《と遊ぼうとしたら異世界に飛ばされた件について》149話目 お久しぶり
例の來客は時に回り道をしながらも、やはりというべきか真っすぐにこちらへと向かってきた。これまでの客《アホ貴族》は當てもなく森の中をうろちょろするばかりだったし、例外《皇帝》は予兆というか前振りみたいなものがあった。
何の前れもなく、しかも迷うそぶりを見せずに一直線にこちらへ向かってくるというのは初の事態なのである。加えて言うならば、そいつはたった一人でこちらを目指して歩いてきているし皇帝の気配とも違うので、誰が何をしに來たのか全く予想がつかない。そんなわけでここ數日間、一日に何度も気配を探っては微妙にルートが逸れたり修正されたりしているのをじて一喜一憂しながらそわそわとしておりました。まる。
「そんなに気になるなら師匠が迎えに行けばいいんじゃないの?」
「いやいや、違うんだよ。自力でここまで來るヤツが初めてだってことに意味があるのに、こっちから迎えに行ったら意味がないんだよ」
「はあ……?」
シャルのも蓋もない発言に対して反論してみるが、いまいち伝わらなかったようである。『まあ師匠が良いならそれで良いんだけど』と、俺の意見を尊重はしてくれたが共を得ることは出來なかった。解せぬ。
來客は一誰なのか? どうやってこの場所を割り出したのか? 遠見の魔法を使えばええやん、読心の魔法とかでも使えばええやん、とは言ってはいけない。そのあたりを想像しながら待つのが乙なのだ。
そして我が家から1kmくらいまで近づいたあたりで我慢できなくなり、家の外で話し合い用の椅子とテーブルをセッティングしてお迎え狀態に。せわしなく立ったり座ったりを繰り返す俺を見てシャルは苦笑している。
ここまで期待させておいてただの冒険者でしたー、とか山賊でしたー、とかだったら勢い余って殺してしまうかもしれない。お互いのためにそれはないことを願っていると、がさごそと茂みをかき分けて姿を現した。
「え、子供……?」
現れたのは10歳にもなってなさそうなの子。いや、予想外にも程があるって。
予想外すぎて何も言えずに固まっていると、の子はカッと目を見開きこちらを指さしてわなわなと震えながら口を開いた。
「あ……」
あ?
「あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
あたり一帯に、び聲が響いた。
【電子書籍化決定】人生ループ中の公爵令嬢は、自分を殺した婚約者と別れて契約結婚をすることにしました。
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