《と遊ぼうとしたら異世界に飛ばされた件について》33話目 大三年くらい前の話
俺は一どこで間違ったのだろうか。
森で化けに襲われ、ミンチになりながらもなんとか森から逃げ出すことが出來た。運のよいことに見える範囲に村らしきものがあるのも良かった。だけど森から抜け出せたことと村が見えたことによる安心、疲労と空腹から倒れこんでしまい、俺の気はだんだんと遠くなっていった。
がバラバラになっても死なない俺でも、腹が減りすぎて死ぬということはあるのだろうか、なんて考えが頭に過り必死で気張ったけどまるで無駄だった。張の抜けたは鉛のように重く、足は一歩もかない。指は一本も言うことを聞かず、倒れこんだ俺はそのまま意識を失ってしまった。
気が付くとそこは部屋の中だった。
こういう時には『知らない天井だ』なんて言うのが定番なのかもしれないけど、混していた俺はそんなことなどまるで頭から抜け落ちており、ただただ狀況を確認するだけでいっぱいだった。
服は末だけどまみれよりはマシなものに替えられ、あったかくは無いけど無いよりはマシな布が掛けられ、床に寢るよりはマシなベッドに寢かされていることを確認した俺は誰かに助けられたのだと思い至った。それから部屋を出て、一階に人気ひとけがあることに気付いた俺は現狀を尋ねるべく下に降りた。
そこにはハゲのいかついおっちゃんが居た。凄く怖かった。でも話してみると言葉の端々からこちらのことを気遣ってくれていることがわかったし、そもそも俺のことを助けてくれた時點でいい人なのは分かり切ったことであった。
……どうせだったら巨なに助けてほしかったとは決して思っていない。
寄りも無い、職もない、金もない俺を拾ってくれたおっちゃんのために全力で働いた。酒場に來る奴はどいつもこいつも気が荒く暴だったけど一緒に騒いでて楽しい奴らだった。こっちは仕事だっていうのに無理矢理酒を飲ませようとして來たり、かと思えば思いっきり頭を叩く奴もいた。金の無心をしてくる奴もいれば、金もないのに酒場にり浸る奴もいた。
今思えばろくでなしで、どうしようもない奴らばかりだったけど、それでも楽しかった。
魔の森の近くの村なんて場所に來るのはどいつもこいつも夢ばかり見てて、向こう見ずばかりだったけど、俺はそんなあいつらにしだけ憧れてしまった。彼らから話を聞いてこの世界には魔法もある事がわかったので、こっぱずかしい詠唱を唱えてみたら魔法が使えて俺は大いに興してしまった。そのテンションのまま無詠唱を試してみたら発四散して部屋がまみれになったのは焦ったが。
酒場で働きながら魔法の練習をして、創造魔法で裝備を作ることに功した。魔法が使えるようになってから分かったが、この世界の魔法は想像力と魔力で大ゴリ押せる。そのため、魔法の練習と言っても俺が行った修行らしいことは酒場に來る奴らがしている中で上等な裝備を正確に思い出すことだけだった。
まあ、更に魔力を使って魔力だけでゴリ押す手段もあったが、今よりも勢いよくバラバラになったら部屋がどうなるかわかったものではないので自重したという面もある。
けど、ある時俺は盛大にやらかしてしまった。魔力が増えたことで慢心していた俺は屋外で魔法を使用し、そして発したが寄り集まるところを見られてしまった。幸いなことにそれを見たのは一人だけだったので、そいつが何を言ってもまともに周りは取り合わなかったが、これ以上村にいるのは危ないと俺は考えた。
知識魔法という手段が手にったため、人目さえ気にしなければ魔の森の中でもなんとかなる算段は付いた。おっちゃんは俺のことを心配して引き留めてくれたが、悪いと思いながらも俺はそれを振り切って森へと向かった。
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