《金髪、青目の人エルフに転生!》第九話 勇者の子孫
エベリナは、私を自分の家に案した。
そこには、前にあったリナルドさんそっくりのの子と金髪に緑の目のの子がいた。両方共エルフ。
「ほら、リリ、マリ。この子がレルフ家のソフィア」
「ソフィアさん、こんにちは。私、リリアーナ=カリディ。弓使い、だよ」
カリディ。聞き覚えがあるのは、あぁ。彼はリナルドさんの娘さんか。
それより、同い年だし、『さん』はなぁ……。後で言おう。
本當に、リナルドさんにそっくりだ。ポニーテールにした艶やかなブロンドの髪。吸い込まれそうな程大きくて綺麗な目。
ただ、青紫じゃなくて、グレーだった。それより目を引くのは、ありえないほど真っ白な。
次に、もう一人の方を見る。雰囲気はアラーナに似ている。彼は、高くも低くもない、小さな、しゃべっていると気がつかないような小さな聲で言った。
「私、マリア」
「! えと、この子は、マリア=クリスティション。召喚魔者だよ」
マリアと呼ばれたその子は、エべレナが付け足したのを聞いてから、小さく頭を縦にかした。
マリアの、肩までの髪は、綺麗な、まぶしい位の濃い金だった。緑の目は、切れ長でしく、なぜか左目が眼帯に覆われていた。
「ソフィアは歴史の、魔王を倒した勇者のお話、覚えてる?」
「うん。レルフ家、カリディ家、ララ家、クリスティション家のでしょ? あれ?」
私がレルフ、リリアーナがカリディ、エベリナがララ、マリアがクリスティション?
「そういうこと。私たちは、勇者の子孫なの」
どうやら、私は神に好かれるだけでなく、勇者の子孫でもあったらしい。どうりで大切に育てられるわけだ。
そんな私を見てから、リリアーナが言った。
「ソフィアちゃんのお母さんの家が、レルフ家だよー」
どうやら、勇者がだったため、家を継ぐのはになったらしい。
「それで、當然だけど、両親に似た子供ができるから、ずっとは勇者だけにそっくりの子供、生まれないでしょ?」
まあ、雰囲気は似ていたとしても、何十、何百代も前の人と同じ顔なんてありえないだろう。
「たださ、伝承の勇者と、私たち。同一人かっていうくらいなんだよ」
「え?」
それって、たまたまなの? 四人全員がそうなるなんて……。考えていると、小さな、でもはっきりとした聲が聞こえてきた。
「絶対、たまたまじゃない。伝承、魔王は、何百年か後、復活する」
「! そう、マリアの言ったとおり。多分、魔王が復活するから、神が私たちを……」
なるほど。それは納得できる。昨日、夢に神が現れたのだ。見た目はわからない。そこだけ記憶が向けてるじだ。
で、その神が、明日會う人は大切な人、って言ってた。信じてなかったけど……。
「だから、一度會ったほうがいいと思って」
確かにそう思う。
「でさ、もうし細かく話したいんだけど、いい?」
「ん、いいよ」
私は、そう言って、三人の紹介を聞くことにした。
リリアーナは、長いブロンドポニーテール、グレーの目、そして、真っ白なのディアーナの子孫だ。かつて、最強の弓技『ウィルボウ(意志の矢)』を使った勇者だ。
リリアーナは今私と同じ六歳。三年生だそうだ。グレーの目は母から、ブロンドの髪は父からだそう。
ブロンドの髪は、勇者と同じ髪型にするため、ポニーにしたそうだ。ディアーナは結んで腰まであったみたいだけど、リリアーナは今のとこの肩につくかつかないかくらいだ。
エベリナは、白髪、青目のエメリナの子孫だそうだ。かつて、最強の回復魔法『リヴァイヴヒール(蘇生回復)』を使った勇者だ。
まあ、エベリナの説明はいらないだろう。
マリアは、ミディアムの金髪、緑の目のマリーの子孫だ。かつて、最強の召喚魔法『活殺自在召喚魔法』を使った勇者だ。
マリアはエベリナの一個上、八歳で、小六らしい。私たちの中で一番大きい。でも、長は一番小さいと思う。
眼帯の下は……。
「マリアは魔眼持ちなの。人の能力が分かるんだ。でも、使うと疲れるから、要らないときはこうしておくの」
だそうだ。基本しゃべらない大人しい子だが、召喚能力に長けていて、契約していない魔を呼び出すこともできるそうだ。どれくらいすごいかわからない? それは後でわかると思うよ。
「ソフィア。特別だ」
マリアの聲が聞こえた気がする。と思ったら、バッと眼帯をはずした。
それを見て、私は一歩後ずさった。その目は、右目の緑と違って、金をして、輝いていた。彼の髪と同じように。
「あー、ダメか。みんな怖がるんだよねー」
リリアーナが殘念そうに笑って言った。
「悪かった。もう、見せないから……」
いけない。確かに、ビックリしたけど、そんな……!
「マリアちゃん。ごめん。それ、すごく綺麗」
「でも、みんな、殺そうと……!」
マリアは飛び出していってしまった。
「ソフィア、ごめん。実は、マリアの両親、マリアを庇って死んだんだ」
「マリアを異質だと思った村人から、ね。マリアは、今、ララ家にいるの」
つまり、マリアは私なら、気にしないと思ったんだね……? 悪いことしちゃったよ……。
「ソフィアが謝る必要はない。私の目は、心を読める。聞かせてもらった」
いつのまにか目の前にいたマリアに、私は飛び上がるほど驚いた。
「友達。ソフィアなら、大丈夫」
さっきまで無表だったマリアの顔は、しぎこちないじだが、笑顔だった。
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