《俺だけ初期ジョブが魔王だったんだが。》第2章 16話 「森を抜けるには」
俺達は彼此かれこれ20~30分、霧の中を彷徨い続けている。疲労はじられないがいい加減飽き飽きしてきた。
「もしかするとこの霧が出た森を抜けるには何か特殊條件を満たさないと駄目なんじゃないか?」
「ミア達が遭遇した魔を倒す...とかですか?」
「ミアの一人稱は自分の名前なんだな」
「あ...うざいですよね、すみません。」
「ほんとにうざ 「うざくないよ、全然」
「臺詞を重ねないで下さいよー!」
「ミアと仲良くしろよリリス」
「うーーーっ!!」
不貞腐れてそっぽを向くリリスを放置して、話を線させたことをミアに詫びた後、気を取り直して話を続ける。
「ミア達が出會った魔はどんなやつなんだ?」
「は大きくてですね、なんと言うか銀の...ゴーレム?の様な。とにかく攻撃が固くて、ダメージを與えられないんですよ!」
「銀...もしかするとレア種かもしれませんね」
リリスの説明によると、レア種というのは普通どこにでも生息するが、遭遇率は極めて低く、ほんの極稀に出現する魔だという。
「そのレア種ってのはやっぱり強いんだろうな」
「そうですね。かなり。ただその分なにかしらの報酬があるので倒すにあたっては悪い條件ではないです」
おお。それは惹かれるな。【道化師】が弱くて困ってた所だ。何かしでも強化出來るものがあるのなら是非とも手にれたい。
「じゃ早い所探し出して倒すしか無いか」
「そうですね。かなり時間も経ってますし」
「失禮ですが...お二人のレベルはどれ程なのでしょうか?」
「俺は今21だな」
「私もです」
「そんなっ、無謀です!ミアの仲間達4人はレベル30を越えていたのですが誰の攻撃も通らなかったんですよ!」
「そりゃなかなかだな」
「だからと言って引く訳にも行かないでしょう?私とレンジくんは先を急いでいるの」
ふと思った事だが、もし俺がHP0になると復活はするのだろうか。冒険者達は【大司教】の加護で生き返っているわけだが、敵である【魔王】にもそれは有効だとは思えない。
恐らく死んだ時點でゲームオーバーなのだろう。差詰めさしづめデスゲームと言った所か。
「分かりました、私も何かの役に立てれば良いですが...お供させてください!」
「もちろん。置いていく訳には行かないさ」
ーーーーーーーーー
「そういえばミア、仲間の人にメッセージを送ればいいんじゃないか?」
俺は使う事が無いため最初気付かなかったが、メニュー畫面からフレンド>メッセージを送ることができるようになっている。
ん?俺のフレンド數?ゼロだよ....。
「実はミアは決まったパーティーは組んだ事がなくて、いつもおい頂いたパーティーに混ざってレベル上げをしています」
「即席パーティーか。なら、実質はソロプレイヤーなんだな」
「そういう事になりますっ」
「何でだ?ソロで得する事なんて思い付かないけど....」
「あ〜...あははそれは....」
ドドドドドドド..!!!!!ミアがなにか言おうとしたその時、地の下からあいつは現れた。
出てくる時の振で大地が震える。
「きゃぁぁ!」
「やっとお出ましか」
「レンジくん!やはりレア種のである、シルバーゴーレムです!」
圧倒的威圧。その姿は鋼鉄の城を彷彿とさせた。銀に輝くその巨は優に10mを超える。戦う相手がこうも巨大だと武者震いせざるを得ない。
「この銃じゃどうせ通らないだろうな」
そう呟いた後俺はリリスに目配せをした。リリスは本當に良いのかと言いたそうな目でこちらを見つめる。
「ミアは悪い奴じゃなさそうだし、大丈夫だろ」
「...そう仰るのなら」
俺達は同時に【トランストリックリング】を180度回した。中がり輝き、そして【魔王】と【鎌使い】が姿を現した。
「えええええっ!!!」
「ミア、これが俺達の"最終手段"だ」
「この事は口外止よ。バラしたらタダじゃおかないから...」
俺は【魔剣ブロウ】を、リリスは【デス・スィークル】をそれぞれ手に裝備する。
「さぁ、一狩り行こうぜ」
【書籍化+コミカライズ】悪虐聖女ですが、愛する旦那さまのお役に立ちたいです。(とはいえ、嫌われているのですが)※完結済み
★書籍化&コミカライズします★ 目が覚めると、記憶がありませんでした。 どうやら私は『稀代の聖女』で、かなりの力があったものの、いまは封じられている様子。ですが、そんなことはどうでもよく……。 「……私の旦那さま、格好良すぎるのでは……!?」 一目惚れしてしまった旦那さまが素晴らしすぎて、他の全てが些事なのです!! とはいえ記憶を失くす前の私は、最強聖女の力を悪用し、殘虐なことをして來た悪人の様子。 天才魔術師オズヴァルトさまは、『私を唯一殺せる』お目付け役として、仕方なく結婚して下さったんだとか。 聖女としての神力は使えなくなり、周りは私を憎む人ばかり。何より、新婚の旦那さまには嫌われていますが……。 (悪妻上等。記憶を失くしてしまったことは、隠し通すといたしましょう) 悪逆聖女だった自分の悪行の償いとして、少しでも愛しの旦那さまのお役に立ちたいと思います。 「オズヴァルトさまのお役に立てたら、私とデートして下さいますか!?」 「ふん。本當に出來るものならば、手を繋いでデートでもなんでもしてやる。…………分かったから離れろ、抱きつくな!!」 ……でも、封じられたはずの神力が、なぜか使えてしまう気がするのですが……? ★『推し(夫)が生きてるだけで空気が美味しいワンコ系殘念聖女』と、『悪女の妻に塩対応だが、いつのまにか不可抗力で絆される天才魔術師な夫』の、想いが強すぎる新婚ラブコメです。
8 96【書籍化】隻眼・隻腕・隻腳の魔術師~森の小屋に籠っていたら早2000年。気づけば魔神と呼ばれていた。僕はただ魔術の探求をしたいだけなのに~
---------- 書籍化決定!第1巻【10月8日(土)】発売! TOブックス公式HP他にて予約受付中です。 詳しくは作者マイページから『活動報告』をご確認下さい。 ---------- 【あらすじ】 剣術や弓術が重要視されるシルベ村に住む主人公エインズは、ただ一人魔法の可能性に心を惹かれていた。しかしシルベ村には魔法に関する豊富な知識や文化がなく、「こんな魔法があったらいいのに」と想像する毎日だった。 そんな中、シルベ村を襲撃される。その時に初めて見た敵の『魔法』は、自らの上に崩れ落ちる瓦礫の中でエインズを魅了し、心を奪った。焼野原にされたシルベ村から、隣のタス村の住民にただ一人の生き殘りとして救い出された。瓦礫から引き上げられたエインズは右腕に左腳を失い、加えて右目も失明してしまっていた。しかし身體欠陥を持ったエインズの興味関心は魔法だけだった。 タス村で2年過ごした時、村である事件が起き魔獣が跋扈する森に入ることとなった。そんな森の中でエインズの知らない魔術的要素を多く含んだ小屋を見つける。事件を無事解決し、小屋で魔術の探求を初めて2000年。魔術の探求に行き詰まり、外の世界に觸れるため森を出ると、魔神として崇められる存在になっていた。そんなことに気づかずエインズは自分の好きなままに外の世界で魔術の探求に勤しむのであった。 2021.12.22現在 月間総合ランキング2位 2021.12.24現在 月間総合ランキング1位
8 111【書籍化】『ライフで受けてライフで毆る』これぞ私の必勝法
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