と遊ぼうとしたら異世界に飛ばされた件について》147話目 サブタイトルって、何だぁ?

――ドンガラガッシャーン!

――ギョアアアアアアアア!!

ありきたりな衝突音と、わざとらしいほどに大袈裟なび聲が朝の靜寂を突き破る。最近の日常風景と化しつつある、ドラ助の飛行訓練、もとい魔法訓練が失敗した音である。ちなみに、この音が鳴り響くのは六時三分頃。何故かって? 六時に訓練を開始して、墜落するのが三分後だからである。滯空時間は実に一分にも満たない。短い。

「シャルー!」

「分かってるー!」

俺が一聲かけると、シャルは墜落現場へと赴きせっせせっせと修復作業を行う。何故かって? 被害をけるのが毎度毎度シャルの研究棟だからである。狙っているかの如く同じ場所に墜落するので、一度家から遠い場所で飛行訓練をさせてみたが、ふらふらと飛んでいたかと思うと最終的にはやはり研究棟に墜落した。

「お前、狙ってんだろ!」

「キュウウウウウ」

自分でも何故そうなるのか分からないといった合に鳴いているが、意識的にせよ無意識にせよ飛ぶ先を決めているのはお前なんだから責任はお前にあるんだぞ。

「まあまあ、師匠。私が直せばいいだけだから許してあげてよ」

「いや、でもこれはあんまりだろ」

「確かに不思議だけど、私も魔法の訓練になるからさ」

「ぬ……」

と、こんな合にシャルに訓練を引き合いに出されてしまったため、すったもんだの末に今の形に落ち著いたというわけである。非常に不本意ではあるが、ここのところ毎朝創造魔法を使っているので、シャルの練度がモリモリと上がっているのだ。そのように実際にシャルの訓練に役立っていないことも無いのでこれ以上どうこう言う筋合いも無いだろう。

騒音で目が覚め、シャルが修復し、そしてそうこうしているに新しい日課その二、とある來客が向こうから飛んでくるのであった。

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