《魔法の世界でプログラム》フォイルゲン
--- アルノルト Side ---ブラント街で、殘った渉を、コンラートに委ねる事にした。一度、ノース街に戻って、王都に寄って、コンラートを連れて、ブラント街に移する。
移場所は、ナーテが治める事になった館にしている。コンラートは、従者として付いてきた事にして、ナーテとコンラートを、ブラント街に殘す事になる。
「コンラート。頼むな」「かしこまりました。渉は、ほぼ終わっているのでしょう?」「あぁそれは説明した通りだ。後、渉次第だけど、もし工事要員が必要なら、ゴーレム隊を呼んでいいからな」「解りました。そのときには、ナーテリンデ殿が、隊長として指示する形の方がよろしいでしょうか?」「そうだな。ナーテ。すまないけど、頼めるか?」「・・・うん」
ナーテの元気がない。「アルノルト様。ナーテは、アルノルト様と一緒に行けると思っていたのですよ」
ナーテを見ると、頷いている。「そうか、すまん。でもな、ナーテ。帝國の事や、フォイルゲン領の事よりも、俺はブラント迷宮の方が大事だから、ナーテに任せたい。出來るよな?」「・・・うん。でも、おいら・・・」「ナーテ。コンラートと話をして、もう大丈夫だって言われたら、連絡してこい。迎えに來るからな」「うん!わかった!」
街から、馬車で出ていく事にした。すぐに、ゲートを繋げて、ノース街に戻る。
ノース街では、シュトライトやエードルフ達が、武裝を整えている。「え?どうした?」「侯爵。どうしたではありません。帝國が攻めてきたのですよね?迎撃を行う必要があると思うのですが?」「あぁそうだね。でも、ノース街が襲われたわけじゃないし、クリスの所から、救援要請が來ていないからな。今からそれじゃ疲れちゃうよ。準待機狀態にはなってもらうけど、すぐに戦闘にるわけじゃないからな」「そうなのですか?てっきり、フォイルゲン領に、ゲートで移してから、防衛任務にあたるのかと思っていました」「まだ要請も來ていないし、行くつもりも無いぞ。俺は、多分ゲートを繋ぐ役目を言われるけどな。そうだ、シュトライト!ノース街に、フォイルゲン出の商人や領民が居るようなら、知らせてしい。攻め落とされる事は無いだろうが、萬が一な事があれば、ゲートを閉じなければならない」「わかりました。侯爵閣下」「だから、侯爵はやめろと言っているのに・・・。まぁいい。それと、エードルフ。最悪な事があれば、ゴーレム隊とお前の所に出てもらう事に鳴るけど大丈夫か?」「俺の部隊は、後方支援ですぜ」「あぁ最前線なんかに、ノース街の部隊を投させるわけはないだろう?後方支援がメインにするつもりだ」「それならいつでも大丈夫だ。ゴーレム隊は?」「あぁ領民を守るには、ゴーレム隊が一番だろう?」「そうですね。解りました」「うん。そうならないように、渉してくる。だから、二人とも”萬が一”だと思っていてくれよ」「はい」「解っているよ」
二人の顔を見ると、解っていない。「アルノルト様。本當に、でしょうか?」「お前まで・・・そうだ、ヒルダ。一応、フルールにも連絡しておいてくれ」「すでにしました。あと、エルフの民にも連絡してあります」「あっありがとう。さて、ヒルダ。陛下と皇后に會いに行くか?」「・・・わかりました」
ゲートで、マナベ商會に飛んだ。すぐに、カルラがやってくる。「アル様。どうされたのですか?」「あぁこっちにはまだ報が來ていないのか?」
簡単に、事を説明した
「え?それはいつの事ですか?」「解らないから、直接ユリウスとクリスに聞くために來た。なんで、”ギル”が俺に連絡してきたのかを含めて聞くためにな」「そうなのですか・・・私もご一緒して良いですか?」
ヒルダを見ると、頷いている。「わかった。5分で支度してこい。それから、表に馬車を回してくれ、ヒルダ。クリスに連絡しておいてくれ」「アル様。先れを出します」「頼む」
約束通り、カルラは5分後に、著替えて表に馬車と一緒に待っている。馬車に乗って、王城に向かう。
王城でも、まだ全に連絡が通っていないのだろう、慌てている様子はない。
先れが行っている事や、クリスへの連絡が通っているのだろう。待ち順番が抜かされて、俺達は、一つの部屋に通された。
すぐに、宰相とヘーゲルヒ辺境伯と、ギルが姿を現す。その後で、ユリウスが姿を現す。
「ギル。どういう事だ?」「アル。すまん。お前が、共和國に行っていると知らなかった。そっちは大丈夫だったのか?」「あぁ大丈夫だ。それよりも、帝國でが発生して、な・ん・で・フォイルゲン領に攻め込まれなければならない。それよりも、なんでお前が俺に連絡してきた?」「・・・アル。それは、俺から説明する」「ユリウス頼む」
「まず、帝國のだが、帝國には、5大公が、存在するのは、知っているよな?」「あぁ・・・」
思い出したくもない。ボニート・ルベルティが、5大公の筆頭家の者だ
「その5大公の3つが皇帝に反旗を翻した」「それは事実なのか?」「・・・まだわからんが正確な答えだが、ギルが持ってきた報と、フォイルゲン家からの連絡でほぼ間違いないだろうという事だ」「それはいつだ?」「時間的な事を言うのなら、3日程度だと思っている」「・・・そうか・・・」「どうした?」「それなら、まだ帝國は狀態である可能が高いのだな?それなのに、”なぜ”と思っただけだ」「それに関しては、俺達も頭を悩ませている」「それでクリスは?」
「今、フォイルゲン辺境伯と連絡して、狀況を確認してもらっている」「そうか、そえでなぜギルだったのだ?」
「それは・・・」「アル。すまん」
いきなり、ギルが頭を下げた「それじゃわからん」「あぁ俺がこの報を摑んだのは、俺が偶然、フォイルゲンに居たからだ」「商談か?」「・・・そんな事だ」
なにか隠しているのだろうが、今はそれほど大事な事ではないだろう「それで?」「あぁ・・・とな」「なんだ、間違えただけなら、そう言えばいいぞ」「違う。違う。えぇとな。ユリウスとクリスに連絡しても繋がらなかったから、お前に連絡して、なんとか・・・なんだ、そういう事だ」
あぁそんな事を気にしていたのか「そんな事、気にしなくてよかったのにな。それで、大丈夫だったのか?」「え?あっ大丈夫だ」「それならいい。それで、今度紹介してくれるのだろうな?」
「えっあっそうだな。わかった」カマかけ功!
「アル。それでな」「ユリウス陛下。今は、帝國の事を話しましょう。まずは、報が足りないのですよね?」「・・・そうだ」「宰相。どうなのでしょう。実際に、かせる者は居るのですか?」「侯爵閣下が想像しているとおりです」
やはりな。すでに、各地で報収集させているのだろう。ユリウスは足者がまだしっかりしていない。それを強固なにする為にも、報収集は急務なのだろう。偶然とはいえ、本來なら、ユリウスが共和國に行っている間に発生していたのかもしれない。
時期が重なったのは偶然か?「陛下。宰相。し確認した事があるので、魔道を使用してよろしいですか?」
ふたりとも頷いてくれる。『コンラート。今、大丈夫か?』『はい。大丈夫です。どうされましたか?』『解ったらで、いい。今回の、ブラント街の事を言い出した、領主やその後ろを調べられそうなら、調べてくれ』『解りました。レオポール殿とは、明日面談をする事になっています』『何か、解ったら連絡くれ』
『侯爵様。どうされましたか?』『長。すまない。し教えてしい。お前たちの中で、帝國の事で、詳しい奴は居るか?』『はい。帝國も共和國にもり込んでおります』『そうか、それなら、手が空いている者で、大丈夫そうな者を、數名ノース街に送ってほしい』『かしこまりました』『報酬は、いつもの形でいいよな?』『もちろんです』
『クヌート先生。お久しぶりです。しお聞きしたい事があるのですが、今よろしいですか?』『なんでしょう?カール様なら、今眠っておいでです。起きたら、侯爵が教えてくれた、運魔力枯渇を行う予定です』『え?もう・・・っと、そんな事ではなくて、ですね。先生は、帝國と共和國が、結託して、王國を攻める危険を、父様に訴えた事が有りましたよね?あれは、どの程度の確度なのでしょうか?』『え?あれは、君がまだ3つか4つの頃だと思うのですが・・・まぁそうですね。地理的な要因があるので、難しい事はありますが、ただひとつの事で、帝國と共和國は、王國が邪魔なのです。そして、攻めるだけなら、それほど難しい事ではありません』『行路の確保ですか?』『そうですね。それに、海路ですね。そして、共和國と帝國では、水と油のようですが、奴隷制度や稅率の事。そして、王國の沃な土地を狙っているのは、同じなのです。共和國は、ライムバッハ領がしい。そうしたら、海への道が開ける上に、沃な土地と迷宮ダンジョンが手にる。帝國も、フォイルゲン領が手にれば、貴重な鉱石や沃な土地が手にる。お互いにメリットが大きいのです』『先生。でも、海路は、共和國もありますよね?』『そうですね。でも、地形を考えてみて下さい。共和國から、外海に出るためには、ライムバッハ領の港を経由する方法が一番安全なのです』『そうか・・・海流の関係ですか?』『そうです。それに、魔の存在も忘れてはダメですよ』『ありがとうございます。それで、同時に攻めるのは、地理的にも難しいと思うのですがどうでしょうか?』『アルノルト君ならどうしますか?』
すっかり先生の口調に戻っている。『そうですね。日時を決めて、同時に攻め込みます』『それでは、あまり意味がありませんよ。アルノルト君は、ゲート魔法や、この魔道で時間と距離を短く考えすぎです』『・・・それでは・・・』
周りの視線がそろそろ痛くなってきたでも、先生の話は面白い。
スピーカーから先生の聲をだす事にする
『そうですね。私が帝國側か共和國がわで、自由に人をかせるのなら、まずは、王都から、命令が出來る人間を遠ざけますね。例えば、ライムバッハ領やヘーゲルヒ領辺りの工作員に、陛下の視察をお願いするとかですね』『・・・』『その上で、ライムバッハ領かフォイルゲン領を攻める準備をしておきます』『・・・』『そして、陛下が視察に出たという知らせをけ取ったら、距離的な事を考えると、ライムバッハ領ですかね。そこに、共和國軍が攻め込みます』『・・・』『攻め込んだ事が王都に伝わる事には、まだ視察中でしょう。王都に戻って、軍を編して、ライムバッハ領に向かう頃には、なくても2~3程度の街は陥落しているでしょう』『・・・』『そして、王都からライムバッハ領に向けて、軍がいた事が解ったら、今度は、帝國軍がフォイルゲン領に攻め込みます』『・・・』『これで、なくても、ライムバッハ領が救われても、フォイルゲン領は、間に合わない可能があります。ここで、ヘーゲルヒ領から援軍が出たとしても、今度は、海側からヘーゲルヒ領に攻め込まれたら対処できません』『先生。ありがとうございます。それに対応する方法はありますか?』『そうですね。アルノルト君ならどうしますか?』『連攜を強める。ライムバッハ領やフォイルゲン領は、防に徹するでしょうかね?』『そうですね。現実的には、それが一番でしょう』『先生は、違う方法を考えていらっしゃったのですか?』『私が、エルマールに提案したのは、ライムバッハ領の領民を逃がす事です。空の街を用意して、そこにった共和國を殲滅する事です』『・・・』『エルマールには、卻下されてしまいましたがね。でも、今なら違う提案をしますね』『それは?』『君ですよ。アルノルト君』『俺?』『そうです。ゲート魔法は、兵站をなくす事も出來ます。その為に、兵を神速の速さで運営出來るでしょう。その為には、將が必要になりますが、それは・・・・まぁ別途考えましょう。數鋭で、當たらせる事も出來るとは思いますが、ゲート魔法を大々的に使って、ライムバッハ領に來ている敵兵を翻弄している間に、帝國軍を討ち滅ぼすのです』『先に攻めてきた方をではなく、ですか?』『アルノルト君。し考えて下さい。先に攻めてきた方は、決死の覚悟を持っているかもしれませんよ。王國の正規軍と正面から戦わなくてはならないのですからね。それよりは、作戦がハマったと思って、喜んでいる軍を攻めるほうが簡単でしょ?』『言われてみればそうですね。先生。いろいろ、ありがとうございます。參考にしたいと思います』『いえ、いえ、し落ち著いたら、ライムバッハ領にも來てくださいね。カール様も、お兄様にお會いしたいと思いますからね』『ははは。解りました。それでは、また』
電話を切った。宰相も、その可能には気がついていたのだろう。辺境伯も、話の途中から席を外して、領の確認を行わせている。
「ユリウス。どうする?」「そうだな。今は、報がしい。アル。行ってくれるか?」「やっぱり・・・そうなるよな。どっちに行けばいい?」
ドアがあいて、クリスがってきた「アルノルト様。私と一緒に、フォイルゲン領に行って下さい」「わかった。ヒルダも一緒だけどいいよな」「勿論です。それと・・・」「大丈夫。ライムバッハ領には、ゴーレム隊を派遣する」
ユリウスが最終決斷をする。ゲートで、王城とフォイルゲンとライムバッハを繋ぐ事になった。そして、俺とヒルダとクリスで先に、フォイルゲンに行く。カルラもついてくる事になった。俺は、テディの所にいた、マルティナを呼び出して、連れていく事にした。
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