日本帝國第一分隊だな。…これが総兵力と言うのも泣けてくるが。

そんなわけで俺は北の國境（海岸線）に來ている。共は輝夜を含む三人だ。殘りの臣民は畑と住居を見張らせている。

輝夜が海ではしゃいでいる。こういう姿を見ると本當に神様なのか疑ってしまう。見た目は妹のれなにそっくりだし。神年齢はいのだろうか。そんなことを考えつつ海にれて舐めてみる。うん、しょっぱい。海なのは間違いないようだ。湖の線は薄くなっているな。

「この海岸線に沿っていずれ領地を増やすか」

見たじ砂浜が何処までも続いている狀態だ。これではコンクリートでも使わないと港には出來そうにないな。そんなことを考えていると雙眼鏡をもって周辺を確認していた。博が聲を上げる。

「鹿島様！西の方に人影が！」

「何！？」

そちらの方を見れば雙眼鏡を使わなくても見える位置に人の姿があった。俺は直ぐに指示を出す。

「朝霞軍曹、どんな狀態だ？」

分隊を作るにあたって階級を臣民に與えていた。博は軍曹、政は伍長、殘りは作った順に兵長、上等兵、一等兵、二等兵としている。二等兵だけ二人いることになる。そんなわけで俺や輝夜がいない間は博が最高責任者になる。

「どうやらの様です。ですが服はボロボロ、かなりふらついています。あれではいつ倒れても可笑しくないです」

そうか。流石に目の前で死なれては気分はよくないからな。助けるとするか。それに恐らく初めてのこの世界の住人との出會いだ。この位はしないとな。

「梁田二等兵、佐川二等兵を連れて來い」

「「はっ！」」

両二等兵は敬禮してのもとに走っていく。その瞬間は倒れてしまう。俺は今のうちに水を用意しておく。失敗したな。醫者を作っておくべきだったな。俺に醫學の心得なんてないからな。

暫くするとを負ぶって二人が戻ってきた。

「様子は？」

「かなり細いですが息はしています。恐らく水癥狀に陥っているのかと」

程、取り合えず召喚した水をしずつ口に含ませる。偶に手や足、額に水をかける。するとしばらくしてが目を覚ました。

「…うぅ、ん？」

「目が覚めたか。取り合えず水を飲むか？」

は俺たちが何なのか分かっていあない様子であったが頷いていたので水をしづつ飲ませるがは一気に飲み干してしまう。

「…助けてくれてありがとうございます」

落ち著いたは俺たちに頭を下げる。見た限りの年齢は１２程度。小學校卒業するかしないかぐらいの見た目だ。そんなが一人でいたことに疑問を持つががっつくのは良くない。ここはゆっくり丁寧に聞くべきだろう。

「見たじ一人だったけど何かあったのか？」

「…」

そう聞くとは俯いて黙ってしまった。…これはいきなり地雷を踏みぬいたか？良好な関係は諦めた方がいいか？

そう思っているとはポツリポツリとだが話してくれた。どうやら話す気はあるみたいだ。

「…私が住んでいた都市で追放刑があってその追放刑で都市を追い出されてここまで來ました」

追放刑か。人口がない俺の國では絶対に出來ない刑罰だな。しかし、こんながそんな刑をけるほど悪いことをしたのか？そんな風には見えないが。

「私の住んでいた都市では稅金が高くて払えなくなった人たちが安くしてしいって領主様の館に行ったら國家に逆らう反逆者だって言ってみんな殺されて、私のお父さんとお母さんも…！」

は耐え切れなくなったのか泣き出してしまい仕方なく博にめるように言う。ここは同で母がある博が適任だからな。臣民間でお母さんって呼ばれているらしいからな。

しかし、都市か…。なくとも人口はかなりいるんだろうな。とてもじゃないが太刀打ちは出來そうにない。いずれ防壁でも作らないとな。

その後は泣き止み他にもいろいろと話してくれた。の名前はエルナと言うらしい。そのエルナが住んでいた都市の稅金は今までは四公六民だったらしい。それが今では八公二民と言う酷い有様らしい。これでは経済はり立たないだろう。それだけ領主ととやらは私腹を凝らしているみたいだな。

他にも周辺國家について知ることが出來た。まず、エルナが住んでいた都市が所屬している國がシードラ王國と言い大陸の國家との貿易で栄えているらしい。この島には大した領土をもっておらぅ北西の島を本土としているらしい。そして南方にパララルカ王國という國家があるという。パララルカ王國は建國から百五十年ほどで島の三分の一を領有しているが野心が強くシードラ王國の貿易船を定期的に襲い富を得て軍事に回しているらしい。これを見るにパララルカ王國よりもシードラ王國との方が良好な関係が築けそうだ。シードラ王國は貿易に栄える國で領土を奪う野心はないみたいだからな。百年近く領土は変わっていなかった。

そうなると今後は北方を領土にして國と呼べる制を作ってから接した方がいいな。今の狀態ではまともな外すらできそうにないからな。取り合えず今はエルナを暫定首都に定めた転生地に連れて行くとするか。いずれ日本帝國が大きくなったらあそこは天照大神を祭る聖地にしたいな。