《異世界転生~神に気にられた彼はミリタリーで異世界に日の丸を掲げる~》第十六話 第二次南部領土防衛戦
NO Sideエッケルタ・クレトルトはパララルカ王國建國當初から存在する貴族であるクレトルト家の當主である。先代である父が早死にしたため若くして當主となったのだ。しかし、彼は貴族であることをいいことに自分が治める領地から大量の稅を取りそれを湯水のように使って豪遊していた。更にパルザ二世に多額の金を送ることで王に気にられていた。
そんな彼は同じ貴族であるアクラを嫌っていた。この世界では珍しいのでありながら戦場に出て敵を殺し人気を得ることに我慢ならなかった。そんな彼であるためアクラが率いていた軍勢が全滅し、自分が拭いをすることになったため気分が高揚していた。
「(無能なブレストラッパー家の後継者め!貴様には男に向かって腰を振っているのがお似合いだ!まあ、あんな奴は処理の道がお似合いだがな)」
エッケルタは心の中でそう思いながらも決して口にする事は無い。アクラの人気が高いのは事実で彼が率いる兵の中の大半はアクラが謹慎になったことを気にらないであろう。そんな中でアクラを罵倒する言葉を口にすれば最悪の場合死ぬ覚悟で殺しにかかる者が現れる可能があった。それはエッケルタのむところではなかった。
「全軍!このまま海岸線に沿って移するぞ」
とは言ってもエッケルタも無茶はしない。自が率いている軍勢はアクラの二萬よりもない一萬五千。態々通っていく必要はない。この侵攻の目的はアインザックの占領、そして陸側からのシードラ王國侵攻なのだ。兵を削る必要はない。
「よし、第三軍にも連絡れて進ませろ。アクラではなく俺の目れなら聞くだろう」
そう思いつつもテキパキと指示を出していく。第三軍を率いている副將は臆病で他人に嫉妬しやすいが今のところアクラにのみ向いていたが個人に向いているためかなり深かった。
「ふふふ、このまま行けば俺はいずれ王國の將軍になりアクラを顎で使うことが出來る!そうすればあいつにいろいろな命令を…」
彼は自分のを垂れ流していたが唐突に聞こえてくる大きな音に口を止める。大きな音には兵たちも驚いているようで軍勢の足が止まっていた。その軍勢に日本帝國の155mm榴弾砲FH70の砲撃がいくつも直撃した。
「な、なんだ!?」
エッケルタは驚きつつも音に驚き暴れる馬を制していく。そうこうしている間にも攻撃は続き第二軍第一軍は混の極みにあった。
「お、落ち著け!陣を崩すな!」
エッケルタは聲を張り上げて命令するも連続して響く砲撃音によってかき消されてしまう。そうこうしているうちに進んでいた先とは反対方向、王都の方に逃げるものが出始める。騎士たちが一生懸命留めているが狙っているのか騎士たちが吹き飛ばされて指示も追いつかなくなっていた。
「く、くそ!敵は何処だ!?姿を見せない臆病者め!」
エッケルタは聲を張り上げて罵るが次の瞬間先ほどとは比べにならない発がエッケルタの周りで起きて彼は一瞬で絶命した。
NO Side「んふふ~。大和からの艦砲撃は素晴らしいわね~」
南東領土防衛の司令、ゴウドー・ナオツグ將は先ほど敵の本陣と思われる場所を吹き飛ばした戦艦大和の艦砲撃をほめた。彼は日本帝國では初の佐を超えて將クラスまで階級を上げたアインザックから追放された一人である。アインザックでは男でありながら裝をして街を歩いていたため気持ち悪がった兵士によって追放されたのである。
そんな彼彼であるが戦闘能力は高いうえに呑み込みも早く近代戦をあっという間に覚えていったのである。
「將!砲撃準備が整いましたわよ!」
そんな彼彼に影響されてオカマになった者がいた。良太としてはあまり見ていたい者ではないが彼彼の実力は確かなのでオカマのクレームの処理と合わせて部下オカマ百名を彼の部下にして「第三戦闘団オカマ戦闘団」を結させたのだ。そんな彼彼は南東領土防衛の最高司令となったのだ。ちなみに彼彼は六百名を率いているが第三戦闘団オカマ戦闘団以外の五百名は不遇としか言いようがなかった。願わくば彼らが第三戦闘団オカマ戦闘団の影響洗脳をけないことを祈るばかりである。
「分かりました。それでは、撃てぇ!」
部下の言葉にナオツグはとしては出してはいけない男の聲地聲で言うとそれに合わせて155mm榴弾砲FH70が発され敵の殘黨を吹き飛ばしていく。それを見て彼彼は豪快に笑う。
「フハハハハハ!!!日本帝國なめんじゃねぇぞ!!」
「將!聲と口調が戻っていますよ」
「あら~ん。そうだったわね~。それじゃあ皆さん、続けて砲撃してくださいね~」
「「「「「了解しました~」」」」」
第一次南部領土防衛戦、第二次南部領土防衛戦によってパララルカ王國は三萬以上の兵士と一部の貴族、そして第二軍第一軍を率いていたエッケルタ・クレトルトが戦死したのであった。
第二軍第一軍の敗北を聞いた第三軍の副將は早々にパララルカ王國領土まで引き返した。自分が進む先にも敵がいると思ったからであったがこれは事実で後し侵攻していたら第三軍も第二軍第一軍と同じ目にあっていただろう。
これをけてパルザ二世は憤慨してクレトルト家の一族を全員殺したためにクレトルト家は斷絶してしまったのである。それでも怒りが収まらないパルザ二世は王都に殘っていた一萬の軍勢で侵攻させたのであるがの山を増やしただけに終わってしまうのであった。
四萬以上の兵を失ったパララルカ王國はしばらくの間復興に盡力を注ぐしかなくなり北方の守りを固める事に留めるのであった。
これを日本帝國が知れたのはだいぶ後であるがパララルカ王國以外に攻めてくる國がいないのといつ攻めてくるか分からないため防衛戦はそのままに兵が増えるまで守勢に回るのであった。
そして、年月は進み五年後の皇歴六年。日本帝國は一萬を超える軍勢で一気に南下するのであった。
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