《魔法の世界でプログラム》再出発
あれから、何日が過ぎたのだろう。お前らいい加減に起きろよ。俺、疲れたぞ。
魔法や闇魔法や氷魔法をかけ続けている。ステータスもうなぎのぼりだ。
名前:アルノルト・フォン・ライムバッハ[異世界日本語変換:1.69][鑑定:3.23][思考加速:1.00]魔法制:4.71霊の加護 地の加護:2.18 火の加護:2.79 炎の加護:0.79 [水の加護:2.35] 氷の加護:1.03 木の加護:2.09 風の加護:3.11 雷の加護:0.35 [闇の加護:0.78] [の加護:1.51] 武の加護 剣の加護:0.97 刀の加護:1.75 [守の加護]アイテム:4/471 配置(1):23/99 配置(2):20/99 配置(3):6/99 配置(4):3/99
新しい加護を得て、配置魔法を増やした。クラーラとの戦闘や単獨で敵陣を突破する時に役立ちそうな魔法を設定してある。
「アル。しいいか?」「あぁししたら、食堂に行く。それでいいか?」「わかった、待っている。」
寢ている3人に魔法をかけなおしてから、食堂に降りていく。
食堂には、イーヴォさんが居た。ユリウス。クリス。ギル。が居て。エヴァも居た。
「アル。カール殿のライムバッハ家継承が正式に認められた。これから、お前はどうする?」「俺が出ると、いろいろ言う奴らが居るだろう?それに、俺は暫く行方不明になる」「そうか・・・解った。でもな、アルノルト。お前の居場所は"ここ”だからな。それだけは忘れるなよ。」「ありがとう。ユリウス。ギルも迷かけるな。」「アル。迷なんて思ってない。チャンスだからな。オヤジにも了承を取り付けた。イーヴォさんと一緒に、ライムバッハ領に行く。」「そうか・・・。そう言えば、イーヴォさん。本拠地を、ライムバッハに移すと聞いたのですがよろしいのですか?」「なんだ気にしているのか?」「えぇまぁ」「大丈夫だ。それだけの報酬は貰っている。それに、ライムバッハには迷宮ダンジョンがあるし、まだまだ稼げるだろう。それに、カール殿の剣指南は必要だろうからな。」「あっありがとうございます。」「いいって、大出世だからな。辺境伯の剣指南役なんてなろうと思ってなれるではないからな」「そう言ってもらえるとうれしいです。」
「それでな。アル。カール殿の後見人なのだが・・・。」「ん?やっぱり”なり手”が居ない?」「違う。多すぎる。」「そうなのか?」「あぁもうすぐ來ると思うが・・・。一番いいだろう形に落ち著かせた」
ドアがノックされた。エヴァの母親がってきて、來客だと告げた。待っていた人だったので、そのまま食堂にってきた。
「お父様。」
フォイルゲン辺境伯がってきた。その後ろから、この國の王である陛下も一緒だ。皆が一斉に起立して、臣下の禮を取る。
「いい。今日は、友人の死を悼む為に來たのだ。ライムバッハ辺境伯の友としてな。」「陛下。」「アルノルト。すまなんだ。俺等がルットマンのきをもっと早く摑んでおれば・・・。」「陛下。それは違います。父も母もユリアンネも陛下を恨んではおりません。それは間違いありません。恨むべきは、事件を実行した者とそれを後ろで手引した者です。」
「アルノルト。そちの気持ちはユリウスより聞いた。カール殿をライムバッハの當主とし、そちはライムバッハから拔けるというのだな。」「はっ私が一人で行う、私の気持ちの問題で、ライムバッハ全に責任が及ぶわけには參りません。何が行われるにしても、アルノルト個人が行った事として頂きたいのです」「・・・・。解った。その事は、余が必ず行わせよう。しかし、アルノルト。一つ約束してくれぬか?」「何でしょうか?陛下。」「お主の”行いたい事”が無事達できたら戻ってきなさい。」「・・・・解りました。陛下。お約束いたします。戻ってきて、私達よりも先に逝ってしまった。父や母の話を致しましょう。」「おぉそうだ、それがいい。結局、余は奴に"リバーシ”で勝てなかった。強くなって再戦しなければならないからな。アルノルト。そちと対戦して強くなる。」「わかりました。陛下。他のゲームも含めて、父に完勝致しましょう。」
「陛下。他にも・・・。」「フォイルゲンは真面目だな。娘の前だからとカッコつけなくてもいい。」「陛下!」「解った。解った」
「なぁアル。陛下ってこんな人だったのか?」「あぁそうみたいだぞ」
「アルノルト。何かいいたいのか?」「いえ、陛下。」
「そうか、まずは、カール殿のライムバッハ家の継承には、なんの問題もない。前ライムバッハ辺境伯が、後継ぎを変更している事も登録されておる。カーロ殿の登録もその場で行ってある。法的にも認められた事だ。ただ、1歳・・・もうすぐ2歳だったか。さすがに、そこまで若いと當主として無條件に認める事ができない。」「はい。解っております。」「フォイルゲン。」「はっ。アルノルト殿。カール殿が人するまでの後見人を、ユリウス殿として、その補佐として、ギルベルト・シュロート。イレーネ・フォン・モルトケ。クリスティーネ・フォン・フォイルゲン。エヴァンジェリーナ・スカットーラ。ザシャ・オストヴァルト。ディアナ・タールベルク。を付ける事とする。執政として、クヌート・アイゼンフートが執り行う。」「なっ」「ギード。ハンス。両名は、ユリウス殿の護衛はそのままに、ライムバッハ家守備隊及び國境警備隊に著任する。イーヴォ殿は、カール殿個人の護衛役として現地にる事になっている。」
「なお。先の者達は、現ライムバッハ領に移住の上、職務にあたるとする。
『はっ!謹んでおけいたします。』
驚いたり異議を申し出る者は居ない。すでに、話し合いが終わっているのだろう。俺としても、一番信頼できる布陣で、これ以上はめない。バランスが取れている上に、ユリウスやクリスに取っては統治の練習にもなる。ライムバッハ家には家臣も殘っている。こういう時に、父が善政をひいていてくれたのが生きてくる。カールが辺境伯を継ぐ事に関しても問題ないだろう。このメンバーで無理だったら、誰がやっても無理なのだろう。
皆もやりたい事があるのだろう。それを犠牲にして、俺のわがままに付き合ってくれる。こんなに嬉しい事はない。
「ありがとうございます。」
深々と頭を下げた。これ以上に今俺に出來る事はない。もしかしたら、どこかでユリウス達に俺の一番のを打ち明ける事になるかもしれない。加護については、にしておく必要も無くなった。父が亡くなってしまったからだ。俺の加護を公表する事で、カールの統治がやりやすくなるのなら、そのほうがいい。
何秒か頭を下げてから、皆に向き直った。
「陛下。フォイルゲン辺境伯。それに、ユリウス。皆に聞いてしい事がある。」
皆が顔を見合わせて、ユリウスが代表してくれるようだ「なんだ?」「ユリウス。俺の加護やスキルは知っているよな?」「あぁかなりの加護を持っていると思っている。公式に聞いたのは、地・火・木・風・剣だな。後、お前と刀の加護も持っているだろう?」「スキルは?」「魔法制だけじゃないのか?」
「陛下。父から何か聞いていませんか?」「余もユリウスと同じだな。後、冒険者のイーヴォが、もしかしたら、氷の加護を持っているかもと言っていた。ホルストは何か聞いているか?」「自慢話だけでしたが、陛下と同じ認識ですね。」「解りました。クヌート先生。學校の闘技場をお借りしていいですか?できれば、完全シャットアウトでお願いしたいのですが・・・。」「いいですよ。」「ありがとうございます。申し訳ないのですが、私に付き合ってください。」
歩いて5分位の場所にある闘技場に向かった。道中に、イーヴォさんから、救出に向かう時の方法を聞かれたが、それに関しても、今から教えますと話しておいた
闘技場に著いた。今日は、休日でもあるので、使っている者もいなかったので、そのまま貸し切りにした。この闘技場は、アーティファクトの結界で守られているので、強い魔法を使っても問題はない。
「まずは、俺の魔法を見てしい。」
皆が頷く。
”火龍。顕現せよ!””風龍。顕現せよ!””地龍。顕現せよ!””木竜。顕現せよ!””水龍。顕現せよ!””炎龍。顕現せよ!””氷龍。顕現せよ!””雷龍。顕現せよ!”
立て続けて、8の龍を顕現した。それぞれが加護と同じ特を持ち、命令を実行する。演舞さながらの命令を付け加えていく。
”闇の霊よ。我アルノルトが命じる。龍を闇で覆いつくせ”
龍が演舞している一がモヤで包まれて見えなくなる。
”の霊よ。我アルノルトが命じる。闇を払いて、を取り戻せ"
今度は一転して、闇が払われて、元の狀態になる。
刀を抜刀して、”氷結刀!”
用意していた木材を斬りつける。切り口が氷で覆われる。
”散”
”魔滅刀!”
龍たちに俺を襲うように命令を出す。演舞だから、加護の威力は抑えられている。それでも、力をじる事は間違いない。龍を刀で切り刻んでいく。これが異常な事だと解らない者はこの場にはいないだろう。
風龍と雷龍を再度出して、に纒わせて、"思考加速”を行って、加速した狀態での移を行う。雷龍を纒わせる事で、的な加速が出來る事が解った。ユリアンネ達と一緒にいる間も魔法制を続けた結果だ。クラーラに負けてから考えていた事を一歩ずつ実現している。
力の一端を開放して、ユリウス達の元に戻る。「アル。」「なんだ?ユリウス?」「今のはなんだ?」「なんだと言われても、”魔法"としか答えられない。」「詠唱はどうした?」「イーヴォさんから”魔族がやっていた"と聞いてできないかと研究した。」
皆の視線がイーヴォさんに集まる「は?俺は、以前に魔族と共闘した時に、魔族が一言二言で魔法を発していたと話しただけだぞ」
何故かイーヴォさんは涙目になりながら俺に同意を求めてきた「えぇそうです。魔族にできて、人族にできない理由は無いですからね。」「アル。それはいい。それで、お前の刀は魔法効果を打ち消す魔道なのか?」「え?違うよ。魔法効果を打ち消す魔法を付與しただけ」「それは、本當なのか?アルノルト君」「えっあっはい。やってみましょうか?」「あぁ頼む。クリス。お前、水の魔法が使えたよな?」
クリスが頷く。「アルノルト君に、弱めの魔法で攻撃してみてしい。」「・・・アルノルト様。いいですか?」「うん。いいよ。でも、その程度だと刀を使わなくても、大丈夫ですよ。」「な・・。まずは、それをやって見せてしい。」
クリスが水の礫の詠唱を開始する。俺が途中で、水の加護を奪ってキャンセルする。これで、魔法が発しない。
「え?なんで?詠唱も完したのに・・・。」「クリスは見るのは初めてだっけ?あぁそうか、見たことがあるのは、エヴァだけだったな。これは、水の加護が俺のほうが強いから、同じ場所に居る場合には、俺の命令を実行する事になる。あぁ加護が弱くても、多くの魔力を込めれば、それで加護を奪う事が出來る。」「え?クヌート先生。そんな事が発生するのですか?」「えぇそうですね。現象としては確認されています。複數の魔法師が同じ加護を同時に使おうとした時に、魔法が失敗する事があるのです。それを、アルノルト君は積極的に使ったのでしょう。」
「アルノルト君。その詠唱は、他の人でも使えるのですか?」「う~ん。どうでしょう。ラウラとカウラが試した事はありますが、自分が持っている加護しかできないようです。」
「クリス。もう一度、水の礫を撃ってしい」「いいわよ。」
クリスの詠唱が始まって、今度は詠唱が終了して、礫が向かってくる。俺は、同時に詠唱を開始して、脇差しに水魔法を散らす魔法を付與して、向かってくる礫を切った。これで、魔法が散って、礫は無力化される。
「なっおま・・・。アル。他には隠していないか?」「隠すって人聞き悪いな。聞かれなかったから話さなかっただけだぞ。」「そういうのを隠しているというのだけどな。それで、他には何かあるのか?」「う~ん。何が一般的でないかわからないからな。さっきのだって、魔族が出來るからやってみた事だし、一部のエルフも出來るのだよな?」
ザシャに問いかけた「えぇそうね。數百年生きた老齢の魔法師が出來ると聞いた事はあるわね。」「え?そうなの?」「ねぇアル。答えたくなかったらいいけど、君。魔法制、3.00越えているわよね?」「・・・・うん。4.71・・・4.73かな?」「4?本當?」「うん。皆にはこれから世話になるのに噓つかないよ。」「そう、ごめんなさい。ねぇ一つ試してしい事があるけどいいかな?」「ん?いいよ。」「ちょっとこっちに來て・・・。」
ザシャが近づいて、詠唱の言葉を教えてくれる。すごくいい匂いがしたのは言わないほうがいいだろう。なぜか、エヴァとイレーネの顔がし怒っている。
「いい。詠唱してみて・・・。ダメ元だから、失敗しても気にしないでね。」
ザシャから空の袋をけ取った。それから、ザシャが教えてくれた詠唱を開始する”霊よ。我アルノルトが命じる。ザシャ・オストヴァルトの魔力を使いし、ザシャ・オストヴァルトが持つ袋とザシャ・オストヴァルトのステータスプレートを繋げよ。”
俺の魔力が一端抜けて返ってきた。ザシャが持つ袋がった。その瞬間、ザシャが片膝を著いた。
「・・・。」「・・・・。」
皆がザシャの方を見る。「アル。功した。ギル。魔力ポーション持ってない?」「有るよ。」「一本ツケでもらえない?」「ギル。俺が払うから、ザシャに渡してほしい。」「OK。お買上げありがとうございます。」
そう言って、ギルが渡したポーションを飲み干したザシャが、空になったポーションのれを、袋にしまった。そして、袋をギルに渡した。
「え?」「どうした、ギル。」「ポーションのれが無くなっている?ザシャどういう事だ。」「エルフの神!じゃダメ?」「ダメだ!」「ふふふ。アルのおかげなのだけどね、魔法制4を超えると、他人のステータスプレートを作出來るようになる。エルフや魔族では知っている者は多いけど、人族ではまず4になんてならないから知らないだろうね。」「それで、消えた理由は?」「簡単だよ。ステータスプレートの中にっている。袋貸して?」
ギルから渡された袋からザシャがれを取り出す。そういう事か、アイテムボックスの役割をステータスプレートが持っているのだな。それで、配置の時に出てきた表示が”アイテム”だったのだな。
便利になるな。自分の分も今晩にもやってみよう。多分、今から全員分をやらないとならないだろうからな。
原理はわからないらしいが、ステータスプレートの中にったは重さもじないらしい。大きさや重さの制限はあるし、數の制限もあると言っている。多分、魔法制の數値がアイテム數なのだろう。1アイテムの保存料は不明だが、配置の數から見ると99のような気がする。これは検証してみれば良いだろう。
「ザシャ。これは、エルフで無くても出來るのか?」「う~ん。出來ると思う。」「アル。頼む。俺にも同じように・・・しまった、袋がねえ!!」
イーヴォさんが頭を抱えて座り込んでしまった。陛下とフォイルゲン辺境伯とクヌート先生が話し合っている。
「アルノルト。」「はい。陛下。」「皆も聞いてしい。」「今見た事は、ここだけの話しにする事。各自に、王家の紋章がった袋を渡す。それで、先程の加護を付けてもらいなさい。」「いいのですか?」「やったぁ!!」「あれを見て、しくないと言える奴がいたら呼んできてしい・・・・。我もしい。あれがあれば・・・。あんな事や・・・。」「陛下!」「あぁすまん。それで、その袋と加護が、アルノルトからお前達への報酬としたいが、異論があるやつは居るか?」「ふむ。まぁ居ないだろう。アルノルトもそれでいいな」「私はかまいませんが、その程度で良いのでしょうか?」「・・・ユリウス。クリス。後で、しっかり教えてあげなさい。」「はい」「かしこまりました」
袋はすぐに用意された。中が何重にもなっていて、大きく広げる事も出來る袋だ。皆にそれぞれ詠唱を行っていく。陛下から、やたらにこの魔法は使わないようにと念押しされた。また、皆にも口外するなという命令もついている。袋の事を聞かれたら、王家に伝わるアーティファクトを貸し出されていると説明しろと言われた。
魔法の袋やステータス袋と呼ぶようになったが、これで荷の運搬が大分楽になる上に、武や防の持ち運びも楽になると喜んでいる。ライムバッハ家の統治にも役立つ事だから、俺としては嬉しい。
いろいろイレギュラーな事はあったが、もうしだけ魔法のお披目を行って解散となった。そして、ユリウス達は、明日にもライムバッハ領に移を開始するらしい。ことの顛末を知っているのが俺だけだが、俺は、もうしだけ王都に殘ってから、ユリウス達の後を追うことになった。俺の方が、移速度が早い事もあるので、陛下からの書狀や今回の事をまとめたを今、王城に居る文達がまとめているので、それが完してから、ライムバッハ領に向かう事になった。
リターン・トゥ・テラ
かつて地球で行われたラグナレク戦爭。 約100年にも及ぶその戦爭の末、大規模な環境汚染が進み、人々は宇宙への移民を余儀なくされた。 地球に、幾多の浄化裝置を殘して…… それから約1000年の時が経とうとしていた。 浄化が終わった資源の星、地球をめぐって地球國家と銀河帝國は対立し、ついに大規模な戦爭が始まろうとしていた……
8 117【書籍化】俺は冒険者ギルドの悪徳ギルドマスター~無駄な人材を適材適所に追放してるだけなのに、なぜかめちゃくちゃ感謝されている件「なに?今更ギルドに戻ってきたいだと?まだ早い、君はそこで頑張れるはずだ」
※書籍版2巻でます! 10/15に、gaノベル様から発売! コミカライズもマンガup で決定! 主人公アクトには、人の持つ隠された才能を見抜き、育てる才能があった。 しかしそれに気づかない無知なギルドマスターによって追放されてしまう。 數年後、アクトは自分のギルド【天與の原石】を作り、ギルドマスターの地位についていた。 彼はギルド構成員たちを次から次へと追放していく。 「鍛冶スキルなど冒険者ギルドに不要だ。出ていけ。鍛冶師ギルドの副支部長のポストを用意しておいたから、そこでせいぜい頑張るんだな」 「ありがとうございます! この御恩は忘れません!」 「(なんでこいつ感謝してるんだ?)」 【天與の原石】は、自分の秘めた才能に気づかず、理不盡に追放されてしまった弱者たちを集めたギルドだった。 アクトは彼らを育成し、弱者でなくなった彼らにふさわしい職場を用意してから、追放していたのだ。 しかしやっぱり新しい職場よりも、アクトのギルドのほうが良いといって、出て行った者たちが次から次へと戻ってこようとする。 「今更帰ってきたいだと? まだ早い。おまえ達はまだそこで頑張れる」 アクトは元ギルドメンバーたちを時に勵まし、時に彼らの新生活を邪魔するくそ上司たちに制裁を與えて行く。 弱者を救済し、さらにアフターケアも抜群のアクトのギルドは、より大きく成長していくのだった。
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※書籍化が決まりました! ありがとうございます! 宮廷錬金術師として働く少女セイ・ファート。 彼女は最年少で宮廷入りした期待の新人。 世界最高の錬金術師を師匠に持ち、若くして最高峰の技術と知識を持った彼女の將來は、明るいはずだった。 しかし5年経った現在、彼女は激務に追われ、上司からいびられ、殘業の日々を送っていた。 そんなある日、王都をモンスターの群れが襲う。 セイは自分の隠し工房に逃げ込むが、なかなかモンスターは去って行かない。 食糧も盡きようとしていたので、セイは薬で仮死狀態となる。 そして次に目覚めると、セイは500年後の未來に転生していた。王都はすでに滅んでおり、自分を知るものは誰もいない狀態。 「これでもう殘業とはおさらばよ! あたしは自由に旅をする!」 自由を手に入れたセイはのんびりと、未來の世界を観光することになる。 だが彼女は知らない。この世界ではポーション技術が衰退していることを。自分の作る下級ポーションですら、超希少であることを。 セイは旅をしていくうちに、【聖女様】として噂になっていくのだが、彼女は全く気づかないのだった。
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