《と遊ぼうとしたら異世界に飛ばされた件について》145話目 あれは、伝説のスーパー……
徹底的に痛めつけ、今もき一つ取れないほどに押さえつけている。対等な存在とは言わずとも、せめて聞く耳くらいは持ってほしいが果たして。
ほとんどのドラゴンがぐったりとして拘束から逃れることを諦めている中、往生際悪くあがいているヤツが近くにいたのでそちらへと歩み寄る。それまで地を見ながら必死に立ち上がろうとしていたが、俺が近づいたのに気づくとこちらに鋭い視線を向けた。
「くっ、矮小な蟲にくれてやるものなど何一つない。殺せ!」
まさかの初手くっ殺発言である。初めてのくっ殺がドラゴンになるとは、この森の目のリョウをもってしても分からなかったわい。というか必死に抵抗して生き延びようとしながらその発言するとか、生きたいのか死にたいのかどっちかハッキリしてくれ。いや死なれたら困るけど。
「なあ頼むよ、ちょっと教えてほしい事があるだけなんだ」
なー、と手を合わせて下手したてに出てみるが、鋭い視線が突き刺さるのみで返事はない。うーん、他のドラゴンに聞こうかと周りを見たが、先の発言に化されたのかきが取れないながらも殺さんばかりの視線を向けていて、どいつも話が出來そうにない。うーん、プライドがすげえ高いってところをどうにか利用出來ないだろうか。
「一緒に暮らしてるドラゴンが空を飛べなくなって困ってるんだよ。何でもいいから知ってる事を教えてくれよ」
同種のため、と言えば説得出來ないかと思ったが、ハッ、と鼻で笑うという予想外の反応が返ってきた。
「愚か者が。我ら空の覇者が飛べなくなるなど、貴様ら蟲が飛べるようになったと言う方がまだマシな虛言だぞ」
『仮にそのようなことがあれば、自ら首を掻ききって死ぬ。それが我らの矜持だ』とどこか誇らしげに続ける。ほお、ドラゴンとはそれほどまでにプライドが高いのか。へー、ふーん。
俺はおもむろに手を掲げ、ある魔法をイメージする。そのきにドラゴンがビクリと一瞬を震わせたが無視だ無視だ。別段、そんなきをする必要は無かったのだがその方がなんとなくイメージしやすかったのだから仕方ない。イメージが固まり魔法が発する。名付けるなら遠見の魔法とでも言うべきか、俺の頭上にはとある風景、もっと言えば俺の家の風景が映し出されている。どの方角から見ても同じ映像が同じように見える、というどんな原理何だかよく分からないがとりあえずそんな魔法だ。
この魔法に対してドラゴンたちの反応は初めこそ薄かったが、ドラ助が映し出されたことにより顕著なものとなった。どよめきが起こり、けないことすら忘れたかのように口を走らせた。
「これは、何だ?」
「あれは、まさか同胞か?」
「ありえん。蟲と塒を共にするなど。」
「しかし、あれはどう見ても」
「待て、あの姿はもしや言い伝えの……?」
「確かに、あの、鱗、瞳は言い伝えそのままにしか――」
ん? 何か予想外の方向に行ってるぞ?
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