《と遊ぼうとしたら異世界に飛ばされた件について》151話目 人の噂も75日
「えーと、アンはどうして師匠のところで修行しようと思ったの? それに、修行って言っても何をしたいの?」
混している俺をよそにシャルがズバリ聞きたいことを聞いてくれた。俺のガバガバな記憶が確かなら『アンタの剣を超えてやる!』って敵意バリバリだったから、俺に修行を乞うのは意図が読めないというか、どういう心変りがあったのかが非常に気になるところさんである。
質問されたアンは顔を上げたものの苦蟲を10匹程噛み潰したような表で沈黙し、やがて観念したかのようにボツリボツリと訳を話し始めた。
「…………アンタの剣を超えるために、あたしなりに頑張ったんだ。ただ最近はその果もドン詰まりになっちまってよ。……息抜きがてら々調べてたら『魔の森の魔法使いが鉄の巨人を従えてた』なんて話が結構な噂になってたんだよ」
あの歩行型自裝置が有名になっていたとは。まあ確かに口止めしたわけでも無いから噂話になってても無理はないか。
「ドワーフが鉄の話、それも鉄でできた巨人なんてのをほっとけるわけが無いだろ? それで、『魔の森の魔法使い』のことが気になってあちこちを調べまわったんだよ。そしたら、『何百年も生きている』だとか『何でも作れる』とか『気にらない國を滅ぼして回ってる』とか、々ありすぎて訳わかんねーけど、とにかく凄いヤツだってことだけは分かったんだよ。で、そんなすげーヤツのところで修行したら何か摑めるんじゃないかって思ったんだよ」
何だろう、に覚えがあるような無いような。気にらない貴族をハゲにしたことは何度もあるが、積極的に國を滅ぼしたのは確か一回だけだぞ。アンが聞いて回ったという噂がどれだけ尾ひれのついたものなのかし気になる。
「それでこの森にやってきたって訳か。しかしよくこの場所が分かったな」
だが噂話を々調べたところで的な話なんてそうそう分かるはずもないだろう。々が自裝置の詳細だとか、あのクソ狼の群れを駆除したことぐらいなもののはずだ。ところが、俺の質問に対してアンは呆れ顔で何でもないことのように答える。
「あのな、毎日毎日『あの』、『伝説の』ドラゴンが同じ方向に向かって飛んでってるんだぞ? それが1年も続けばそこに何かあるって分かって當然だろ。ましてやそこが『魔の森』とくれば、そこに『魔法使い』が居るって考えてもおかしくはないだろ」
「え! もう一年も経ったの?! 時間が経つのが早すぎない?!」
「そこで驚くのかよ!」
マジかよ、ドラゴンがここに來るようになったのはつい最近のことだと思ってたけど、もう一年経ってたのかよ。シャルが驚きの聲を上げているが、俺も全く同じ想を抱いてしまった。いかんな、心まで老けたつもりは無かったのに時間の覚が明らかにおじいちゃんのそれである。
「『この世の終わりだ』だとか『軍隊を派遣すべきだ』なんて話も出てたのに、本人たちにゃまるで自覚なし、か……」
ある種の戦慄を覚える俺たち二人を見て、アンはガックリとうなだれながらそう零した。
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